日別アーカイブ: 2011年7月30日

責任の所在・・・

私は現役時代に怪我が多い選手だった。
それだけに、子ども達の「怪我」や「故障」の話を聞くと
心が痛み、張り裂けそうになる。

「故障を持っていない選手はいない!」
「多少の我慢は必要だ!」

少年野球の世界では、あってはならない考えだ。

それはあくまで大人の話であって、将来ある子ども達を
試合で勝つために、子ども達の体を
酷使してはならないのは、当たり前の話だと思う。

小学生のスクール生が肘を痛めた。

聞くところによると、その日は一日練習で
午前中にかなりの数のボールを投げ
午後もまた、ボールを投げたと言う。

以前、別の中学生が200球の投げ込みを命じられ
肘を痛めて、長期療養せざるを得ない事例もあった。

痛めるために投げさせているとは思えないが
根拠がまったくなく、意味不明である。

保護者が、痛めた事をチームの指導者に報告すると
ある一人のコーチが「すみません」と謝ったそうだが
肝心の監督や他のコーチは
「じゃぁ、休ませてください」と言ったそうだ。

責任はないのだろうか?
反省はしないだろうか?

怪我をした責任は子どもにもあると思う。
ただ日頃から頑張る事ばかり求めたり
ハードなメニューを消化させ
「乗り越えろ!妥協するな!」と
追い込んでいれば、子ども達は「痛い」とは
報告できるはずもない。

確かに、怪我はつきものだと思う。

しかし最善を尽くし、子ども達を守らなければならない。
今の時代、小学生が体に簡単にメスを入れる。
そんな事はあってはならない。
メスを入れるということは異常の無い細胞を
傷つけるということで、簡単な話ではない。

どうか子ども達を守って欲しい。

「調子はどうだ?」
「肩、肘は痛くないか?」

コンディションを確認する作業こそ、
少年野球の世界では、当たり前の話であり
指導者の役目だと思う。