月別アーカイブ: 2014年6月

少年野球界の課題・・・

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少年野球は、野球界発展のために
欠かせない位置にあります。

研究会で地域の生の声を聞くと
今の現状に危機感を覚えます。

一番大切な位置でありながら、
指導者育成システムが構築しておらず
サッカー界から大きく遅れをとっています。

サッカーの指導者が怒鳴っている光景は
ほとんど無くなったそうです。

しかし、野球のグランドでは
怒鳴らないチームを探すのが大変です。

指導者育成に連盟で取り組んでいる地域がある一方で
野ざらしの地域も少なくありません
指導者育成システムを、野球界も見習うべきです。

一例をあげると
公益財団法人日本体育協会では
公認スポーツ指導者養成の制度があり
テキスト「共通科目Ⅰ」の始まりに

・指導者の役割り
スポーツ指導者とは
指導者の心構え

など、指導者の資質向上や
社会的価値の向上について
学ぶことができます。

このテキストに目を通せば
「指導者として自分」
と、照らし合わすことができるでしょう。

野球界は数多くの組織・団体があるため
サッカー界のように、上から下まで
一本化するのは困難ですが
大きな改革が必要な時を迎えています。

「野球離れ」が深刻です。

その理由の多くは
「つまらない」から・・・

技術向上させる指導者はたくさんいますが
「野球の楽しさ」を伝えることの出来る
指導者が育成されていません。

そこが弱点であり、盲点です。

一生懸命教えてるのに・・・
子ども達に成長して欲しいのに・・・

思いは同じであっても、方法論を間違えれば
目指す目的地は変わってしまいます。

子どもを指導するのは簡単ではありません。
だからこそ、自分を磨く必要があります。

第一回研究会報告

第一回研究会が、6/21に開催されました。

今回のテーマは
1.連帯責任って何?
2.1000本スイングは効果があるのか?

参加者の皆さんから、たくさんの意見を
いただきました。

指導・教育方針、環境問題については
正しい答えはありません。
しかし、日本少年野球研究所では
答えのない答えを探し続けることは
「どう生きるか」の答えを
見つけることにつながると考えています。

【連帯責任】について

子ども達が言葉の意味
あるいはやらされている理由も知らずに
大人に言われたことを怒られないために
ただやっているだけで指導にあたらない

できる子ができない子に教える
全員できるようになるまでやる
これはプラスになる

負けたから・・・
失敗したから・・・
この理由では、子どもに「罰を与える」だけで
改善は期待できない

連帯責任と言うならば
監督・コーチもその枠に
入れる必要があるのでは?

一緒に走ったり、一緒に行動するだけでも
子ども達に何か伝わる
大人が見ているだけでは説得力がない

子どもの能力は様々
伸びるところを見つけていく
犯人捜しではなく、失敗を皆で助ける
そこの意識でチームは変わる

【1000本スイング】について

根性がつく
精神的に強くなる・・・
などの効果を期待するのだろうが
子どもの体力には「個人差があり」
効果は期待できない

育てると言うことより勝ちたいと思う
勝利主義が根本にあるのが一番の問題

1000本振るためには、力を抜く必要がある
であるならば個人個人の体力に見合った少ない本数で
全力で振った方が効果は期待できる

その他にもたくさんの意見が出ました。
・チーム内に、同じような考え方を共有できる人は少ない
・子どもにレギュラーをとらせたいお母さんには伝わらない
・個々には共有するがチームには発信できない
・チームで行われるのは罰走
・連帯責任は、社会に出ると機会はない
・人間形成にはつながらない

少年野球審判をしていて・・・
・1球1球指示を出す
・相手チームへのやじ
・ベンチの顔色をうかがう子ども
・ベンチから何も言わないことがベストではないか?
・中学時代、自分が野球をやっていたが怒られていやになった
・次にバスケットボールをやったが1プレイ1プレイに指示がでる
・罰走もあった。→やらされた感しか残らなかった
・試合に出たくない、というチームメイト
・一方で好きでバスケをやっている人がいる→環境が違うことを実感した
・身体的な悪口を言う

どうしたら正しい連帯責任を子どもに伝えられるのか?
・罰としての位置づけで伝わらない
・助け合う・協力する心が必要

連帯責任という意味合いでは
子ども同士が、いじめを見過ごしていた時や
物事に対し見て見ぬふりをしたり
約束事を守らなかったりした場合には必要だが

助け合う心
協力する心
思いやる心がベースとして必要

連帯責任ではなく、達成感を共有させる
一人の失敗をみんなが背負うのではなく
一人の成功をみんなが共有する(達成感の共有)

個人の問題をチームの問題としてとらえる。
チームの問題を個人の問題としてとらえる。
そのことを子ども達に伝えて欲しい・・・

以上のような意見交換がありました。

この研究会から情報を発信することで
少年野球会の発展と青少年の健全育成に繋がる
きっかけの場になりますように・・・

次回は、7月26日(土)開催予定です。

サマーキャンプ申し込み開始・・・

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大変お待たせしました。
2014サマーキャンプin埼玉の
申し込みを開始させていただきます。

今後のキャンプ情報は
このブログの他にも

日本少年野球研究所facebook
https://www.facebook.com/jbbl.mft.jp

エムエフティー
http://mft.jp/

でもご確認いただけます。

皆様のご参加を、講師スタッフ一同
心よりお待ちしております。

 

主 催:NPO法人日本少年野球研究所

共 催:有限会社 エム・エフ・ティー

日 時:2014年8月12日(火)・13日(水)・14日(木)  2泊3日

会 場:小鹿野町総合運動公園野球場 (埼玉県秩父郡小鹿野町大字飯田)

宿 舎:小鹿荘(埼玉県秩父郡小鹿野町三山243  TEL 0494-75-0210)

◆アクセス◆
電車の場合 上越新幹線・高崎線「熊谷駅」より無料送迎バスにて70分
車の場合  関越道「花園IC」→国道140号(寄居・長瀞方面)
→国道299号(小鹿野・志賀坂方面)
→小鹿野町内「黒海土バイパス前」交差点を通過
→三田川小学校の1.5km先右側に小鹿荘
※ 球場は「黒海土バイパス前」交差点そば小鹿野町総合運動公園

◆講 師◆
大川 章 (元ヤクルトスワローズ 投手)
佐藤 洋 (元読売巨人軍 捕・内野手)
駒田 徳広(元読売巨人軍 内・外野手)※12・13日参加
森 博幸 (元西武ライオンズ 内・外野手)※13・14日参加

◆参加対象◆
小学生高学年(3~6年生)・中学生
大人(指導者、上記参加保護者)
※軟式・硬式球を問いません

◆参加費◆
小・中学生 1人 47,000円
大 人       1人 47,000円
親 子       1組   87,000円 (2人の場合)

※現地までの交通費は含まれておりません。
※スクール生割引・研究所会員割引があります。
※同一家族で参加人数が3人以上の場合は、
1人増える毎に45,000円加算します。

◆申込み方法◆
下記よりダウンロードしたお申込み用紙(2ページ目)をプリントアウトして、
必要事項を記入捺印の上、下記受付窓口宛にFAXしてください。

http://mft.jp/school_2014campApplication.pdf
または
http://mft.jp/school_2014campApplication.doc

FAXのない方は、お申込み用紙を郵送してください。

◆お申込み締切り日◆ 8月1日(金)

◆キャンセル料◆
お申込み後のキャンセルは、
下記キャンセル料が発生しますのでご注意下さい。

21日前まで無料
20日~8日前 20%
7日前~2日前 30%
前日 80%
当日 100%

FAXのない方は、下記宛にお申込み用紙を郵送してください。

◆お申込み締切り日◆  8月1日(金)

◆問合せ◆
NPO法人日本少年野球研究所
jbbl@mft.jp
FAX: 048-522-8468
〒360-0813埼玉県熊谷市円光1-12-41

8/12
11:00  熊谷駅から無料送迎バス出発
12:30  集合/受付
13:30  開校式/練習開始
16:30  終了
18:00  夕食
19:15  講習会(全員参加)
20:00  夜間練習(選手) 指導者&保護者講習会
21:00  終了
22:00  就寝

8/13
07:00  起床/散歩
09:00  練習開始
12:30  終了/昼食
14:00  体験学習(マスつかみ・川遊び)
16:00  終了 個人テーマ練習
18:00  バーベキュー
20:00  講習会・夜間練習
21:00  終了
22:00  就寝

8/14
07:00  起床/散歩
09:00  練習開始(小学生交流試合予定)
12:00  昼食
12:30  練習開始(中学生交流試合予定)
14:30  終了  閉校式/解散
15:30  無料送迎バス出発
17:30  熊谷駅到着予定

講師スケジュール変更

サマーキャンプ情報です。

お待たせしました。
明日12日(木)から申し込みを開始します。

講師スケジュールの変更があります。

駒田 徳広 氏 ※12 日、13 日のみ参加
森 博幸 氏 ※13 日、14 日のみ参加

昨年度のサマーキャンプの様子です。
研究所佐々木さんの力作です。
お楽しみください。

「世界に一つだけの花」

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ラジオからSMAPの
「世界に一つだけの花」が流れてきました。

「花」を「子どもたち」に置き換えると
大人が忘れかけている
何かに気がつく方がいるかもしれません。

競争社会は否定しません。
ポジション争いも否定しません。

しかし・・・
レギュラーだから・・・
控えだから・・・

そんなことで人格まで否定してしまう
今の少年野球の現状は
決して良い環境とは言えません。

一人ひとり違った種を持つ子ども達は
一人ひとり違った花が咲くはずです。

どうやって咲かせるか!
そしてどうやって、世の中に送り出すか・・・

そこを求める方が、少しずつ増えていけば
野球離れに歯止めをかけることができるのでは?

 

 

『世界にひとつだけの花』

花屋の店先に並んだ
いろんな花をみていた
ひとそれぞれ好みはあるけど
どれもみんなきれいだね
この中で誰が一番だなんて
争う事もしないで
バケツの中誇らしげに
しゃんと胸を張っている

それなのに僕ら人間は
どうしてこうも比べたがる?
一人一人違うのにその中で
一番になりたがる?

そうさ 僕らは
世界に一つだけの花
一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいいい