子供には子供の生きる道が・・・

「親としての責任」

この言葉が頭に浮かんできました。

子供をどう育てるか?
親は頭を痛め、悩み、苦しんでいる人がたくさんおられます。

「子供のタメに・・・」

私もダメ親の代表であることに間違いはありません。
ただ、親には親の人生があり
子供には子供の人生があります。

親子ではあるものの、「個」と「個」の関係だと思っています。
子供の人生を親の「生きがい」にしたくはありません。

親が子供の行くべき方向を示し、すべてを準備してあげ
その道を歩ませることもひとつの道です。
しかし私は、その人生の選択は好きではありません。

生まれながらに代々続く家業や芸の世界では宿命という世界もあるでしょう!

理想かもしれませんが「自分の道は自分で切り開く」
子供達にはそうであって欲しいと願っています。

その為にできる事は「見守る」という術しか私にはありません。
そして「見守る」時の「距離感」が人によって
あるいは立場によって異なると思います。

子供はいつしか親を超え、自らの力で飛び立つ必要があります。
常々、どう自立させるかを考えなければならないと思います。

どうも少年野球の世界を見ると、その準備期間なのに
親が子供に「くっ付きすぎている」ような気がしてなりません。

前にも話題に取り上げましたが
子供は親から離れたがっているのに・・・です。

だから私のようなタイプの人間の目には
少年野球の親の姿が異常な光景に映ってしまいます。

その中に浸かっていると回りは見えなくなるし
「それの何が悪い!」とお叱りを受けるのですが
多くの方が「挫折」を経験してしまいます。

しかし「挫折」も関わり方が間違っていなければ
ゼロにはならず、今後の新たな道を歩む時には
大きな経験となって「野球」で学んだ事が力になるのです。

昔は「親はなくても子は育つ」時代でした。
今は「親はあっても子は育つ」時代です。

子供達には野球を通じてたくさんの仲間を作ってもらいたいと思います。
その邪魔をするのだけは大人は避けなければならないでしょう!

「子供の世界」には大人が入ってはいけない領域があります。
いつも土足で足を踏み入れ、問題を起こすのは我々大人です!

2 thoughts on “子供には子供の生きる道が・・・

  1. 野球道

    佐藤さんのブログを見ていると、自分に対する歯止めを欠けてくれる内容なんですよね!
    レベルは違えど、同じ「野球」を経験しているからこそ、素直に文面を見られると思います。
    今回の「親と子の関係」については、境界線を行ったり来たりしている自分がいます。
    今の自分に置き換えると、野球を通じて育って欲しいと思っています!自分が野球を通じて得た境遇は経験してもらいたいと思ってます。(押しつけですかね?)
    後は自分が子供の頃に、与えられたかった事は試しながら、その環境を提供するようにしています。
    程よい距離感保つようにしていますが、どの距離がいいのかは分かりません。ただ親が導くのではなくて、子供自らの意志で判断し、導くようになれたらと考えてます。親はその中で、明らかに道を外れそうな時に、そっと手を隠れて差し伸べる。
    野球もそうだと思います。自分の子供は可愛いから、つい感情が面に出やすいと思います。特に同じチームの中でやっている場合は特にそうですよね!
    はたから見ると「ひいき」風にみられるんだと思います。
    いくら頑張っても、出てしまう場面は多いはずです。
    自分でも何が正解なのかは分かりません。ただ、今まで生きてきた中の経験を子供の成長過程に50%ぐらいの手助けが出来ればと思います。近道ではなくて、選ぶ道の幅を広げてあげられればと思います。

  2. MFT佐藤

    誰だって自分の子供は可愛いに決まっています。
    ついつい感情的になったり、冷静さを失ったり・・・
    それは誰しもが陥る現象です。
    しかし、その傾向に気が付くか気が付かないか?
    野球道さんのように足元を見つめなおす事ができるかできないか?
    野球と正しく向き合っているかどうかの大きな別れ道だと思います。
    親子で同じチームのユニホームを着ていて、信念に基づいて我が子に指導した場合
    それを「ひいき」としか見えない人はスポーツを知らない人でしょう!
    親が体験したことを子供に望むのも自然だと思います。
    子供の意思で野球を選んだとすれば押し付けではありません。
    私はスポーツであれば子供と向き合いやすいので、どんな競技でも構いません。
    子供が「親の背中」を見たときに恥ずかしくない生き方をしたいと思っています。
    ただ、私も何が正解か分かりませんので手探り状態です(笑)
    その答えは永遠に見つからないと思いますが、探し続ける事に重きを置いています。

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