第一回研究会報告

第一回研究会が、6/21に開催されました。

今回のテーマは
1.連帯責任って何?
2.1000本スイングは効果があるのか?

参加者の皆さんから、たくさんの意見を
いただきました。

指導・教育方針、環境問題については
正しい答えはありません。
しかし、日本少年野球研究所では
答えのない答えを探し続けることは
「どう生きるか」の答えを
見つけることにつながると考えています。

【連帯責任】について

子ども達が言葉の意味
あるいはやらされている理由も知らずに
大人に言われたことを怒られないために
ただやっているだけで指導にあたらない

できる子ができない子に教える
全員できるようになるまでやる
これはプラスになる

負けたから・・・
失敗したから・・・
この理由では、子どもに「罰を与える」だけで
改善は期待できない

連帯責任と言うならば
監督・コーチもその枠に
入れる必要があるのでは?

一緒に走ったり、一緒に行動するだけでも
子ども達に何か伝わる
大人が見ているだけでは説得力がない

子どもの能力は様々
伸びるところを見つけていく
犯人捜しではなく、失敗を皆で助ける
そこの意識でチームは変わる

【1000本スイング】について

根性がつく
精神的に強くなる・・・
などの効果を期待するのだろうが
子どもの体力には「個人差があり」
効果は期待できない

育てると言うことより勝ちたいと思う
勝利主義が根本にあるのが一番の問題

1000本振るためには、力を抜く必要がある
であるならば個人個人の体力に見合った少ない本数で
全力で振った方が効果は期待できる

その他にもたくさんの意見が出ました。
・チーム内に、同じような考え方を共有できる人は少ない
・子どもにレギュラーをとらせたいお母さんには伝わらない
・個々には共有するがチームには発信できない
・チームで行われるのは罰走
・連帯責任は、社会に出ると機会はない
・人間形成にはつながらない

少年野球審判をしていて・・・
・1球1球指示を出す
・相手チームへのやじ
・ベンチの顔色をうかがう子ども
・ベンチから何も言わないことがベストではないか?
・中学時代、自分が野球をやっていたが怒られていやになった
・次にバスケットボールをやったが1プレイ1プレイに指示がでる
・罰走もあった。→やらされた感しか残らなかった
・試合に出たくない、というチームメイト
・一方で好きでバスケをやっている人がいる→環境が違うことを実感した
・身体的な悪口を言う

どうしたら正しい連帯責任を子どもに伝えられるのか?
・罰としての位置づけで伝わらない
・助け合う・協力する心が必要

連帯責任という意味合いでは
子ども同士が、いじめを見過ごしていた時や
物事に対し見て見ぬふりをしたり
約束事を守らなかったりした場合には必要だが

助け合う心
協力する心
思いやる心がベースとして必要

連帯責任ではなく、達成感を共有させる
一人の失敗をみんなが背負うのではなく
一人の成功をみんなが共有する(達成感の共有)

個人の問題をチームの問題としてとらえる。
チームの問題を個人の問題としてとらえる。
そのことを子ども達に伝えて欲しい・・・

以上のような意見交換がありました。

この研究会から情報を発信することで
少年野球会の発展と青少年の健全育成に繋がる
きっかけの場になりますように・・・

次回は、7月26日(土)開催予定です。

2 thoughts on “第一回研究会報告

  1. とんきち

    先日の研究会参加させていただきました。
    近所だけではなく
    いろいろな地域の方、少し遠方の方も・・(東京、群馬)
    親の世代もいろいろ
    子どもの世代もいろいろ
    父親だけでなく母親の方も
    もちろん所属チームもいろいろ

    なのに、問題点はなぜか・・・一致している事に驚きました。
    モヤモヤしていた事が文字になり 修正の方向性も見えました。
    良い部分が少年野球の共通になっていければと感じました。

    次回も参加させていただきたいと思っております。

  2. 佐藤洋 投稿作成者

    とんきちさん

    いつもありがとうございます。
    次回もよろしくお願いします(笑)

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