美学を考える・・・

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夏の「甲子園」が幕を閉じました。
勝ち抜いたチームは、エースが連投、連投で

「何百球を投げ抜いた!!!」

と、美学としてマスコミが取り上げていますが
アメリカの関係者は「一種の体罰」と報じています。

プロ野球ドラフト候補の投手が、早い段階で敗退すると
プロ関係者は、ほっと胸をなでおろします。

「故障しないように」

高野連でも準決勝前に一日休日を与えたり
専門医との連携をとったりと、工夫はされていますが
それでも決して十分な策とは言えません。

昔に比べると、エースの負担を軽減するように
継投でゲームを作る学校が増えてきましたが
「エースと心中」と称し、それが美学と信じている野球ファンも
多く存在します。

タイブレークなどの新たなルール作りも検討されたり
投手の学年別投球制限など、選手を守るための改革案の多くは
現場の声は、圧倒的に「反対」のようです。

理由は「それじゃ、勝てないから!」

言葉は悪いですが、チームが勝つためなら

「選手が犠牲になっても仕方がない」
と言っているように聞こえてしまいます。

連投している投手を見るたびに
故障しないように、祈ってしまいます。

3 thoughts on “美学を考える・・・

  1. 隣近所

    ご無沙汰しています

    うちの小5の息子も
    軟式野球でピッチャーをやらせてもらっています

    投げすぎ注意の為
    チームの監督には大会や練習試合で
    「100球を超えて投げさせないでください!」
    とお願いしています

    はじめは
    「隣近所さんちは何を言ってるんだ」
    みたいなチームの雰囲気もなかったわけじゃありません
     
    でも
    「1日でも長く野球をやらせてあげたいんです ここで故障するわけにはいかないんです」と真剣に伝えました 

    最近はサードの守備につきつつ 
    時々ピッチャーをやらせてもらってます
     
    チームの雰囲気もかわり
    今までは1人で投げきる事の多いチーム作りでしたが
    最近は継投でのりきる方向にかわってきています

    背番号①の重圧?(笑)からも解放され
    今は
    背番号⑤ 守備位置も⑤ 打順も⑤
    「ゴーゴ・ゴー!!」と
    のびのび 野球を楽しんでます

  2. 佐藤洋 投稿作成者

    隣近所さん

    少年野球は、一人の投手(選手)に負担をかけ過ぎているチームが
    たくさんあるようです。
    「全員野球」と言いながら、一部の選手だけの偏ったチーム運営は
    協力すること・助け合うこと・・・を学ぶ機会は少ないように思います。

    「のびのびと、野球を楽しむ」

    この言葉に違和感を感じる方の多くは
    「そんなんじゃ、子どもは伸びない!」とか
    「そんなんじゃ、勝てない!」とか思うことでしょう!

    どう思っても良いのですが、大前提の
    「故障させない」ということだけは共通意識として
    持つ必要があると思います。

    もっともっと野球を楽しむチームが増えますように!

  3. Nコーチ

    私の子供は中学生と小学生がおり、小学生は最後の大会に向けて正念場を迎え、中学生は2年生で新チーム(自分たちの代)が始まりまりました。
    中学生のチームで新チーム初の公式戦を応援に行きました。平日なのにみんな仕事を切り上げて父母が集まりました。
    その試合中、我がチームの守備機会中に1塁ファールグラウンドにフライが上がりました。
    一塁手は打球を追いかけネット際でジャンプをして捕球を試みましたがとることができませんでした。しかも、ネットの土台のブロックに足をとられて転んでしまい腰骨あたりを打ったようでした。選手は少しうずくまりましたが、大事に至らずプレイすることができました。
    そこで、父母席で意見の違いがありました。「こういうプレイが出ると士気が上がるね!」という声に僕が反応してしまって。
    「せっかく今日試合に出れたのに今のプレイで怪我をしたら台無しですよね?FOR THEチームで怪我をしたら絶対ダメ、そんなの親が認めたらだめなんです。」って力説しちゃいました。
    「このグラウンドは、ファールグランドが狭いので、試合前や毎回のインターバルでネットまでの距離を測るとかするのが正解、そうすれば今のは捕球に余裕があったかもしれないんですよ}
    なんて続けてしまったので、父母席が「しーん」としてしまいました。
    お母さんたちの理解はまだ時間がかかりそうですが、お父さんたちは「あっ!」って顔をしてそのあと色々話かけてくれる人もいました。
    ちょっとヒヤヒヤしましたが、怪我して残念でしたってことがないように叫び続けたいと思います。

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