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「パパママトレーナー」講座体験記
一般社団法人キッズ&ジュニアスポーツコンディショニング協会が展開する「パパママトレーナー」講座を体験してきました。
最初に一人ずつ自己紹介をしたのですが、講師の下川路さんによって、初対面の参加者同士の距離感が縮まり、和やかな雰囲気が作られていたことが印象的でした。
参加者のほとんどはサッカー少年を持つ母親で、親として子どものために何かサポートできるようになりたいという想いで参加されている方ばかりでした。
その中に一人だけプロの方がいらっしゃったのには驚きました。
大人と子どもの身体が違うので、子どもへのアプローチの方法を学ぶために参加したとおっしゃっていました。
●成長期の子どもがどのようなケガをしやすいのか
前半は座学です。
最初に、一流のアスリートのコンディショニング例を説明していただきました。
グランドの状況や、道具のちょっとした変化でも、コンディションに影響があるため、一流のアスリートは、そういった細かいことにも気を配ってコンディションを維持するために様々な工夫をされているそうです。
次は、子どものスポーツにおける障害についてです。
子どもと大人の身体の違いの説明があり、成長の過程で子どもはどういった理由でどのようなケガをしやすいのか、成長期に多いスポーツ障害の種類やその症状も教えていただきました。
子どもと大人ではケガの傾向が全く違うことがわかり、その明らかな違いにあらためて驚きました。
●子どもとの関わり方、言葉のかけ方
この講座では、子どもとの関わり方についても学ぶことができます。先生が参加者の皆さんに質問をしたり、二人一組になって簡単な実験を行ったりしました。
質問の仕方を工夫することで、人の脳はそのことを一生懸命考え、記憶が定着しやすくなるそうです。
知らず知らずのうちに、質問に対して一生懸命考えている自分がいました。
また、実験を通して、言葉が人の行動に与える影響が思っているよりはるかに大きいことに気づかされました。
子どもに対する言葉のかけ方や接し方によって、子どもがポジティブに考える習慣がつくか、ネガティブに考える習慣がつくか、非常に大きな差が生まれるそうです。
こんな接し方をすれば、子どものやる気スイッチを入れることができるのか?と、目からウロコでした。
参加者の皆さんも、早速今日から、ここで学んだことを実践するとおっしゃっていました。
「今までの接し方はまずかったなぁ」という反省の声も…
●実践編
休憩をはさんで、後半はいよいよ実技です。
先生の言葉をテキストにメモを取りながら、皆さん熱心に耳を傾けています。
見よう見まねで、やってみるのですが、これでいいのかわかりません。
そんな時に、先生が一人ずつ見て回り、細かなアドバイスをしてくれます。
マッサージをしている手の上に、先生が手を置いて一緒にやってくれることで力加減や動かし方が大きく変わります。
マッサージを受けている側からも、「急に上手になった」と言われました。
言葉ではうまく表現できませんが、
「ただ単に表面を動かしていただけだったのが、筋肉を感じながら柔らかく動かせるようになった」
そんな感じでしょうか?
これだけは、講座に実際に参加してみなければわからない点ですね。
時には筋肉の図を使いながら、「おしり、骨盤まわり」「ふらはぎ、アキレス腱まわり、ひざまわり」と順番にマッサージを行います。
終わった後は、明らかに足が軽くなったことがわかりました。
常に疲れがたまった状態だと、それが普通になってしまい、コンディションの変化になかなか気づけないのですが、筋肉がほぐれている良い状態を常に理解しておくことで、ちょっとした身体の変化に気づきやすくなるそうです。
最後に、上半身のほぐし方を教えていただきました。
背中から肩のこりがほぐれ、非常に持ちよかったです。
気持ちよすぎて眠くなってしまい、起き上がれなくなる人もいるそうです。
これは、夫婦でお互いに行うことで、夫婦の絆も深まるのではと感じました。
最後に、先生から技術を総括していただき、今日学んだことはプロが行う治療ではなく「コンディショニングマッサージ」であることを改めて確認しました。
専用のアロママッサージローションとテキストは持ち帰りできます。
「コンディショニングマッサージ」の技術だけではなく、子どもとの接し方についても多くの気づきを得ることができた講習でした。
→ 講座の概要と注意事項