育成のコツ!

昨日、マスターズリーグでお世話になっている蓬莱さん(元西武)と
お話させていただきました。
世田谷西リトルシニアで監督も勤められており
昨年の夏、今年の春の全国大会で連続日本一の栄冠を掴んでいます。

「何かが違う!」

マスターズリーグの野球教室に選手が参加した時も話題にしましたが
選手の目がイキイキとして輝いています。
しかもわざとらしくなく、ごく自然なんです☆

「日本一になる秘訣はなんですか?」
と聞いたところ
「試合中はゴチャゴチャ言わない事!」と教えてくれました。

「怒鳴ったところで、いい結果は出ないし
高目のボールを振るな!って言ったら余計振ってしまうし
バットが出なくなってしまうよ!」

三振をして帰って来る選手に対しても「次!次!」と
次の打席に良い心理状態になるように声を掛けるそうです。

私がいつも見る光景は
「何やってんだ!そんなクソボールは打てるわけねぇ~だろ!」

そんなシーンに出くわすと、心の中で私は
「だったら、あんたが打ってみろ!」と呟いてしまいます(^^;)

どうやったら子供達が力を出せるか?

試合中は、その一点に絞るべきです。
大人がストレスを発散するような行為は見苦しいし
母親たちの絶叫にも見ていて腹が立ちます。

監督・コーチも全員タバコも止めたそうです。
その考え方にも、意識の高さを感じます。

練習も細かい指導が行き届いていますし、
叱るポイントもしっかりしています。
日頃は、かなり厳しく指導されていると思います。

さて、次のケースの場合皆さんが指導者ならどうしますか?

全国大会の試合の朝!
選手が寝坊!
しかも四番バッター!

さぁ、どうしますか?

蓬莱さんはスタメンから外したそうです。
「チームの代表としてスタメンで使うわけにはいかない!」

しかし、子供にはチャンスを与えなくてはなりません。
その子に対して試合前に
「ここぞというチャンスで行くぞ!」と伝えたそうです。

試合の追い込まれた場面で代打に起用し
逆転の長打を放ったそうです。

「勝負」と「育成」の両方を兼ね備えた野球!
そんなチームだからこそ、勝利の女神は微笑むのでしょう!

3 thoughts on “育成のコツ!

  1. 匿名

    いつもありがとうございます。
    常勝チームと試合をするたびにどうやって
    練習しているのだろうといつも思います。
    勝利が何にもまして優先されるべきものでは
    ないことは頭ではわかっていても、やはり勝って
    喜ぶ子供たちの笑顔が見たい、というのも偽らざる
    気持ちです。
    他のチームの練習風景を見る機会もなかなか作れず
    (作らず?)、独りよがりになりがちな自分ですが
    またいろいろなお話を楽しみにしています。

  2. 夢太郎

    こんにちは 夢太郎です。

    子供が、指導者を選ぶのは難しいことかもしれません。

    しかし、親は子供にとって良いと思うチームを探す事は出来ると思います。
    蓬莱さんのようなチームが近くにあったら すぐに子供を入れたいと思うのでしょうが・・・

    息子は、今年に入ってから親子で話し合いをして、チームを辞めました。

    チームでは、上級生を差し置いてレギュラーとして試合に出ていました、そのまま続けていれば、もしかしたら野球は上手になったのかもしれません?
    ただ小学生の今は野球の技術よりも大切なもの(それは、小学生としての道徳心だと思っています。)を身につけてほしいと思ったからです。

    そのチームは、とにかく勝利第一主義です。

    練習中は、子供よりも大人のデカイ声(罵声や怒鳴り声)がグラウンドに響きわたり、大人の都合の悪い子どもの自主性は否定されます。

    試合中は、結果論で子供を怒鳴り、ミスをして傷ついている本人をさらに責め立て、相手の失敗を手を叩いて喜びます。

    野球を上手な子を「いい子」と言い、そうでない子を「つかえねぇ奴」と言います。
    そして子供たちの中でも上手な子が自分よりも下手だと思う子を馬鹿にするようになってしまっていました。

    試合に出ている親たちは、ボール拾いや応援をしている子達には目もくれず。我が子のプレーに大騒ぎ。

    試合に出れない親たちは、「何であの子が出てるのよーちっとも上手くないじゃん」と監督やチーム批判ばかり。

    もうこんな所に我が子をおいておく訳にはいかない・・・

    我が家の結論は簡単でした。

    そのチームも1、2年前まではそんな事はなかったのですが
    少しずつチームが強くなり、結果も出始めた頃から大人が変わっていったような気がします。

    大人の欲に子供たちが犠牲になってはいないでしょうか。

    蓬莱さんのような指導だったら子供たちはきっと心も体も健やかに成長できるでしょうね、そう言う指導者が増えてくれる事を心から望みます。

  3. MFT佐藤

    子供達の笑顔は誰しもが見たいと思います。
    しかし、それは本物の必要があります。
    本物を知らないと、偽者と本物の区別がつきません。
    体を知り、心を育て、技を磨く!
    それが勝利へと繋がります。
    少年野球はまさしくその土台作りではないでしょうか?

    子供が「主役」であって、大人は「黒子」です。
    そこが狂っているチームの空気は
    子供達には吸わせたくないですね。
    今回の夢太郎さんは、「信念」を持った決断なので
    必ず良い方向に向かうでしょう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です