キャンプを終えてから、子ども達と再会すると
「お世話さまでした」
「楽しかったです」
「ありがとうございました」
など、響きの良い言葉が並び
空気が一気に澄んでいきます。
体験・経験することにより
「楽しい」という気持ちが心の中の多くを占めると
行動に変化が出てきます。
言われて動くのではなく
自らの判断で動くことが出来ます。
ここが変わると・・・
子どもは「自立」に向かいます。
当然、自分の考えを主張できるので
周りの大人の考えは、ここで2つに分かれます。
ひとつは、「成長したな!」
と、素直に喜べる大人。
そしてもうひとつは「逆らっている!」
と、自分の思い通りに行かないことに
不快感を感じる大人。
本来は自分で判断できるようになれば、
大人にとっても喜ばしいことなのに、
不思議と子どもの将来や考え方を
大人の言いなりに無意識にはめた日々を送っていると
ついつい「逆らっている」と受け止めてしまいがちです。
技術指導でもよくある話で
子どもの進路の問題でも、よくある話です。
チームの監督は「○○高校に行け!」と言います。
しかし「自立」した子どもは、自分でチームの雰囲気を感じ
指導者の資質までをも感じ取ってしまいます。
「僕は××高校に行きたい!」
そうすると大人は怒り出します。
何を考えているんだ!
せっっかく紹介してやったのに!
親は何を考えているんだ!
などなど・・・
本来は「お前が決めたのなら」と後押しするべきところを
親子を否定する不思議な方向へと向かうのです。
子どもは何も知らないのだから
大人が導いてあげるのは当然!
そう考えている大人は少なくありません。
しかし、それは子どもの人生ををパズルのように
当てはめているだけで、子どもの将来を考えた時に
親子関係を揺るがす「きっかけ」になる怖さがあることを
知っている人は少ないように思います。
言葉は悪いのですが
子どもには子どもの人生があり
自分(大人)には自分の人生があるのです。
子育てとは、子どもを立派に育て上げ
飛び立たせること!
いつまでも親元に置いておくものではありません。
子どもが自立に向かっているものを
親の「寂しい」という思いが支配すると
子どもが成長した時に「大きな反発」が起こり
親子関係にヒビが生じてしまいます。
そうならないためにも、育児は
「考え方」が重要になってきます。
このことは野球もまったく同じです。
野球を通じて、いかに自立させるか!
社会の役に立てるか!
馬鹿な発想かもしれませんが
こんな野球の形もあるのです。