講師を務めていただいた大川さん・福地さんは
本当に厳しい世界を歩んできた方々です。
「成功体験もちょっとはしたけど、失敗体験の数は凄いよ!」
私より4才年上の二方は、口を揃えて熱く語ってくれます。
大川さんにはプロ野球を引退した後にマスターズリーグや
野球スクールなどで大変お世話になっています。
福地さんには、私がプロの世界に入れた大きな大きな
「きっかけ」を作っていただいた恩人です。
普段は穏やかそう?ですが「約束事」を守らないと
豹変するのを私は知っています(笑)
それは野球の「楽しさ」だけではなく
「怖さ」「厳しさ」「難しさ」を良く知っているからです。
この二人に睨まれたら私も「蛇に睨まれた蛙」状態です(笑)
福地さんとは同じ社会人チームに所属しました。
私が二十歳そこそこで生意気だった頃に移籍されてきました。
福地さんの野球に対する取り組みを見て「ハッ!」としました。
その練習量の多さに驚かされたのです。
キャンプでの指導に触れた方々からは
「シンプルでわかりやすい!」
「子供が安心してプレーできるように指導している」
などなど・・・大変好評をいただきました。
それは野球をトコトン追及してきたからこその技でしょう!
私達の年代は根性の精神の上に猛練習が乗っかっていました。
それで得る物もたくさんあります。
しかし子供達に指導する場合に無駄を省く必要があります。
何が必要で何が無駄か・・・
そう考えると一番伸びる時期に頭ごなしに怒鳴ったり
勝利至上主義に大きな問題があることに気が付かされます。
失敗しても
「大丈夫!大丈夫!」
空振りしても、いいスイングをしたら
「ナイススイング!今のでいいんだよ!」
結果だけでの判断は子供の能力を殺す場合もあります。
せっかく良い取り組みをしているのに・・・
もう少し我慢すれば結果は出るのに・・・
そのタイミングを大人が奪ってはいけません。
ある子供が言っていました。
「チームの監督にいつも怒られてばかりいるのに・・・
失敗したのに褒められた!
でもいつも何も言われない事でいっぱい注意された!」
子供なりの感想とは言え「深いなぁーと思ってしまいました。
毎回、ブログを楽しみにしています
今回のサマーキャンプでさまざまな事を学びました
チームを預かる指導者として参加できたことに感謝します
最近子供達の試合を見ていて思います
子供達は我々大人が考えているより
我々大人の想像を遥かに超えるくらい野球を知っていると感じました
それを出せないのは、大人に口うるさく言われるので
表現できないだけだと思いました
私は試合中に、ミエミエで盗塁のサインしか出さない何も戦略をもたない、さえない監督ですが
私が一つ他の監督に負けないと思うことは彼らを信じている事です
子供達は常に一生懸命です
無限の可能性を彼らに感じています
そんな環境に居れる自分は幸せ者だと思っています
>大人に口うるさく言われるので・・・
まったく同感です。
少年野球と言えども大人が土足で入ってはいけない聖域があると思います。
打つ間際にゴチャゴチャと言われ・・・
守っていても、あ~だこうだ・・・
指導者だけでなく、親まで口を出しています。
ゴチャゴチャ言うなら練習中に言いましょう!
試合は子供の楽しむ場であり、学びの場です。
大人のストレス発散の場ではありません。
究極かもしれませんが、試合では監督は何もしなくても良いと思います。
ただ子供達が迷わず進めるように、交通整理してあげるだけで良いと考えます。
知人の高校野球の監督さんは甲子園の決勝戦で
「ここまで来れたのはお前たちの力だ!
決勝戦は何もサインは出さないからお前たちで好きにやれ!」
と言ったそうです。
選手たちは自分たちでバントや盗塁、エンドランをしたそうです。
結果的にそれはいつもの野球と何ら変わりはなかったそうです。
勝ったとか負けたとか・・・
そんな事はどうでも良かったそうです。
今年の甲子園の決勝戦!
中京大中京ー日本文理も同じ匂いがしました☆
多くの人たちに感動を与え、球史に残る素晴らしい試合でした。
監督の顔色を伺っている選手は誰一人いないでしょう!