フィギアスケートのフリースタイル!
浅田真央選手が見事に銀メダルを獲得しました。
安藤・鈴木両選手も見事な演技で
男女共に出場した6選手が入賞と言う
日本のレベルの高さを世界に見せつけました。
選手の皆さんは、どのくらい練習したのでしょう?
どのくらい厳しい練習に耐えたのでしょう?
そう考えただけで涙が出てきてしまいます。
女子で世界最高点で優勝した韓国キムヨナ選手!
素人が見ても隙のない素晴らしい演技でした。
皆さんはどんな気持ちでキムヨナ選手の演技を
ご覧になりましたか?
日本の選手を応援するあまり
「失敗しろ!」
「転べ!」
という気持ちが心の中にありませんでしたか?
スポーツの世界では
相手の失敗を期待するようでは
個人のレベルは上がらないと思います。
「たまたま・・・」
「運良く・・・」
相手の失敗が勝利に結びつくのもスポーツの世界!
ただそればかりを期待するのも疑問です。
浅田選手の心中は・・・
「とにかく今出来る事を全力で出し切る」
その一点だったと思います。
その結果、自分の力を出し切れなかったからこそ
悔しいのです。
少年野球でも同じです。
勝利を優先するあまり
ゴロを転がして相手のエラーを誘う・・・
ゴロが内野に転がった瞬間
「エラーしろ!」
フライが上がった瞬間
「落とせ!」
相手のミスばかり期待する野球!
そんな戦いはどうでしょう?
そんな思想は指導者としてどうでしょう?
相手のミスにつけこむのも野球。
でも少年野球がプロ野球や高校野球と同じような
位置付けでは正々堂々と戦う事は学べません。
こんな世の中だからこそ
「スポーツは純粋である事」
「スポーツは正々堂々と戦う事」
今回のフィギアスケートから
改めて学ぶことができました。
男子の高橋・小塚・織田選手が
応援する姿も素晴らしかったと思います。
元メダリストの面白いコメントを目にしました。
キム・ヨナ選手の演技が始まる直前を見て、「達観」の境地に達していると感じたというのです。
韓国の国を挙げた期待に対処するキム・ヨナ選手がどうしてそこまで到達できたのか、聞いてみたいと思ったそうです。
自分の競技人生をも揺さぶるような経験がないと到達できないように思えるそういった境地で、そこまでいったら怖いものはないだろう、そんな感じをおぼえたそうです。
私のような凡人はその場にいても気づかないでしょうが、極限まで到達した人ならではの感性なのでしょうか…
それに対して、浅田選手については、その人は鬼気迫るものを感じたと言います。
本気で取り組んできた人でなければそうならないだろう、圧迫感みたいなものを…
結果はどうであれ、どちらの選手も極限を追い求め、素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれたと思います。
【達観】
目先のことや細かなことに迷わされず
真理・道理を悟ること。
俗事を超越し、さとりの境地で物事にのぞむこと。
オリンピックに参加する選手で
準備を怠る選手は一人もいないでしょう!
その境地に至るまでには
人の何倍もの「証」があると思います。
しかも「技」だけではなく
「心」も鍛えられたトップアスリートだからこそ
私たちは感動するのだと思います。