あぶない、あぶない!

少年野球界は間違いなくオーバーワークです。

プロ野球界でも一時は良い方向に流れましたが
最近は昔に逆戻りの傾向です。

投手は投げ込みをしなければダメだ!
一日何百球を目標にしろ!

長く、たくさんやれば良いと言う問題ではありません。
もう平成になって21年なんですが・・・

お世話になっている方からメールがありました。
当てはまる方も多いと思いますので
紹介させていただきます。

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今回お便りさせていただくのは、常々佐藤さんがおっしゃってる
「ピークは高校生」という点です。

実は私はこの点について、理解していたつもりでした。
でも理解はしていなかったことに気がつきました。

最近こんなことがありました。

息子が先月の新人戦でフェンスオーバーのホームランを打ちました。
私が何年と少年野球に携わってきて
五年生が大会でホームランを軟式で打つのは予想外の事で
不覚にも親の気持ちに戻り、舞い上がりました。

これが間違いの始まりでした。

結果どうなったかと申し上げますと。

先日の6年生チームの大会があり
一日三試合という強行スケジュールでした。

その試合に息子を
第一試合 ファースト
第二試合 ピッチャー
第三試合 キャッチャー

今考えると、五年生の子供の耐えれる範囲を逸脱した!
・・・と、反省しきりです。

チーム事情で仕方ないとはいえ、私は指導者として
勝利を優先させてしまい何を今までやってきたんだと
自問自答いたしました。

結果日曜日に背中が痛いと、歩くのすら辛い状況になりました。
(幸い痛みは次の日に治まりました)

今は練習の手伝いのみで
一週間運動をしないでねと、息子と話をしました。

今考えると、春先から6年生に混ざりエース級の役割を担い
新チームではエースで四番で午前中にピッチャーをやり
午後はキャッチャーと、蓄積疲労が溜まったんだと思います。

本番は高校野球で甲子園を目指すのに・・・・

ダメな親です・・・

知り合いの高校野球の子供を持つ親の方に言われました。

「○○君、俺も息子が小学校の時は指導者として
勝つことが子供の為だと、思い指導をしたけど
今は間違いだったと感じているよ。 
少年野球で必要なのはバッターなら遠くへ飛ばす能力
ピッチャーならコントロールではなくて速い球を投げること!
そして、結果にこだわらずに野球を好きにさせることだよ」

と、しみじみ言われました。

早速息子以外のキャッチャーの育成に取り掛かりました。

でも彼の可能性の為に、キャッチャーもですが
サードもショートも外野もやらせておきたいと思います。

3 thoughts on “あぶない、あぶない!

  1. 夢太郎

    こんばんは夢太郎です。
    学校の無い日は、朝から日が暮れるまで 休む間もなく猛練習…!
    デカイ声で怒鳴りまくられて心も体もクタクタ!
    体が回復する事もなくストレスがたまって行く!
    多くの少年野球チームの現状だと思います。
    まだ10才そこそこの子供達に何故そこまでさせるのでしょう?
    おそらく そんな指導者達に聞けば…
    いろいろと都合のいい きれいごとを言うでしょうが 結局は今 「勝ちたい」 だけだと思います!
    他のチームよりたくさん練習をしないと大人が不安になり、練習内容よりも練習時間を増やして、クタクタになった子供達を見ては満足する。
    そして何としても「勝ちたい」のです!
    「チームの為だから」と言う大人の都合のいい 決め台詞に どれだけ多くの子供達が犠牲になっているでしょうか…!
    補欠の子は相手にされず!
    試合に出れば使い捨て!
    全ての子供達が高校生になった時の事を真剣に考えて接している指導者が増えてくれる事を願います。
    高校生になった時に「あの子は小学生の時は凄かったんだけどねぇ」なんて誰も言われたくはないですものね!

  2. 野球道

    今回のブログ内容には「ハッ」とさせられました。
    自分が投稿をくれた人の立場だったら、同じ事をしていたかもしれません!
    自分の子供がチームの中心的な存在であり、思った以上の活躍をしていたら、同じ事をしているかもしれません。
    私も小・中学生の頃は、連戦になっても全て投手として投げてました。その場はなんともないのですが、あとから急激に体に異変が出ますね。子供だから回復力はありますが、体の成長の妨げにはなったんだと感じます。
    野球をやってるのも楽しかったのですが、それを見ている親が真剣な目線で、嬉しそうに見ている姿も印象にあります。
    私の経験からして、小・中学校で活躍しすぎると、高校生以降の「伸びしろ」が少なくなると思います。せっかく伸びるなら、もっと密度の濃い高校以降に残しておいて、小・中は正しい体の使い方におもむきを置いて、野球も楽しめるような環境ならきっとそれなりの結果が後からついてくると思います。
    *正直、今の時代の子供達が羨ましい限りです。野球教室があって、昔ではない環境下で野球を取り組む事ができて!
    今、昔の親の立場になって、子供達を見ていると、勝つことによって得られる感覚と負けた時に得る感覚は最低限、味わって欲しいと思います。チーム事情によって違いますが、勝ちすぎると勝つことが優先で、主体が大人になり始めてしまうんだと思います。
    *前学年の時はそうなってた気がします!
    「ピークは高校生」を頭に再認識して、これからも関わっていきたいと思います。

  3. MFT佐藤

    そもそも補欠と言う言葉は好きではありません。
    少年野球の位置付けは、あくまで通過点!
    全員レギュラーの「全員野球」です。
    子供を正しく導けば、勝利至上主義に走らなくても勝てるのです。
    甘い?
    それは本質を知らないからそう思うだけです!
    「考え方」や「取り組み方」のヒントを与えれば向上心が芽生えます。
    大人は「結果はあとから付いてくる」と言う言葉を知っているはずです。
    勝ちにこだわり過ぎるから負けるのです。
    そして故障や伸び悩みという大きな代償を子供が負うのです。
    大切な物が見えない指導者が多すぎます。
    失敗の中からの学びは大きい事を子供達に伝えましょう!
    だから失敗しても良いと思います。
    子供が失敗したら大人が守ってあげれば良いのです。
    「ほったらかし」にしたら楽しくなくなります。
    自信なんて芽生えるはずがありません。
    「俺なんかこんな失敗をしたんだぞー」
    「今日のお前の失敗なんかたいした事ないよ!
     だから同じ失敗をしないように練習しような!」
    そんな一声で子供は前向きになれます♪
    野球の結果に対して怒鳴るなんて最低の人の行為です。
    ただし約束事や自分勝手な行動は許しません(^^;)

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