「大きな土台作り」って・・

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子どもたちの将来のために
心身ともに大きな土台を作ることが
大人の「大きな役割」であることに
異論を唱える方は少ないと思います。

しかし、その方法論となると
育った環境の違いなどから
考え方に大きな誤差が生まれてしまいます。

その誤差を少なくするためには
人間の生まれ持った特徴や、心理を知ることにより
考え方に変化が生まれるのではないでしょうか?

「それぞれの立場を知る」

 

【監督の立場】
チームが勝つためにどうすべきか
を常に考えている

なぜなら・・
監督の力量が勝ち負けで判断されるから

子どもが関わるスポーツにおいて
この土台がすべての誤差の始まりです。

勝利のためには
子どもを酷使するのは当たり前
ポジションを固定するのは当たり前
練習量・時間を増やすのは当たり前
失敗に対して怒鳴るのは当たり前
ゴロを打つのは当たり前
ストライクを入れるのが当たり前
エラーをしないのが当たり前

この当たり前の基準が
最初のテーマの「大きな土台作り」が
「小さな土台作り」を目指すことになります。

 

【選手の立場】
怒られるのは当たり前
エラーをしないのが当たり前
三振しないのは当たり前
理解していなくても返事をするのは当たり前
痛みを我慢するのは当たり前

バッティングで例えると
勝つためにはゴロを打ち
相手のエラーを誘うことにより出塁
すると、大人が褒めてくれる

すべてが「小さな土台作り」を
目指すことになります。

 

【親の立場】
他の子どもとの比較をするのは当たり前
子どもに対してイライラするのは当たり前
起用や采配に対して不平不満を言うのは当たり前
良い高校に子どもが入るのは当たり前

子どもにとっては
「小さな土台作り」を目指すことになります。

 

決してこの「当たり前」が間違っているのではなく
こう考えるのが一般的な人間の生まれ持った特徴です。

これらの「当たり前」は
主役の子どもたちにとっては
「失敗は許されない環境」となり
型にはまった小さな土台と繋がっていきます。

将来のための「大きな土台作り」のためには
たくさんの失敗経験が必要になります。

そして監督の立場での勝利至上主義は
小さな土台作りの入口です。

大人のイライラ・不平不満は
小さな土台作りの入口です。

子どもが三振やエラーが怖くて
思いっきりバットを振れなかったり
守備で委縮する環境は
小さな土台作りの入口です。

この「当たり前」が
普通の方と一緒で面白くない方は
ちょっと変わった「当たり前の世界」に
興味を持ち始め勉強されています。

子どもたちが、失敗を繰り返しても
野球を楽しみ、挑戦し続けることこそ
大きな土台作りへの入口です。

「勝つことがすべて」と考えてしまうと
その入り口に気が付くことはありません。

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