NPO法人日本少年野球研究所
「心」に関してより抜粋(高橋所長)

http://jbbl.mft.jp

【礼】

球場で響き渡る、子ども達の

「ハイ!」
「お願いします!」
「ありがとうございました!」

などの大きな声にスポーツマンとしての素晴らしい姿と、関心してしまう。

しかしこの「礼」「挨拶」が、本来の意味を本当に成していかどうかは、
はなはだ疑問でもある。

子ども達が、しっかりと大きな声で「礼」「挨拶」が出来ないと、
大人(指導者)が周りから軽視され恥ずかく思い、
その意味を子ども達に理解させずに、
ただただ大きな声の「礼」をさせて大人が満足しているのではないか。

大きな声で「礼」をする事自体が目的のように思えてしまうのである。
本来、「礼」は、自己の利益を求めず、相手に対する敬意、
尊敬、感謝の思いが形としてあらわれたもののはずである。

グラウンドへの「礼」、指導者への「礼」、
対戦相手への「礼」など、グラウンドの中には、
子どもとしての道徳心を身につけられる場面がたくさんある。

「礼」の意味を理解していれば、プレイボール直後に相手をののしり
汚いヤジを口にするようなことは無くなるはずである。

もちろん大人は、子ども達へのお手本となるべく、
礼節を重んじながら少年野球に関わることは言うまでもないのだが・・・
もしかしたら、これが一番の難題かもしれない。

3 thoughts on “

  1. YUHZOH

    いつも興味深く拝見させていただいています。

    今回のテーマについて

    先日、小学校の学校公開に行ってまいりました。
    授業の始まりと終の挨拶
    チームの子供たちの学校での様子は、他の児童よりも反応は悪く、先生の話も聞けずに遊んでしまっている子までいました。当然挨拶も出来ていません。

    もちろん全員ではありません出来ている子もいます。

    私はまだまだ「ヤラセテイル」一人であることを実感しました。

  2. 中島

    いつも楽しく読ませてもらっています。
    同じことを思っていたのでコメントさせてもらいました。

    子ども達は
    『今日1日ありがとうございました~。』
    と毎回グランド整備が終わり練習が終わると
    整列して父母の方々に言っています。

    礼儀、感謝の気持ち?

    父母の方々は満足そうです。

    私はその挨拶があまり好きではありません。
    どのくらいの子ども達が自分から感じて
    挨拶しているか分からないからです。

    挨拶終了後、子どもにちょっと意地悪な質問をしました。

    『今日はありがとうございました!』

    『どうしてお礼言ってるの?』

    『??????』
    『どうしてそんなこと聞くんですか・・・???』

    その後は言葉がつながらず、
    私が
    『ここの野球は自分一人ではできないよね、
     その感謝の言葉だと思うんだけど・・・』
    と話すと
    『あ、そうですね。ありがとうございました。』
    とまた最後にお礼を言っていきました。

    内容を理解しないまま、考えないまま、
    『言え』といわれたことだけいっている子どもが結構います。
    大人の世界では社交辞令というのでしょうか?
    イメージを大事にして、本当の部分は分かっていない。
    ちょっと怖くなります。

    練習でもやれといわれたことしかしません。
    自分で考えて動いていると、
    頭から『何してんだバカヤロウ』と怒られてしまいます。

    子ども達は兵隊ではありません。
    一人一人に感性と個性があると思います。
    絶対に理由も聞かず、考えず、怒ることはタブーだと思っています。

    なぜその子がそんなことをしたんだろう?
    と考えれば
    子ども達の個性が見えてくるのかな~
    大人にも余裕が出るのかな~

    と挨拶で考えさせられました。
    ちょっと目線を変えるといろいろ考えさせられます。

    ブログを読みながら毎回、本当にいい勉強になります。
    私自身、耳が痛いことも多々ありますが・・・・

  3. MFT佐藤 投稿作成者

    ◇YUHZOHさん◇
    ご無沙汰しております。
    「できている子」がいることに大きな意味があると思います。
    決して悲観することはなく、これからも野球の楽しさを伝えつつ
    良い人材を育ててください。

    ◇中島さん◇
    いつもありがとございます。
    「心をこめて」あいさつしたいですね。
    「深い~話」をありがとうございます。
    私も耳が痛い一人です(笑)

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