日別アーカイブ: 2009年11月5日

子供には子供の生きる道が・・・

「親としての責任」

この言葉が頭に浮かんできました。

子供をどう育てるか?
親は頭を痛め、悩み、苦しんでいる人がたくさんおられます。

「子供のタメに・・・」

私もダメ親の代表であることに間違いはありません。
ただ、親には親の人生があり
子供には子供の人生があります。

親子ではあるものの、「個」と「個」の関係だと思っています。
子供の人生を親の「生きがい」にしたくはありません。

親が子供の行くべき方向を示し、すべてを準備してあげ
その道を歩ませることもひとつの道です。
しかし私は、その人生の選択は好きではありません。

生まれながらに代々続く家業や芸の世界では宿命という世界もあるでしょう!

理想かもしれませんが「自分の道は自分で切り開く」
子供達にはそうであって欲しいと願っています。

その為にできる事は「見守る」という術しか私にはありません。
そして「見守る」時の「距離感」が人によって
あるいは立場によって異なると思います。

子供はいつしか親を超え、自らの力で飛び立つ必要があります。
常々、どう自立させるかを考えなければならないと思います。

どうも少年野球の世界を見ると、その準備期間なのに
親が子供に「くっ付きすぎている」ような気がしてなりません。

前にも話題に取り上げましたが
子供は親から離れたがっているのに・・・です。

だから私のようなタイプの人間の目には
少年野球の親の姿が異常な光景に映ってしまいます。

その中に浸かっていると回りは見えなくなるし
「それの何が悪い!」とお叱りを受けるのですが
多くの方が「挫折」を経験してしまいます。

しかし「挫折」も関わり方が間違っていなければ
ゼロにはならず、今後の新たな道を歩む時には
大きな経験となって「野球」で学んだ事が力になるのです。

昔は「親はなくても子は育つ」時代でした。
今は「親はあっても子は育つ」時代です。

子供達には野球を通じてたくさんの仲間を作ってもらいたいと思います。
その邪魔をするのだけは大人は避けなければならないでしょう!

「子供の世界」には大人が入ってはいけない領域があります。
いつも土足で足を踏み入れ、問題を起こすのは我々大人です!