嘘の数々・・・

ここのところ、うだるような暑さが続いて
熱中症で病院に運ばれる人が急増しています。
今日は、ひとつの覚悟を持ってのブログ更新です。

この暑さの中、朝から晩まで練習しているチームがあります。
私の考えは仮に涼しくても、子どもの運動時間は三時間以内がベストと
何度もこのブログで訴えています。

この猛暑の中、長距離走で体力をつけるとか
足が速くなるよう短距離を何十本も走らせるとか
本当にどうしようもない指導者がいっぱいです。
もうつける薬はありません。

子ども達に
「手を抜いたら試合に出さない」
「レギュラーを外す」と脅し
休む怖さを植えつけさせています。

元々、日本には「休む」ことは悪で
「継続する」ことに美学を求める習慣があります。

いつしか少年野球の世界は
大人は口だけで、勉強もせず
子ども達だけに意識の高さを求めている傾向があり
何が大切かが見えない迷路に突入しました。

では、子ども達に「走る」という分野から
どのくらいの量を求めたら良いのでしょう?

良くプロ野球選手や、OBも足腰の大切さを強調します。

「ランニングは大切だぞ!」
「うまくなりたかったら人の何倍も走れ!」

私も現役時代、想像を絶するくらいのランニングをこなしてきました。
間違いなく下半身の強さは必要です。

しかし・・・

このことは大人の話であって、子ども達には当てはまりません。
ゴールデンエイジに求められるのは
神経系の運動であって、細かなフットワークや
バランスを高める時期で「遊び」が大切です。

私の指導方法の話で恐縮ですが
子ども達に全力で走らせた事は一度もありません。

その代わり

「足さばき」
「軸作り」
「股関節の柔軟性」

は、かなりの時間を割いています。

結論!

子ども達に長距離走は必要なし!
短いダッシュは10メートルを2~3本で充分!
それ以上はやっても効果なし!
暑ければ練習は休み!
疲れていれば練習は休んで良し!
家族との時間を増やせ!
食事と休養をしっかりと!

昔、運動中は水を飲む事は禁止でした。
理由は「すぐに疲れてしまうから」???
それが今では、真逆で「水分はこまめにしっかり補給」になりました。

水分を摂ってはいけないと言われた時代に
どこかで誰かが「水分はしっかり摂るべきだ!」と
訴えていた人がいたはずです。
ただその人は「変人扱い」されたことでしょう!

私も変人希望です。

「熱中症」で万が一の事があったら
指導者は責任を取れますか?

将来ある子ども達を守るべき大人が
子ども達を痛めつける事はあってはならないのです。

子ども達を走らせ、苦しい顔を見て満足したり
本数が達成すると「良くやった、良く頑張った」と満足顔の指導者さん!
この記事を読んで「過保護」と思った皆さん!

子ども達は、しっかり休養させて
あなたが走ってみてはいかがでしょうか?

その夜、ご飯をしっかり食べれますか?
翌日、仕事に張り切って向かえますか?

大人でも大変な事を、平気で子ども達に求めているのです!
自分達は学びもせずに・・・

11 thoughts on “嘘の数々・・・

  1. とんきち

    お久しぶりです。

    私も佐藤さんの意見には賛成です。

    最近の最高気温には驚くばかりです。

    天気予報の最高気温は測り方が決まっていてハコの中の日陰です。
    グランドは 日差しもありモット体感しているはずです。

    うちの息子は 暑すぎる日は極力休ませます 
    今の 埼玉県は暑すぎます。

    しかし、チームでは 
    よく練習休みやがって 甘えている

    指導者の意見は 
    俺たちが高校生の時は33℃位で暑かったが 今はこれ位が普通になってきている 37-8℃。
    高校生は毎日やっている。高校に行ったら練習について行けないよ。

    だそうです  まだ中学生なのに

    練習内容 時間はそれぞれのチームによってですが
    暑すぎるとき(気温が体温に近いときは)には
    休むことも大切ではないでしょうか。

    成長期の子どもには 最近の最高気温は過酷すぎると 私も思います。 

  2. かずとん

    こんにちは、私の意見ですが、少年野球のオフを夏休みにすれば良いのではないでしょうか!
    プールで体を鍛えたり、楽しいし良いかも!
    すいません、勝手な私の意見です。

  3. 大船渡 菅原

    覚悟のブログの内容有難うございます。

    私は、昨日監督へ息子は今年の夏は、バテると思いますと、伝えました
    沿岸より内陸の方が暑さの感じ方が違うのでかなりバテテいるのは事実ですし、

    食欲も落ちてきたので、今年の夏は大目に見てくださいと伝えました。

    まずは、ソフトに対応をしたいと思います。

  4. 猪木

    こんばんは。今日は本当に酷暑でしたね。
    佐藤さん、『どこかで見ているのですか?』と言いたいくらい、
    同じ光景を今日間のあたりにしました。同じように感じました。
    てことは、私も変人(>_<)(あっ、失礼しました)変人上等!!

    暑い+怒号+休憩なしのダブルヘッター・・・
    野球は好きですが、最近はグラウンドからかなり足が遠のきました。
    練習試合を見に行くと、楽しくないから・・・見ていてつらいから・・・
    それしか理由がありません。

    でも、息子に『今日は見にくるべ?』と言われると、
    『見に来て欲しいんだれば・・・』と思い、行ってしまいますが・・・
    今日は見てる途中から帰りたい・・・楽しくない・・・暑いなあ・・・
    何ぼ子供たちはゆるくねえべ・・・と思いました。(訛ってしまってスミマセン)

    私は指導者ではないので、何も言えませんが、
    多感な中学生時代を言葉の凶器で痛めつけ、
    なおかつプレーでの結果を求める。
    震災の最中、ただでさえ様々なストレスにさらされているのに、
    追いつめてどうするのでしょう?

    距離を置いたことで、見えたことが沢山ありました。
    家族との時間も大切だし、休養も大切・・・
    家に帰って来たら、笑顔で迎える。
    おなかいっぱい、美味しいものを食べさせる。
    沢山話を聞いてあげる・・・
    どこか子供たちに逃げ道を作ってあげたい・・・
    って思うのって、変?でしょうか??

    こんなことを今のチームの父母たちに言ったら、
    そっぽを向かれるような状況です(*_*)

    ぜひ、佐藤さん言い続けて下さい。お願いしまーす。

    PS・・『もしドラ』見て参りました。鴻巣市のみなさんとテロップで流れてました。
        前田敦子さん見ましたか?いい映画でした。

  5. 智悠父

    佐藤さん、お久しぶりです。

    ちょっと耳が痛い気持ちです…。

    最近の現場の出来事です。

    ある重要なトーナメント戦を9月に控えている我が子が
    所属しているチームでの出来事。

    当トーナメント戦は、2日で4試合を強行突破する大会
    だそうです。

    監督が6月後半より、トーナメント戦に向けて、ダブル
    ヘッダーを組むケースが増えております。

    当然、土、日曜日で4試合をこなすスケジュールがここ
    1ヶ月続いております。

    監督に確認をしたら、「9月に向けてダブルヘッダーに
    慣れさせたい!」

    残念な返答でした…。

    私からは、「この暑さの中、試みる事ではないですよ。
    しかも慣れる事はない。」

    昨年も猛暑日の続く中、1日中練習が続くので、子供達
    のコンディション作りについて、監督に半日練習の提言
    をした事もありましたが、監督、OBコーチと言われる
    方々の強い思いで、私の提言は却下されました…。

    しかも勝ちにこだわり、肝心な基本練習に時間を割くの
    ではなく、目先の実践練習ばかり…

    結果、当然、ミスが多く、多数の大人が子供達に対して
    、怒鳴り散らす悪循環。

    今年、6年生になり、”大切な大会”と言われる戦績が
    振るわなく、監督をはじめ、関係する大人達が落胆した
    今春でした。

    今年唯一、勝ち進んだ大会が、先述の9月のトーナメン
    ト戦であります。

    戦績については、関係者には申し訳ありませんが、当然
    の事である!と。

    我がチームの捕手は、守備につくと一球一球ベンチを見
    るんですよ…どうして?ヘッドコーチが、一球一球サイ
    ンを出しているんです。

    主将で三塁手の子は、エラーが続出し、エラーの度にベ
    ンチを見て、オドオドしているんです…どうして?
    怒鳴り声が響くからです。

    一度、ヘッドコーチ不在の時、私がベンチ入りし、監督
    より捕手にサインを出してくれ!と依頼がありました。
    私は、捕手の子を呼び、「今日はノーサイン、好きにし
    ないさい」
    その試合では、バッテリーが普段にないプレーで輝いて
    いました。

    主将の子、ある試合でエラーをして、ベンチの怒鳴り声
    に反応してベンチを見て、オドオド…。

    あまりにも大人が酷いので、私は思わず2言、ベンチ横
    より言わせてもらいました。
    「ベンチ、気にするな!見ちゃいけない!ドンマイ!」
    「大人の声なんて気にするな!無視しろ!笑顔!!」
    今年の1月より言い続けました…

    その子は、今は笑顔で野球をしています!
    その子と私との間での合言葉は、「笑顔」「楽しみな!」
    笑顔が出始めてから、見る見る上手くなりました!!

    お蔭様で、私はチーム内では、ウザい存在でおりますが、
    ちょっと快感でもあります。何故ならウザたがられる程、
    子供達が変化し始めているからです。

    意味の無い週末のダブルヘッダーは、子供達に万が一の
    事が発生する前に止めようと思います。

    残り半年、出来る事は全てやり遂げたいと思います。

    長くなって申し訳ありません。

  6. かずとん

    こんにちは、個人的で申し訳ないです!皆さんの野球肘に関する情報がありましたら教えていただきたくメールいたしました。
    私の息子、小学6年ですが、肘の内側が投げると痛いと言ってましたので、今日の練習は休ませました。
    肘が痛くなって今日で3日目です!私が、肘が痛いと言っていたのを忘れて昨日、練習に行ってしまいました。
    佐藤さんが、どんな大事な合があっても、違和感があったら休ませないといけないと言っていたのを忘れてしまいました。親として失格です!野球肘の対処方法、治療方法、野球肘は治るか情報がありましたら教えて下さい。

  7. 秋田@坂谷

    かずとん様
    それは心配ですね。まずは整形外科を受診するべきと思います。対処法、治療法については、その上で確認されてはいかがでしょうか。
    野球肘に限らず、故障は治療よりも予防が原則です。フォームや負荷など、故障に繋がる要因をそのままにしておいては、根本解決にはなりません。その点についても医師と相談すべきと思います。
    尚、野球肘予防グッズについては、次のリンク先が参考になるかも知れません。(スポーツ用品店のHPですのであしからず・・・。)

    http://bba.co.jp/43.html

  8. 子供が主役

    私の息子がそ所属している少年野球チームでも皆さんと
    同様に監督、一部のコーチがこうやるんだ(感覚で具体的には
    おしえられない)と言いで来ないとなぜ言った通りに出来ない
    と怒鳴って、練習が足りないからだとか言っています。
    出来ないのではなく、身体が上手く動かせないから出来ないだけと
    気がつかないで、アップもそこそこで野球の練習が始まる状況です。
    更に最近、あるコーチがこの暑さに耐えられる体力をつけないと駄目だぞ
    と子供達に言っていました。自分達大人が出来ないのに・・・
    こんな考えなので、コーチをしていても監督などからは面白く思われて
    いないので、練習中に私には、声がかからないので、すきをみて練習中に
    子供達に笑顔が出るように策をこうじています。
    先週末からはノックに一緒に入って見本を見せると
    子供達も同じように、非常に良い動きも見せてくれました。
    ついでに私自身、エラーもしますので、ノックしている
    コーチからも子供達がエラーしても文句が出ません。
    一緒に入ってやると子供達にも喜んでもらえたので
    これからも続けたいと思います。最近、思うことが
    コツコツ活動で大人達にも随分、今の進め方だとだめだと
    理解はしてもらえる様になってきましたが、最後の砦は厚く
    自分が監督になって進めないと現場は変わりづらいかなと
    思っている状況です。

    かずとんさん
    参考になるかわかりませが私自身、肩と肘
    を痛めて2年程、痛くて投げられませんでした。
    その時に本屋で自分で治す野球肩・野球ひじ
    プロが教える治療法!ツꀀ… 野球肩・野球ひじを治す本
    が目に付き購入してリハビリをしたら肩は完全に痛くなく
    肘は若干、痛いですが、ほぼ全力で投げれるようになりました。
    本の著者は佐伯さんと言い巨人でトレーナーをしていた
    ようで多くの人が投げれるようになっているようです。
    将来ある子供なので痛みの程度がわかりませが一度、医者に
    見てもらうほうがいいかと思います。私の息子(当時中1)も肩、肘が
    よく痛いと言うので、近隣の接骨院にいった時に筋力が弱いから
    気をつけるように言われました。それからは人それぞれ発達の度合が
    違う事を理解出来て、子供達に無理させる事もなくなりました。

  9. 宮城 サトウ

    ハンドルネームが複数ありました。申し訳ありません。

    かずとん様へ。
    肘痛対策のひとつの情報としていただければ幸いです。

    スポ少時に治療を行った医院です。肘痛初期の状態でもあり、
    当日に痛みはなくなり投球可能になりました。
    痛みと野球について、先生の考え方には疑問点はありましたが、
    骨盤などのゆがみを整えるマッサージ法は今でも実践しています。
    ご参考までに。
    http://baseballfever.heartfill.net/tm11.html

  10. かずとん

    おはようございます。秋田@坂谷さん、子供が主役さん、宮城サトウさん、
    アドバイスありがとうございます!
    とりあえず、整形外科に行ってまいりました。
    早く来たので1ヶ月、投げなければ治癒力で治ると整形外科の先生に言われました。
    肘の骨の間もあるから大丈夫だよと言われました。
    心配して下さった皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
    ありがとうございます!
    私達親子は良い経験したと思います!
    1ヶ月野球が出来ませんが、野球が大好き野球がしたい気持ちが
    大きくなってくれたと思います。

  11. りゅうせい父

    佐藤さんからの提言、そしてみなさんからのいろいろな
    ご意見拝見して、本当に考えさせられます。

    私も佐藤さんのブログに励まされ、勇気付けられてきた
    一人です。

    「やはり私のコーチとしての考えは間違っていない」

    うちの監督といるといつもそう思います。

    かずとんさん

    私の息子りゅうせいも、2ヶ月前に試合で投げた後、
    肘の内側の痛みを訴えたので、知り合いの整体師
    の方に診てもらいました。

    そのときは、からだ全体の筋肉のバランスが崩れて
    いるとのことで、内転筋や肩周辺を緩めてもらいました。

    また、さらにその後整形外科で診てもらったときには、
    骨には異常がないが、前腕部の肘を曲げる屈筋群が
    緊張して硬くなっているので、その緊張がとれれば
    痛みはなくなると言われました。

    そして、しばらく投手はせず、野手に徹し、寝る前に
    は前腕部や体幹、下腿部のストレッチを続けましたが、
    1ヵ月後には痛みもとれ、今では痛みも全くないようで、
    投手もやっています。

    やはり、休ませるのが最高の治療だったようです。

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