常識を覆す

時代の流れとともに、当たり前だったものが
当たり前でなくなり、古いものは捨て去られ、
新しいものが受け入れられる風潮が
当然のように存在します。

現代は情報の多さに
振り回されている感が否めません。

その一つとして

「野球選手は一冬越して成長する」

という常識が存在します。

少年野球チームでさえ、オフシーズンは
体を鍛え成長できると言った考えが主流で、
練習メニューを増やし休みなく
猛練習を子どもたちに課しているチームも
少なくありません。

この常識に違和感を覚えます。

確かに経験上、一冬越して体を鍛え
次のシーズンには心身ともに成長し
パフォーマンスが向上することは間違いありません。

ただし、これは「大人の話」です。

骨が成長中の子どもにこの感覚を当てはめると、
一時的に成長するので錯覚に陥ります。
成長を早めるだけで「少し先の伸びしろ」を
奪う危険性があることを、大人は知る必要があります。

シーズンオフは言葉の通り、「休む」ことです。
友達と遊んだり家族と出かけたり、勉強したり・・。
野球から離れることで「野球がやりたい」という気持ちが、
少し先の大きな土台になります。

「年間100試合を達成した」
またはそれ以上試合したと言った話が聞こえてきます。

その理由を聞くと
・たくさん試合を経験させたい
・勝つことの喜びを味合わせたい
・勝ち癖をつけさせたい

本当にこれらのことは「今」大切なのでしょうか?
子どものためなのでしょうか?

この話をすると時代が違うとお叱りを受けますが
私は、小学校の4~6年生の間
野球チームに所属していません。
3年間の試合数は「ゼロ」です。

なぜそんなに試合をしたがるのか
まったく今の現状が理解できません。

もっと大切なものが
他に存在していないでしょうか?

ケガ人が増え続ける今
野球人口減少が止まらない今
違う形があるはずです。

少年野球界の常識が
覆されますように・・(祈)

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