スクール生が肘を痛め、治療中とのこと・・・
私自身が現役時代に故障続きだったこともあり
子ども達の怪我や故障の話を聞くと
胸が痛くなってしまいます。
ましてや少年達が、痛みを感じていながらも
大人の無責任な判断によって、
致命的な故障を負わせるということは、あってはならない話・・・
そもそも子ども達が、長期にわたり肘や肩を痛め
「投球禁止」とかメスを入れるとかの話は問題外!
そのスクール生は、素晴らしいボールを投げれる
今後が楽しみな中学生選手の一人。
私:「痛めた原因は?」
子:「200球の投げ込みをしろって言われて・・・」
私:「はぁ?」
そんなことがあっていいのでしょうか?
子どもには「痛かったら無理は絶対するな」と言っても
そこはまだまだ休む勇気もなければ、判断もつかない年齢です。
休む=罪悪感
そんな気質が日本人には脈々の受け継がれていますが
こと、子ども達の体に関しては全く別の話。
子どもは「痛み」と「張り」の判断はつきません。
であるならば仮に「張り」のレベルでも無理は禁物です。
極端な話、嘘でも「痛い」と言えば
運動はさせるべきではありません。
それがどんなに大切な試合であったとしても・・・
最近の子ども達は「違和感」という言葉を使います。
私が違和感という言葉を知ったのはプロに入ってから(^^;)
「痛み」の始めは「張り」から始まります。
その「張り」は、体が温まると取れてきます。
それが朝起きた段階で「違和感」に変わってきます。
そこで止めればまだ救われるのですが
「試合」という魔物が現れると、指導者も親も判断が狂いだします。
だから「勝利至上主義」はダメなんです。
少年野球は通常週末が試合日です。
仮に日曜日に痛みを我慢して投げたとして
次の試合まで中5日空きます。
そこに怖さが潜んでいることを忘れてはいけんません。
「無理をして潰れた選手」
「無理をさせてしまい救えなかった選手」が
たくさんいるのにも関わらず
目先の勝利にこだわっている大人は
「仕方がない」と割り切ったり、気付こうともせずに
同じ過ちを繰り返してしまいます。
「200球投げろ!」
バカな先頭を走り続ける指導者がいることに
怒りがこみ上げてきます。
子どもを守るべき立場の指導者がこれでは
残された道は「自分の身は自分で守る」しかありません。
無理をしてでも、やり遂げなければならない時期が
必ずやってきます。
小・中学生にとって、それは「次の試合」ではなく
もっとあとの話です。
大人の都合で、頑張らせないで下さい!
頑張らなければいけないのは、私達大人です!
本当に心が痛い話です。
私も監督の時代によく周囲からピッチャーをもっと投げさせた方が良かったのにとか、
なぜあの場面で変えたんだ?とか、言われましたが
そのような勝利主義の無責任な事を言う人の言葉には耳を貸さずに
子供達の球数には繊細に対処をしました。
張りがあるときはノースローにして、身体を休ませたり
とにかくオーバーワークにならないようにと気を使いました。
子供達のゴールは小学校の大会で優勝することではないと、思っていたので
その先に、怪我無く野球ができる様にと
それまでよりも休みを多くしました。
森の大木も長い年月をかけるから、年輪が細かくぎっしり中身の詰まった立派な木になるんだと思います。
子供たちもじっくり時間をかけて、大木へと育てる義務が我々大人にはあると思います。
私の周囲にもやたらと、他の子供の結果や成長を気にする親の方も実際にはおります。
子供たちは木の種類が違うように育つスピードや形が違うと思います。
この詩を思い出しました。
トマトはねぇ、トマトのままでいれば本物なんだよ。トマトをメロンにみせようとするから偽物になるんだよ。みんなそれぞれに本物なのに、骨を折って偽物になりたがる。」
(『みんな本物』相田みつをより)
子供達には無理をさせないで、それぞれの成長に合った関わり方をしていきたいと思いました。
真っ赤に熟したトマトは大好きです。!(^^)!
共感します。今回の話題は、自分が少年野球の指導者として携わって6年になりますが、何人か怪我してプレーをしていた子供たちが浮かびます。今でこそ、監督にも意見を言える状態になりましたが、その頃は分かっていても言えない状態でした。
小学生時代に他の子と比べて体が大きく成長したため、筋力の違いから投手として結果を残していた選手がいました。しかし勝てば勝つほど試合が続き、明らかに投げ過ぎでした。小学生最後の大会には投げられない状態になりました。その後遺症があり中学に行っても、思った通りに投げられず、悔しい思いをしています。野球が楽しくなり始めた時に故障してしまって、挫折をさせてしまったと思います。
大人の判断が将来ある子供たちの道をふさいでしまいました。
あの時、止められる勇気があったら、その子の道は別の方向に行っていたと思います。ごめんなさい。
その教訓もあり、今では体の状態を見て、感じて、少しでも違和感のある動きがあった場合は止めさせるようにしています。子供では体の異変に気がつくのは難しい事です。大変かも知れませんが、大人がそれを気づいてあげないといけません。
いつもと違う動きは、普段一緒に練習をしているからこそ分かると思います。投げる、打つ、走るなどの結果だけを見るのではなく、視点を変えて結果の前をよく見ていれば分かると思います。
自分も怪我をして、道が変わってしまいました。それが『運命』と言ってしまえばそれまでですが、故障が原因で大好きな野球を出来ないが、一番辛いです。
指導者として、しっかり子供たちと接して、怪我なく楽しく野球を出来るようにバックアップして行こうと思います。
久しぶりに書き込みします。
今の時代にまだ200球の投げ込みをさせることに驚いてます。
プロの選手でもやらないでしょうに…きっと全力投球も求められてるんでしょうね。
それでは、体が悲鳴をあげるのは当然です。
無理せずゆっくり治してほしいです。
どこかのクラブチームなのか、部活なのかはわかりませんが、
リーグ所属であれば、試合では投球イニング数の制限や
指導者講習等では投球数の指導など色々とあるとは思うのです。
全体の意識としては変えていこうという流れではあっても、
結局のところ昭和のど根性が当たり前世代の指導者の胸先三寸ということなのでしょうか。
ゲームの中で勝敗のカギをを握るのは、投手の出来が一番でしょうから
かかるプレッシャーは、大きいはず。だからこそ、大切に育ててもらいたいと思います。
息子も肘を壊した後、投球姿勢を指導により改善してからは、
まったく痛みとは無縁ですが、やはり肘を壊した時のポジションに入ると
少し怖くなったり緊張するといいます。
多感な年齢で、チームとして一番大事な時期に投げられない、
出られないというのは、野球が好きな子にとっては、
精神的ダメージも残すのではないかなと思います。
勝ち負け、出来不出来に振り回されず
周りの大人はおおらかに見守ってもらいたいですね。