受け入れる。。。

「あの子は元気がない!」

そう言って、子どもなりに努力しているのに
「そんなんじゃ、世の中に出た時に苦労するからダメだ!」
との気持ちが大人に強く出てしまい
イライラして怒鳴りまくっている人がいます。

「もっと声を出せって言ってるのに何で声を出さないんだ!」

どうも私達大人は、自分の言う事を子どもが聞かないと
ついつい腹が立ってしまう習性があります。

確かに自分が大きな声を出せる人は
「なぜ大きな声を出さないんだ!」と思うでしょう!

自分が簡単にボールを打ったり、投げたり出来る人は
「なぜ出来ないんだ!」と思うでしょう!

ただ、これは自分を中心に見ているだけにしか過ぎません。
今は出来るかもしれませんが、出来ない時期もあったはずです。

今は、車をスイスイ運転出来る人でも
自動車免許を取り立ての時、不安でガチガチの時もあったでしょう!
周りを見る余裕だって今ほどなかったでしょう!

そんな時に
「なんでしっかり運転できないんだ!」と怒られたら
車を運転することが好きになれるはずがありません。

大人が出来るからと言って、子どもの出来ないことを
望みすぎてはいないでしょうか?

みんな、人それぞれ・・・
成長が早い子もいれば、遅い子もいます。

自分を表現できる子もいれば、苦手な子だっています。
すべてとは言いませんが、時間が解決してくれる事も
たくさんあると思います。

「子どもを受け入れる」

私が指導に携わって最近感じることは
「その子を認めてあげると、子どもは伸びる」
という点です。

もし子ども自身が大きな声を出そう必死だとしたら・・・

他人から見ると「声が小さい」と感じても
それはその子の特徴です。

世の中に出た時に、声が小さくても生きる場はあります。
その人に合った生き方があるはずです。
大人が心配するほど困らないものです。

むしろ、声が小さいと怒鳴っている方が
子どもを傷つけ、自信を奪ってしまいます。

「子供のために」

そう思って大人がイライラしていることに
多くの人が気がついていません。

信じてもらえないかもしれませんが、その子を認めてあげたり
受け入れてあげると、たとえばその小さな声しか出せなかった子が
いつのまにか大きな声が出るようになります。

非行や犯罪に繋がるような臭いがする場合は
身を挺して守らなければいけません。

世の中の流れは、これとはまったく逆で
非行や犯罪には見て見ぬ振りをして
注意しなくていい部分に異常な反応をしているように
私の目には映ってしまいます。

野球は楽しまないとダメなんです!

5 thoughts on “受け入れる。。。

  1. 麦わら

    いつもこのブログを拝見させて頂いています。
    本当に私もこのように考えています。
    私も指導者として子供達に伸び伸びとやって欲しいと思っていました。
    指導者中心の指導ではいけません。
    しかしほとんどの他の指導者はそうではありません。
    結局、今所属していた少年野球チームでは意見が合わず子供共々辞めさせられました。本当に自分中心の指導者が多いです。
    私の息子には可哀想な思いをさせてしまいましたが今は辞めて親子共々すっきりしています。息子は益々、野球が好きになっていきます。
    中学に入って野球を思う存分楽しんで欲しいと思います。
    これからも素晴らしいブログを期待しています。

  2. MFT佐藤

    麦わらさん

    コメントありがとうございます。
    「辞めさせられた」とは穏やかではありませんが
    いろいろな事情があったとお察し致します。
    お子さんが野球を楽しめる環境がいちばんですね。
    今後のご活躍を祈っています。

  3. 子供大好き

    ブログ初めて拝見しました。気づかされた事が多いので、コメントさせて頂きます。
    我が子、小学6年生でチームのキャプテンをさせて頂いています。しかし、いつも号令や下級生への指示の声が小さくチームがなかなかまとまらない状況です。いつも、監督から、お前のチームは、お前が代わらない限り、このままだと声の小さい事、統率力のなさを怒鳴られています。私も見ていられなくなり、いらいらし、怒ってしまう事が
    多いです。そのせいか、6年生になり、技術的にも伸び悩んでいるのが、誰がみてもわかります。監督は、いつも子供に声が出るようになればもっと伸びるといっています。しかし、やはりどうみても声を出そうとしているのですが、相手に伝わらないといった感じがします。ブログを拝見して、子供の長所を伸ばし、短所を受け入れる今日から心がけていきます。これからも頑張って下さい。

  4. MFT佐藤

    子供大好きさん

    コメントありがとうございます。
    この内容を読ませていただき、理解している方は
    本当に変わる必要があるのは指導者だと感じていると思います。

    >統率力のなさを怒鳴られる

     それは、指導者が引き出せないからです。
     もし本当に、力がない子どもをキャプテンには選びません。

    >声が出せるようになればもっと伸びる

     それを理由にすること事態、疑問です。

    全てを「声の大きさ」にするのも疑問で
    負けた原因を「声がないから」にするのも疑問です。
    スタンドから「声を出せ~」というのも個人的に好きではありません。

    少年野球は全員がチームリーダーであり
    将来のためにリーダー育成を目指す時期です。
    一人の子供に、すべてを背負わせるのは教育ではなく
    単に大人が自分の力の無さを子どもに押し付けているようにしか
    私には聞こえません。

    もし私のこのコメント内容が現実的にチームの現実とかけ離れているとしても
    大人は、子供が失敗したり、なかなか上手に出来ないとしても
    矢印を子どもに向けるのではなく、自分自身に向けたほうが
    チームの子どもも指導者も、みんなが良い方向に向かうと私は思います。

    声が小さいのはその子の特徴です。
    もしお子さんが人一倍必死に大きな声を出しているとしたら・・・
    それでも声が小さいと怒られているとしたら・・・

    楽しくないし、伸びるはずもありません。
    明るさを失ってしまいます。
    大人が子どもの能力を奪っているのは明白です。
    親が守るしかありません。
    頑張る必要はありません。認めてあげてください。

    この時期は楽しまないとダメなんです。

     

  5. りゅうせい父

    今回のテーマ、みなさんからのコメント内容を拝見して、
    改めて考えさせられます。

    私も技術的なことの未熟さや積極的なプレーの結果の
    失敗については寛大になることは心得てきましたが、

    「気持ち一つあればできることはきっちりやろう!」

    と言っては、声の小さいことや元気のなさ、気力の
    なさが見て取れる場合は、厳しく指摘してきました。

    佐藤さんのおっしゃる通り、確かに

    「気持ちがあっても行動に出てこない」

    ましてや、技術だけでなく精神的にも未熟な子供
    たちなわけですから、当然のことですよね。

    「楽しまなきゃ(楽しませなきゃ)」

    「認めてあげなきゃ」

    私も昨年のサマーキャンプでご指導頂いて以来、
    自分の指導理念をそこにおいてきたつもりでしたが、
    今は口先だけだったと反省しています。

    明日からの大会は、監督不在でコーチの私が監督
    代行を務めます。

    明日の試合は、子供たちが正真正銘の主役となって、
    思う存分野球を楽しんでいる姿をベンチで見守ります。

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