大人には簡単なことでも
子どもには難しいことが
たくさんあります。
すぐに出来ることもあれば
出来るまでに時間が掛かることも…
出来るまでに口を出し過ぎず
「待てる」大人でいたいものです。
「出来ない理由」
ここを探す作業を怠っています。
「なんで出来ねぇんだよ!」
「何回言ったらわかるんだよ!」
と言っても、子どもは子どもで
必死にやろうとしているケースもあります。
もし必死にやって出来ないのに
大人に怒鳴られてばかりいては
野球を嫌いになるのは当たり前です。
根性がないわけではありません。
出来ない理由があるのです。
出来ない理由を大きく分けると
「心」と「体」に分けられるのでは
ないでしょうか?
「技術」を追求していくと
出来ない子どもは、必ずと言っていいほど
「心」と「体」の問題にぶつかります。
先日のスクールで、こんなことが
ありました。
小学生4年生の生徒に
「好きな球団はある?」と、聞くと
『ジャイアンツ』と答えてくれたので
10年後にドラフト1位で巨人から指名!
ジャイアンツ最強の4番打者!
さぁ、構えてごらん!
すると、素晴らしい構えになり
スイングにも変化が出ました。
細かい技術指導も必要ですが
「心」で大きく変わるのを目の当たりにし
驚きを隠せませんでした。
野球は「人間がやるスポーツ」であり
ロボットのように型にはめる指導は
子ども達の「伸びしろ」を
逆に奪ってしまう危険はないでしょうか?
もっと好きに…
もっと自由に…
子ども達には、野球を楽しんでもらいたい!
そう願ってやみません。
私の息子のチームには大砲が2人います。一人は何も考えず来た球を自然に受け入れ打つことができる天然君。よって打率もものすごいです。もう一人は前者と同じ技量を持ちながらいろいろ考えてバッターボックスで自分のスイングができなくなってしまっている残念君です。この残念君は色々な大人から色々注意をうけそれを誠実にこなそうとするんですが、処理しなきゃいけない情報が多すぎて体と頭が違う動きをしているようです。
僕は、その子にフルスイングできてるかできていないかの感想だけ言います。それでも悩んでるときには近くに行って話をしますが、話の内容は「僕が君に求めていることって3年生で初めて会った時から変わらないよ!最高のスイングで打ってほしい!だけだよ」この話をした後のフリーバッティングは最高のバッティングをします。
でも、やっぱり我々大人たちの意思の疎通ができていないため「ゴロを打て」、「フライを打つな」って言葉が飛んできます。柵越えならフライでも褒められるのだから、「誰にも捕られない強い球を打て!」でいいんじゃないかなって思って言い続けています。
こういう子に結果を出させるのは簡単にビヨンドマックスたるバットを与えれば怒られずに済むでしょうが、それも違う気がしてます。
頑張って子供がやる気になる言葉を勉強していきたいと思います。
子供たちとの合言葉は「誰にも捕られない強い打球を打つ!」が今の僕の伝えていこうとする言葉です。頑張ります。
Nコーチさん
「誰にも捕られない強い打球を打つ」
子供の時から、そんな意識でバッティングしていれば
大きく成長すると思います。
言葉一つ・意識一つで
成長したりしなかったり・・・
指導に正解はないだけに、難しいですね。
お互いに楽しみましょう!