挨拶って?

先日、ある選手のビデオを見させてもらい
試合における動きの確認をしていました。

「順調!順調!」と安堵の気持ちで会話をしていると
たまたまそのタイミングで流れていたのが、試合後の挨拶の瞬間でした。

「おや?」

バラバラで子供達の心が「ひとつ」になっていません。
その品のなさには相当驚きました。
「ダラダラ」です!
スクールではきっちり挨拶の出来る子供なんですが・・・

ビデオを見てその子供のプレースタイルではなく
「チームの環境の悪さ」が気になりました。

私:「いつもこんな感じなの?」
子:「あーはい!」

私:「何も言われない?」
子:「いつも怒られます!」

母親に聞くと「しっかりやれ!」といつも怒鳴られているそうです。

私:「どうやったらいいかわかる?」
子:「わかりません!」

怒られてはいるものの、怒られるだけで何も指導されていません。

私:「その監督さんと××君は朝グランドで会ったらあいさつするの?」
子:「あんまりしません!」

私:「その監督さんとお母さんはどうですか?」
母:「基本、無視です!」

私:「なるほどー

日本人にとって「挨拶」は大切な文化です。
いや、世界共通・・・

私達はいろいろな挨拶を相手によって使い分けています。
国によってもその挨拶の仕方は異なります。
挙手、お辞儀、握手、抱擁、キスなどなど・・・

それが出来なかったり、使い方を間違えると
社会では「否定」されてしまいます。

大きな組織で動いている人ほど

「挨拶は人間の基本だ!」
「挨拶の出来ない人間は信用できない!」

スポーツの世界でも

「礼で始まり礼で終わる」と言われるように
武道精神やスポーツマン精神を大切にしています。

入学や入社試験の面接も挨拶を重視するでしょう!

挨拶をしないと対人関係が崩壊します。
それは人間として「存在」を否定されることに繋がってしまいます。

挨拶はするものの、素っ気ないと
「あいつは無愛想だ!」とこれまた否定!

挨拶はするものの、笑顔がないと
「あいつは暗い!」とまたまた否定!

生きて行く上で、「いかに上手に挨拶できるか」が
大きなポイントとなります。

しかし、こんな難しい御託を並べても子供には難しいでしょう!

本来は「挨拶するのは当たり前の世界」です。
挨拶するのに説明は要らないと思います。
心で自然に感じるものです。

しかし、残念ながら説明しないとわからない子供がいるのも事実です。

「挨拶したのに挨拶されなかったどうだ?」

「皆でバラバラの挨拶と綺麗に揃って挨拶するのとどっちがカッコイイ?」

「大きな声と小さな声ではどっちが相手に気持ちが伝わる?」

そんな話から大人が身をもって挨拶する姿を子供に見せるべきです!

一日の始まりの挨拶!
一日の終わりの挨拶!

親子であっても必要です。

それが野球のプレーに繋がるところに
野球の「深さ」があるのではないでしょうか?

皆さんはどう子供達に伝えていますか?

7 thoughts on “挨拶って?

  1. 匿名

    いつもありがとうございます。
    多くのチームがそうであると思いますが、私が監督をやらせていただいている
    チームでも「元気な挨拶」はチームの大方針の一つです。
    大きな声で元気よく挨拶されると本当に気持ちがよく、清々しいものです。
    佐藤さんの仰るように理屈ぬきの世界だと思います。
    その気持ちよさ、清々しさを子供たちに感じてもらえれば、大人が口うるさく
    言わなくても挨拶が出来るようになっていくのかなあと思っています。
    そのために自分が出来ること・・・
    子供から挨拶をされたら、帽子を取って、相手の目を見て、元気よく挨拶しながら
    お辞儀をする、これを心掛けています。
    子供に挨拶をされても、歩きながら軽く手を挙げ、「おいっす!」みたいな挨拶をする
    大人たちが多いように感じます。私もその口でしたが、以前仕えていた監督の
    挨拶の仕方を見て、正しい挨拶の仕方、相手が気持ちよくなる挨拶の仕方を学びました。
    子供たちが、「心から」「自然と」元気な挨拶が出来るよう、これからも「率先垂範」を
    心掛けたいと思っている次第です。
    長々とすみませんでした。
    余談;
    「○○ちゃんはしっかり挨拶が出来るわね!やっぱり、野球をやってるからね!」なんて
    母親同士の話が漏れ聞こえてくると、あらためて「野球」のもつイメージに身の引き締まる
    思いがする私です。

  2. 馬場

    毎回このブログは新鮮さを感じます
    今回も私が最近チームで始めた挨拶の重要性や返事の仕方、人の話を聞く姿勢に類似すると思いました
    子供達は素直なので、大きい声で挨拶をされたら嬉しくない?
    とか君が話しをしている時に相手が目を見てくれなかったり、顔を横を向いて別なことを気にしていたらどう思う?
    とか自分だったらどう?
    と問いかけると、きちんとやるようになります
    まだまだ完璧ではありませんが、でもやろうとする姿勢はしっかりと出来てきました
    ただ大人がその子供達の全力の挨拶に全力で答えているかは疑問です
    やはり大人がお手本を見せないといけないと思いました

  3. MFT佐藤

    子供は真似るのが上手です。
    私もお手本を見せれるように「あいさつ」を見直したいと思います。
    50人いたら50回の挨拶!
    100人いたら100回の挨拶を心掛けたいと思います。
    匿名さん!馬場さん!
    コメントありがとうございました。

  4. 匿名希望

    こんにちは。はじめまして。いつも楽しみに拝見させて頂いております。
    挨拶で大事だと思われるのは、相手よりも先に挨拶するということだと考えています。
    特に目上の人や先輩から先に挨拶されたら恥ずかしいことだと。
    息子達にはそのことは特に厳しく教えています。
    学校から帰ってきて先に「おかえりー」では私から怒鳴りつけられます。
    たまにグランドに行った時もひどいですねー。
    多すぎます。挨拶の出来ない親達が。順番がわかっていない。気付かない振りをしているのもいる。
    そこで野球の話をする気にはなれませんねー。残念です。

  5. MFT佐藤

    匿名希望さん
    コメントありがとうございます。
    「相手より先に・・・」
    とても大切なことだと思います。
    一対一であれば逃げ道はありません。
    相手より先に挨拶は基本中の基本です。
    問題は一対複数の場合です。
    「挨拶」はタイミングを逃してしまうと「後回し」にして
    そのまま忘れてしまう事が私も多々あります。
    相手はそれで傷ついてしまいます。
    私も短気な男なのですが、そのようなケースが相手にもあるかもしれないので
    挨拶されなかったら「2~3度」こちらから声を掛けてみます。
    それで同じ場合は、同じ空気を吸う状況では「牙」を向けるかもしれません(笑)

  6. 武山明美

    いつも石巻のスクールでお世話になっております。
    9月のたった1回の開催に、出席できず残念でした。
    さて、石巻地区でも中学校の新人戦がありました。
    我が息子は昨年1年生の時にも、初戦でピッチャーをやり、
    2年生のバックに支えながらも、負けてしまいました。
    今年は2回目の新人戦。本人も仲間も、リラックスの中にも
    勝ちたい気持ちが強く、生まれて初めて、坊主にした生徒もいました。(息子も同様)
    相手は湊中学校。確かに手強い相手でした。
    息子もヒットを打たれないまま4回まで無事終了。
    ところが5回に入る前、なにやら審判が集まり
    相手の監督と話し合いが始まりました。
    なんと、我が渡波中学校の登録と実際の選手の背番号が
    違っていたのです。
    その場で、0対0のままなんと、没収試合になってしまった!
    子供たち、ブラスバンドの応援団、父兄、小学生チームの応援、恩師、先輩・・・皆の前で、なんともあっけない
    幕切れ。
    確かに規則は規則。しかし故意なき、たった一つの失敗も許されないのか。
    それもルール。規則は曲げられない。分かるけど、確かにこらの先生の背番号を渡すさいに、登録用紙を確認しなかったことも悪い。生徒は毎回変わる、背番号について、疑問も感じない。
    たかが中学生。それも新人戦。いくつかのミスや失敗を繰り返し反省し、人は成長するのだが。
    先生や指導者にとっては、毎年くるチャンス。
    しかし、この2年生にとっては、一生一度の最後の新人戦。
    こんな形での幕切れに、だれもが納得しなかったが、
    その後の先生の誠意ある対応に、親も少しは怒りがおさまった。
    しかし翌日の新聞で、7対0で、なんのコメントも説明もなく、ただ他の試合同様に、横一列に結果だけ記載されました。
    息子も「ヒットを一本も打たれてないのに、なんで7点も取られたことになってるの」と、また眠っていた感情が、わきあがりました。
    学校に言っても、新聞は「結果の言い訳は、書けない」とのこと。
    このような不名誉なことも、親は、黙って我慢するしか、ないのでしょうか。
    没収試合だけでも子供たちにとっては、大きなショックだったのに、まして公衆の報道にも、我慢だけをさせなければならないのでしょうか。
    親は、見守り、陰で支えるのが仕事と分かっていても、
    やはり、今回のような規則に、しかも新聞報道の不条理に、黙って、みているだけなのでしょうか。
    すみません、こんなコメントは、他にだれに相談してよいかわからず、佐藤先生に、愚痴りましたが、
    10月にお会いできる時まで、自分も
    心を切り替えておきたいと思います。
    これからの石巻スクールの、継続を、今一度強く、
    願っております。

  7. MFT佐藤

    武山さん
    キャンプでは大変お世話になりました。
    またいろいろとご心配をお掛けして申し訳ございません。
    10月5日にお会いできる事を楽しみにしております。
    今回の一件は、子供達の心を傷つけてしまった事は間違いありません。
    その緊急事態に大人が適切な対応だったのかどうか?
    今現在も関係者の方々の間では論議されているそうです。
    しかし、何が正しかったのか答えは見つかっていないと聞いています。
    「もし私なら・・・」
    ルール上で没収試合であることは間違いありません。
    大会役員、審判、両チーム監督のどの立場であったとしても
    試合は最後まで継続するよう訴えます。
    最終的にはルールを犯していないチームの監督さんの了解を取ります。
    「この試合は没収試合です。
    しかし、教育上最後まで試合を続けさせてあげましょう!
    最終判断は試合後に下しましょう!」
    その結果、勝敗が仮に逆転してもルール上
    7対0のコールド負けにはなるでしょう!
    このくらいの臨機応変な対応はあっても良いと思います。
    ただし、あくまで私なら・・・の話です。
    ただその現場にいた関係者の方々が短時間で判断せざる終えない状況だったと思うので
    ルールに則っての判断が優先されてしまったのでしょう!
    責められません。
    新聞掲載の件は単に記者の方が
    「没収試合によりコールド」と最低限入れるべきです。
    「結果の言い訳」ではなく、それが事実だからです。
    現場取材ではなく、連絡があった結果をそのまま記事にしただけかもしれません。
    しかし、そこに携わった人の誠意は感じられません。
    この結果・経験を元に、子供達に何を学ばせるか?
    どうプラスに転じていかせるか?
    指導者の腕の見せ所ではないでしょうか!

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