過度の道徳心

「子どもは子どもらしく」

私は、年齢に応じた成長で充分だと思っている。
年齢を超えたスピードで、「もっともっと」を
求めることに違和感を感じてしまう。

必要以上にしっかりさせると、周りの評価は高く
「しっかりしているねぇ~」と言う言葉で
親も子どもも、そう言われれば、照れながらでも嬉しいものだ。

それはそれで、その事を否定できるはずもない。
もちろん間違ってもいない。
ただ余計な心配をしてしまう。

世の中、理不尽なことで満ち溢れている。
人生山あり谷ありで、乗り越えなくてはならない困難が
時々現れるものだ。

その困難を乗り越える時に必要なのが
「いい加減さ」と「強気な心」だと思う。

過度の道徳心は、反発さえも否定する。
反省も感謝も大切だが、事と次第によっては
反発する力や、立ち向かっていく強い心が必要だ。

道徳心の高い良い子は、勝負弱くないだろうか?
皆さんのチームにいる「しっかりした子ども」は
チャンスに強いだろうか?

むしろ、ちょっといい加減で、人の話を聞いていないような子どもは
チャンスに強くないだろうか?

根拠も何もないのだが、その傾向を感じる。
過度の道徳心は、弱気な心を生む。

「年齢に合ったスピード」とは、それを防ぐため。

少々の理不尽に動じることなく
へこたれない子どもを育てたい。
強気な心を育てたい。

だからこそ、楽しまないとダメなんです。

それにしても変わった考え方で
自分が「変人」であることが良くわかります・・・(^^;)

4 thoughts on “過度の道徳心

  1. Nコーチ

    いつもブログを拝見させていただき、心に響いています。
    「過度な道徳心」またも納得です。変人万歳です。
    先日も来期最高学年を迎える子供たちにチームの目標を立てようと持ちかけました。
    発表の場で、我がチームで常態化している家庭へ帰ってからのランニング、
    素振りの個人練習をしないでその子の運動神経だけでレギュラーになっている子が、
    大声で「全国制覇」と発言しました。
    その後にチームの中で一番練習するしっかりした子が
    「上部大会に出場し、チームを有名にしたい!」と言いました。
    どう表現したらよいか解りませんが、これを聞いていたお母さん達は
    後者の発言に拍手をしました。
    僕は寂しさを感じました。
    地区の大会を勝ち抜いて上部の大会を狙うということでは同じなのですが、
    前者には、純真無垢ながむしゃらさを感じましたが。
    後者には、同じことを表現しようとしているのに、
    何か上限を決めてしまっているような感じがしました。

    私は、全員の言葉を聞いてあえてその場で感想を言いませんでした。
    「これを時間を掛けて考えて君達に良いリアクションを取りたいと思います。」
    とだけ言いました。
    未だに心の整理がつきません。そんな時、今日のブログで確信しました。
    過度な道徳心がたまに大きなハードルになることもあるんですね。

    二つの目標これをちゃんと受け止めて、
    主役の子供たちを心の底から楽しませてあげられるサポートをしてあげたいと思います。

  2. 佐藤洋 投稿作成者

    Nコーチさん

    どちらも間違ってはいません。
    それぞれ考え方も個性も違うので、子どもたちの発言を
    受け止めてあげる必要があると思います。
    分け隔てなく大きな拍手を送るべきです。
    Nコーチさんが言っている通りで、しっかり受け止めて
    サポートしてあげてください。

  3. ぼく太

    お早うございます。

    いつもお世話になります。

    佐藤さんの変人ぶりは、今更言うまでもなく、私も感染してしまいました。

    スクールのオヤジ軍団にも、蔓延しているように思えます。

    感染してから子供の野球のレベルが上がったのは気のせいだろうか…

    自身の体操クラブを通じて、「バランス」「軸」「重心」「姿勢」「思考」「楽しむ心」、
    などは指導しますが、野球技術に関しては、「そうじゃない」「ちゃんとやれ」など殆ど言いません。

    佐藤さんが言っていた、
    「いい加減さ」、
    「強気な心」

    を持つことは時には必要、という考えは
    以前からありました。(前から変人だったか…?)

    そんなわけで、子供には「てきとーにやる事も時には必要。」、ということは言ってあります。

    しかし、それは少し難しいかもしれません。それぞれの環境、性格、遺伝などありますから…。

    ただ、子供にとって一番近い存在の「親」が、 「いい加減さ」や「口を出さずに見守る」、
    などの行動をしていればいいのではないでしょうか。

    この考えは、かなり の変人ぶりかしら…。

  4. 佐藤洋 投稿作成者

    ぼく太さん

    コメントの返信が遅れてすみません。

    似た方が集まるものですね(笑)
    昔は「子どものために」と、目を吊り上げて頑張っていた方が
    「これでいいいの?」と言う信じられない安易な考え方で
    子ども達が激変する姿は、本当に不思議で信じられません。

    「見守る」作業は難しいですが、大人&親が変われば
    子どもが変わるのは当然の姿だと思います。

    世の中から見れば「変人」ですが
    私たちの世界から見れば「普通の人」です(笑)
    これからも楽しみましょう!

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