ひじと手首3 (バッティング編)
本文は、ベースボールクリニックに掲載した内容です。(2003年9月号)
力を効率よく伝えやすい
構えの時は、自分が自然に始動できる形であれば、どのような形でも良いでしょう。
しかし、トップ時は、写真のようにバットと前腕部分の角度が90度くらいになることが好ましいです。この角度が一番効率良く力を伝えることができるからです。
ヘッドが遠回りしやすい
一般的に、トップの時に写真のような手首の角度になっていると、バットのヘッドが外側から遠回りしやすくなりますので注意しましょう。
振り出しの形
手首の使い方をつかむために、手のひらを開いてゆっくりスイングしてみてください。下の写真の一番右側の時に、左手の甲、右手の平が真上を向く事がポイントです(右打者の場合)。バットを握って同様の動きをしたのが上の写真です。
■ 右手のひらが自分の方を向く
右手のひらが自分の方を向いている場合、右ひじが体から離れやすく、バットを前に出そうとすると右肩が早く開いてしまいます。
■ ヘッドが下がる
左ひじが上がりやすくなります。 上記2例の場合手首をこねてしまいやすく、スイングが波打つ選手に多く見受けられます。 バットを動かす方向(特にグリップ)と、手首・ひじの使い方の関係については、この写真を参考にイメージ作りをしてください。このような使い方をすることで、バットのグリップを無駄なく最短コースで投手方向に持っていく事ができます。