少年野球という迷路!



先日の24時間テレビの実話のドラマを見ました。
癌に侵された子供が母親に対して言ったセリフ!
この言葉が頭から離れません。

「お母さん!僕は何のため生まれてきたの?」

母親は即座に答えられませんでした。

しかし・・・
「その答えは人に聞くことではなく自分で見つけるものでしょ!」
と母親が涙ながらに訴えました。

亡くなる直前に

「お母さん!答えを見つけたよ!
 僕は家族を愛するために生まれてきたんだね!」

「ハッ」とした瞬間です。

今更ですが「野球はひとつの手段」にすぎないのでは?

野球を始める初期の頃、親は何を子供に望みましたか?
指導者になりたての頃、どんな指導者になりたいと思いましたか?

「明るく健康で大好きな野球を楽しんで欲しい」と願いました。
「仲間をたくさん作って欲しい」と願いました。
「ルールや団体行動を身に付けて欲しい」と願いました。
「あわよくば甲子園に行って、プロ野球選手に(を)・・・」と言うのは
最後の最後の位置づけだったはずです。

しかし、現実はその順序が逆転してしまっています。

子供達が中心に動いていかなければいけない少年野球が
いつしか親や指導者が中心に動いてしまっています。

その「のめり込み」は異常な世界です!

親の役目はなんでしょう?
試合に熱くなり、子供を追いかけることでしょうか?

母親なら自宅に早めに戻って
風呂を沸かしたり、食事の用意をしたりするのが優先です。

子供と一緒に帰りが遅くなり、何も用意できないから
風呂はシャワー!
夕飯は外食!
あるいはお腹のすいた子供を
長時間待たせる場合もあるでしょう!

この事も子供が主役から降りているひとつの現象で
「のめり込み」に気が付いていないだけです。

帰ってきたら、すぐに道具の手入れ!
そしてすぐに風呂!
時間をあまり空けずに夕飯!

空いた時間を宿題や勉強に当てたり、反復練習をしたり・・・
疲れた体を癒すためにも早く寝させてあげましょう!

早めに食事を済ませれば、また夜にお腹が空いて
夜食だって欲しがるかもしれません。

いやぁー
今日のブログはいつにも増して、敵を作りそうな内容です(^^;)

9 thoughts on “少年野球という迷路!

  1. 馬場

    いつも楽しく拝見させていただいております
    確かに一部の???の保護者の方には大ブーイングの内容だと思います  しかし
    私は子供目線で捉えると、共感いたします
    私も指導者として携わり、毎日夕方練習を見に来るお母さんを見て、今から夕飯を作るの?
    とおせっかいな考えをしています
    練試合でも何か、保護者の方が来るのが当然で、来られない方が申し訳なさそうにしている現状に私は、違和感を感じます
    親が来てくれて当然!!!
    この事も子供達にとっては必ずしも良い方向には進まないような気がしています
    いい意味で子供に関らないこともたまには必要なのでは?
    と思っています。
    今度我がチームで、今までの試合等での集合時間の伝え方を若干変更しました
    今までは何時に出発するから何時までに来るようにと、指示型で伝えていましたが
    昨日から、自分のグランドで試合の時は、何時ウォーミングアップ開始
    他チームのグランドでやるときは、何時出発
    なので君たちは何時に集合すればいいか先輩に聞いたり、同級生と話しをしたり、して下さい
    分からないときは聞きに来てくださいというようにしました
    子供達には野球だけではなくて、生活の自分の行動を常に考える癖をつけてもらいたいと思い
    ほんの少しの変化ですがやってみようと思っています
    少しずつの変化が一年経つと大きな変化に繋がることを信じて、根気良く子供達の目線にたち、行動をしていきたいと思います
    これからもどんどん辛口の、愛情たっぷりの言葉をお願いします

  2. MFT佐藤

    馬場さん
    集合時間等の連絡は、単純明快で素晴らしいですね。
    子供達は逆算して考えることが出来ると思います。
    子供達は親がグランドに来ることを本当に望んでいますか?
    望んでいる子供なら良いのですが・・・
    私のような変わった子供も中にはいるかもしれません(笑)
    小学校は野球チームに所属していなかったのですが
    親が運動会などの学校行事や陸上大会に来るのが大嫌いでした。
    それは野球を始めた中学・高校と変わりませんでした。
    理由は自分の頑張っている姿や苦しんでいる姿を見せたくなかったからです。
    大き大会は仕方が無いと思いますが、特に練習を親が見ることには
    極端に毛嫌いしました。
    親が大きな声で声援でもしたら激怒したと思います。
    あとでわかった話しですが私に見つからないように
    影に隠れて見ていたそうです。
    私も同じ道を歩んでいます。
    子供の本心はどうなんでしょう?

  3. 猪木

    いつも、ブログの更新を楽しみにしております。このブログに出会ってから、過去のブログも拝見させていただいてました。本当に共感できる部分も多く、ブログを何度も読み返しては、自分も励まされました。この場をお借りして感謝を申し上げます(^u^)
    ですが、今回のブログの一部分に関しては、私も残念ながら、“敵にまわってしまった母親の一人”です。
    「のめり込み」という言葉には、少し違和感があります。現代の少年野球に限らず、どの競技のスポ少においても、共通する部分・・・保護者の協力なしでは運営できないというのが現状です。それは、練習中や試合中、すべてにです。父親達の指導は勿論のこと、“家族の協力と理解”がなければ成り立ちません。形は追っかけであっても、それもまた必要です。
     子供たちの中でも、応援を望んでいない子・・・まれにいるかもしれませんね。(>_<)それは、親御さんたちの応援の言葉によるものでしょう。凹んでしまうような言葉を繰り返しかけられ、グランドで泣いてしまう子さえいます。成長期になると、特に母親からはあーだ、こーだ言われるのも嫌でしょう。(気を付けるように心掛けはしていますが、エキサイトした場面では、それも保障できませんが・・・ごめんなさい)
    でも、親という字にあるように、親は木の上?に立って、子供を見守る役目があります。巨人の星に出てくる明子姉さんのように、木陰から見守っていることもあるでしょう。(年代がばれてしまいますね)
    母親は残念ながら、技術的指導はできませんが、“いい意味”で見守り、家に帰ってから声かけをすることができます。それは、子供達を見ていないとできないことです。子供と一緒に帰りが遅くなって、確かに夕食の支度を待たせる日もあるかもしれませんが、決して母親ならば、おなかを痛めて産んだ大切な子供達なので、母親の役割や関わり方は忘れてはいませんよ!
    まだまだ男性勢力の強いスポーツではありますが、微力ながら節度を持って、子供達と関わっていきたいと思っています(*^^)v
    お父さん達も、仕事で疲れている中、指導していただき、ありがとうございます。でも、自分の野球観を押し付けすぎず、楽しくシンプルに、野球の楽しさを伝えていっていただきたいと思います。
    長くなりましたが、また、何かの機会にお邪魔させていただきます。

  4. 不良おやじ。

    こんにちは!
    写真の子供達最高にいい笑顔してますねー^^
    こんなにいい笑顔って、簡単に見れそうで中々見る事はできないです。
    佐藤さんがここで再三書かれてる子供が主役の野球
    まだまだ時間かかりそうですね。

  5. MFT佐藤

    猪木さん
    全国の母親の皆さん
    母親の立場からの貴重なご意見ありがとうございました。
    このブログは私の野球観を公にして、読んだ方がどう感じてどう取り組むか?
    得る物は得、捨てる物は捨てていただき
    あわよくばこの異常な少年野球界に一石を投じる場でもあると考えています。
    皆さんが野球との向き合い方、子供達との向き合い方を再確認していただければ幸いです。
    猪木さんのコメントを読ませていただき、現状の問題点が
    浮き彫りになっています。
    >保護者の協力なしでは運営できないというのが現状です。
    私も充分に承知しているつもりです。
    しっかり役割を分担し、無駄なく運営しているチームもあります。
    しかし、すべてのチームには当てはまりません。
    当番制を用いているチームがほとんどのようですが
    最低限の人数で構わないと思います。
    母親の力は絶大です。
    しかし、その多くは「母親同士の会話を楽しむ」ことに比重があるのではないでしょうか?
    「主役は・・・?」
    もちろん会話を楽しむことも充分に理解できます。
    悩み事や情報交換も大事な要素です。
    しかし、節度ある行為であれば何も問題ないのですが
    グランドで頑張っている子供達をよそに盛り上がっている光景をたくさん見ます。
    グランド上にいる指導者は何かを感じている人も少なくないでしょう!
    子供が成長しようとする時に、常に親がそばにいて見守る必要は私はないと思います。
    その距離感がとても重要です。
    >母親は残念ながら、技術的指導はできませんが、“いい意味”で見守り、家に帰ってから声かけをすることができます。それは、子供達を見ていないとできないことです。
    母親の凄いところは、子供の顔色や表情や些細な行動で
    子供の体調や心の変化に気が付く点です。
    ある時は近くに行って子供達に声を掛ける事も必要です。
    ある時はそっと見守ることも必要です。
    ある時は結果を見届ける事も必要です
    そして、ある時は結果を知らない事も必要なのです。
    子供が「自立」するため!
    親が仕事が忙しく常に練習や試合を見ていなくても逞しく成長している子供も、たくさんいます。
    親がグランドに来ているか来ていないかで
    あの家は協力的!
    あの家は非協力的!
    と言う空気があると聞いています。
    こんなに協力しているのに試合で使ってもらえない!
    なんであの子が出ていて、うちの子供が出れない!
    などなど・・・たくさんの問題を抱えています。
    猪木さんの言うとおり「節度を持って関わる」
    そんな方が多ければ少年野球界も良い方向に向かうでしょう!
    ただし、エキサイトした場面でも保障していただかないと
    現状は変わりません。

  6. MFT佐藤

    不良オヤジさん
    仰るとおり、まだまだ時間が掛かりそうです。
    微力ですが無力ではないと思います。
    今後とも宜しくお願い致します。

  7. 猪木

    佐藤さん
     不良おやじさん、そして馬場さん・・・
    こんばんは(^u^)猪木です。
    “子供が主役の野球”・・・少なくともうちのチームはそういうふうに変化していってくれるよう、今からでも取り組んでいきたいと思います。
    まだまだ時間はかかっても、このブログを読んでいない人でも、その姿勢を見せれば、きっと変われますよね?(何を隠そう今まさに現代の少年野球界の壁にぶち当たり悩んでいます)佐藤さんは、どこで見ているのかなあ。と思うくらい、状況をご存じですね?いつもブログを見るたび、ハッとさせられます。
    これからはエキサイトした場面でも保障します!(^^)!
    幸いにも私の周りには、少人数ながらも、本当に子供のことを考えてスポ少活動に関わってくれている節度を持った母親達がおります。そういう方々とは自然と輪になれます。そして、佐藤さんの言う“母親同士の会話を楽しむ”ことに比重を置いている方々は自然と寄り添い、負のパワーをまき散らします。
    指導者たちもきっと感じています。指導者が野球以外のことに頭を悩ませている姿を見かけるたび、「その異常な少年野球界から早く遠のかせたい」とさえ、思います。
    でも、指導者を任せられている間は、野球を好きな子供達がいる限り、真摯に向き合っていかなければなりません。
    距離感も大事!ですね。何事においても・・・「長いものには巻かれろ」ではなく、野球を通じて、子供との向き合い方をも考えさせられました。ありがとうございました。何か胸のもやもやがスーッとしました。
    追伸:キャンプでは大変お世話になりました。私も子供達の笑顔が忘れられません!

  8. 馬場

    皆さん様々な考えがありますね
    私はあえて悪者になりますが、佐藤さんの考え方に賛同します
    今の少年野球は異常だと思います。
    特に練習試合で、ベンチとお母さん達の距離が近すぎます
    我がチームでもその事に異論を唱えるお父さんたちが加わりました
    せめてお母さん達の話し声が聞こえない距離まで離れるのが、節度だと思います。
    子供の守備位置にまで支持をするお母さんが居るので、やはり距離を置くことが大切だと思います。

  9. MFT佐藤

    世の中にすべて正しい人や間違いを犯さない人は一人もいません。
    自分では「正義の味方」と思ってやった行動や発言が
    相手にとっては「悪」に感じてしまうこともあります。
    私の信頼する方は「偽善者」と言われた事があるそうです。
    しかし、私はその方の「信念」を良く知っています。
    また本人もどこかの政治家のように「ブレる」事はありません。
    しかし・・・
    私が本当に尊敬している点は
    「常に聞く耳を持っている」事です。
    自分の都合で生きている人がほとんどです。
    でも、少しでもいいから相手を思いやる気持ちが必要かなと思います。
    野球のプレー(キャッチボール)そのものです。
    その事を教えられないから怒鳴ってばかりいるのです。
    その事を知らないから自分が主役になってしまうのではないでしょうか?
    チームに信頼や尊敬される人間が上に立っていれば
    常に子供達を中心に考えるでしょう!
    間違ってもチームの会費を自分達の飲み代に充てる事はありません。
    「道具代」で処理する事も決してないでしょう!
    信念を持った人間同士が輪になれば
    時間が掛かっても大きな力になるでしょう!
    仮にそこで花が咲かなかったとしても
    いつかは必ず理解される日が必ず来ると信じています。
    どんな形にしろ、その歩みは報われます。
    少年野球は子供達に「純粋さ」があるから面白いのです。
    大人がその「純粋な白色」を染めてはいけません。
    学校の敷地内のタバコの煙も・・・
    母親達の異常な声援も・・・
    父親達の采配非難も・・・
    同じチームで人によって指導方法が異なることも・・・
    全てその色を染めてしまっていると思います。

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