月別アーカイブ: 2011年7月

それぞれの個性・・・

子ども達と野球を通じて触れ合い、最近強く感じることがあります。

「一人一人みんな違う」

性格
考え方
環境
技術・・・

どれを取っても、一人一人違って当然なのに
私達大人は、みんな同じように育てようとしている。

「型にはめる」という点においても、良し悪しがある。
たいてい、その型とは、教える人の「型」であり
自分が経験してきた範囲内でしか教えれないし、伝えれない。
だからこそ、「引き出しを増やす」しかない。

この子に合ったバッティングは?
この子に合った指導方法は?

間違いなく、ひとつではない!

言葉は悪いが、もっと「はみ出して」良いのでは・・・
最近、強く感じている。

みんな同じは、面白くない。
何でも「ハイ!」と答える子どもは信用できない(笑)
解っていなくても「ハイ!」と答える。

中には、返事をしなくても、考えている子どももいる。
それなのに「返事をしろ!」と怒る大人が多い。
あの子は生意気だ!

私は決してそうは思わない。

その子を特徴を良く観察してみよう。
認めてあげよう。

それが見えた時
教える側と教わる側の歯車が、ガッチリと噛み合う。
今日も、その事を探しにレッスンに向かいます。

「死ぬまで勉強」

誰が言ったかは知らないが、本当にその通りだと思う。
もっと若くに気がついていたらなぁ~

嘘の数々・・・

ここのところ、うだるような暑さが続いて
熱中症で病院に運ばれる人が急増しています。
今日は、ひとつの覚悟を持ってのブログ更新です。

この暑さの中、朝から晩まで練習しているチームがあります。
私の考えは仮に涼しくても、子どもの運動時間は三時間以内がベストと
何度もこのブログで訴えています。

この猛暑の中、長距離走で体力をつけるとか
足が速くなるよう短距離を何十本も走らせるとか
本当にどうしようもない指導者がいっぱいです。
もうつける薬はありません。

子ども達に
「手を抜いたら試合に出さない」
「レギュラーを外す」と脅し
休む怖さを植えつけさせています。

元々、日本には「休む」ことは悪で
「継続する」ことに美学を求める習慣があります。

いつしか少年野球の世界は
大人は口だけで、勉強もせず
子ども達だけに意識の高さを求めている傾向があり
何が大切かが見えない迷路に突入しました。

では、子ども達に「走る」という分野から
どのくらいの量を求めたら良いのでしょう?

良くプロ野球選手や、OBも足腰の大切さを強調します。

「ランニングは大切だぞ!」
「うまくなりたかったら人の何倍も走れ!」

私も現役時代、想像を絶するくらいのランニングをこなしてきました。
間違いなく下半身の強さは必要です。

しかし・・・

このことは大人の話であって、子ども達には当てはまりません。
ゴールデンエイジに求められるのは
神経系の運動であって、細かなフットワークや
バランスを高める時期で「遊び」が大切です。

私の指導方法の話で恐縮ですが
子ども達に全力で走らせた事は一度もありません。

その代わり

「足さばき」
「軸作り」
「股関節の柔軟性」

は、かなりの時間を割いています。

結論!

子ども達に長距離走は必要なし!
短いダッシュは10メートルを2~3本で充分!
それ以上はやっても効果なし!
暑ければ練習は休み!
疲れていれば練習は休んで良し!
家族との時間を増やせ!
食事と休養をしっかりと!

昔、運動中は水を飲む事は禁止でした。
理由は「すぐに疲れてしまうから」???
それが今では、真逆で「水分はこまめにしっかり補給」になりました。

水分を摂ってはいけないと言われた時代に
どこかで誰かが「水分はしっかり摂るべきだ!」と
訴えていた人がいたはずです。
ただその人は「変人扱い」されたことでしょう!

私も変人希望です。

「熱中症」で万が一の事があったら
指導者は責任を取れますか?

将来ある子ども達を守るべき大人が
子ども達を痛めつける事はあってはならないのです。

子ども達を走らせ、苦しい顔を見て満足したり
本数が達成すると「良くやった、良く頑張った」と満足顔の指導者さん!
この記事を読んで「過保護」と思った皆さん!

子ども達は、しっかり休養させて
あなたが走ってみてはいかがでしょうか?

その夜、ご飯をしっかり食べれますか?
翌日、仕事に張り切って向かえますか?

大人でも大変な事を、平気で子ども達に求めているのです!
自分達は学びもせずに・・・

キャンプ情報・・・♪

8/14~16日の2泊3日で行われるサマーキャンプ。
キャンプ地の埼玉県秩父郡小鹿野町に行ってきました。

球場は芝生の青さが一段と増し
緑に囲まれた素晴らしい環境です。

マスつかみ&川遊びをの会場も、大自然の中
水がキレイで、子ども達も喜んでくれると思います。

南三陸町のキャンプで知り合えた小松さんのお陰で
本当に素敵な場所にめぐり合えました。

そしてその場所で、再会があり
新たな出会いがあり・・・

「野球の力」

感謝、感謝です。

今年も「野球の楽しさ」を伝えたいと思います。
皆様のご参加をお待ちしています。

http://mft.jp/blog/index.php/2010summercamp

勘違い・・・(^^;)

皆さんの暖かいコメントに感謝致します。

「子どもを追い込む」

小さい時分に追い込まなくても、精神的にも肉体的にも
時期が来たら、勝手に追い込まれます。

子どものスポーツ・・・
もしかしたら「ゴールデンエイジ」の意味を履き違えて
いるのかもしれません。

楽しくしているとフットワークが良くなります。
エネルギーがみなぎるようになります。
自分で判断できるようになります。
優しい思いやりのある子に成長します。

だから吸収できる時期なんです。

自ら活発に考え動く子!
イヤイヤ怒られるから仕方なく動く子!

この差は大きいと思います。

「厳しいチーム」とは・・・

私が考える「厳しいチーム」とは
練習量が多いチームではありません。

指導者が自分自身を律する力があるかないか!
この一点です!

子ども達の見本となるべく大人が
グランドで平気でタバコを吸ったりしているチームほど
怒鳴ってばかりいます。
ミーティングの席に酒があります。

子どもの体を考えず、長時間練習させます。
勝った負けたで大騒ぎします。
采配があ~でもないこ~でもないと
不平不満、マイナスの言葉で満ち溢れています。

別の意味で厳しいのでは?

少年野球研究所の役割りは大きいです。
関係者の皆さん!
宜しくお願いします♪

人の気持ちを知る努力・・・

松本龍前復興担当相が東日本大震災の被災地での問題発言で
引責辞任しました。

「知恵を出したところは助け、知恵を出さないところは助けない!」

「九州の人間だから東北の何市がどこの県か分からん!」

「県でコンセンサスを得ろよ。
 そうしないとわれわれは何もしないぞ。
 ちゃんとやれ!」

「お客さんが来るときは、自分が入ってからお客さんを呼べ。
 長幼の序が分かっている自衛隊ならやるぞ!」

「今の言葉はオフレコだ。書いたらその社は終わりだ!」

これが密室で、親しい間柄での会話であるならば
本音と捉えることも可能ですが
カメラが回っている公の場で
どんな意味合いがあっての発言なのでしょう?

国を動かすような優秀な人間だからこそ
大臣に任命されたはず。

しかし、どんなに優秀な人材であっても
人の気持ちがわからないと、
「口は災いの元」になってしまいます。

ほとんどの国民は、松本龍前復興担当相の発言を聞き
不快な想いをしたと思います。

今回の発言と言葉は違っていても
少年野球の世界でも同じような怒鳴り声が
当たり前のように、グランドで飛び交っているチームがあります。

テレビカメラが回っていても
同じように怒鳴り散らすことができるのであれば
それはその人の指導方法なのかもしれません。

カメラが回ると、普段とは人が変わったように
優しくなったりする人は、ただただ未熟なだけです。

本物の指導とは、カメラが回っていようがいまいが
何ら変わることはありません。

本当はみんな気がついています。
恥ずかしいことだと知っています。

ただ「イライラ」が全て人の心を狂わせます。

「イライラは最大の敵」

この最大の敵に打ち勝つ事ができないと
子どもを育てたり導いたりするべく
少年野球の指導者には向かないと思います。