「甲子園」と言う魔物

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昔から甲子園には「魔物がいる」
と、言われてきました。

第100回大会は
その魔物は、太刀打ちできないほど
大きな姿に変貌を遂げてしまいました。

魔物の姿は
「勝利至上主義」です。

一人の選手を酷使したり
限られた選手だけで戦うのは

何を理由にしても
「勝利至上主義」の枠の中に
入らざるを得ません。

投球数の問題も指摘され
変革の声も大きくなってきました。

しかし、その一方で

「そんな物は不必要」
「一生懸命やっている選手を否定するな」

と言った声がまだまだ根強いようです。

私が最も危惧しているのは
今回の大会を見た子どもの野球に関わる指導者が

感覚が麻痺してしまい
高校生と同じ事を求めて

「高校生だってあれくらい投げれるんだから
 連投したって大丈夫!」

と言った幼稚な考えを持つ指導者が
増えてしまうことであり

今でさえ投球数を気にせずに
肩肘を痛めてしまう小・中学生が後を絶たない中
更に悪影響を与えてしまうことです。

世界的に見れば
日本の高校野球は「体罰」と写り

日本の野球の指導者は
「マフィア」が指導しているように
写っているそうです。

子どもは大いに夢を持つべきです。
しかし大人は、目先の勝利を目指すのではなく
選手の将来を見据えた環境作りを目指すべきです。

「この身が砕けても投げ切る」

18歳の青年が言った言葉に
日本の高校野球ファンは感動を覚えました。

ここにこの国の野球が
他国とは違う方向に向かっていることを
象徴する言葉となりました。

そんな言葉を言わせる環境に
大人の責任はないでしょうか?

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コメント / トラックバック2件

  1. こうけん より:

    勝利至上主義。
    今まさに少年野球の現場でも起こっています。
    出場者固定の勝利最優先の采配。
    もはや采配とは言えません。

    最高学年ともなれば毎週試合の連続。
    早朝から出掛け、酷暑の中試合にも出れず、劣等感だけを残し一日が終わります。
    技術は劣れど努力の跡は見れば分かりますよね。それを試す場もない。
    小学生から控え思考を持ってしまうような夢のない環境に大いに疑問を感じつつ、しかし控え側が声を挙げようものなら負け犬の遠吠えになり兼ねない。
    そんな環境でも子供同士はお互い仲間として掛け替えのない存在。親が声を挙げる事でそこが壊れる可能性がある。
    正に八方塞がり。
    このような状況になる事が6年前に分かるはずもなく、チームに所属してしまえば内情がどうあったとしてもチームを移籍する事はなかなか難しいもの。
    何とかあと数ヶ月、野球を好きなままで希望を持って中学野球へ移行できることを願っています。

  2. 佐藤洋 より:

    こうけん さん

    野球を楽しめる環境のチームが
    本当に少ないと思います。

    八方塞がり

    その言葉にショックを隠せませんが
    同じ心境にあります。
    それでも前に進んで行くしかないのですが
    ため息の多い今日この頃です。

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