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子どものチームの勝利至上主義の弊害

「頑張り続ける子に育てたい」
「勝つ喜びを味わってほしい」

野球を通して強くなってほしい、そう考えて、厳しく子どもに接している指導者の方は多くいらっしゃるでしょう。

子どもの成長を願っているという点では、全ての人に共通すると思います。

しかし、行き過ぎた勝利至上主義は子どもの心に悪影響を及ぼす危険性があります。

うちの子は心が弱いのでしょうか?

MFTには様々な方から相談が寄せられます。

その中で、チームのエースだった子が精神的に追い詰められて野球を続けられなくなったケースがあります。

そのチームはどうやらその地区では常に優勝するチームで、負けが許されない雰囲気だったようです。
ダブルヘッダーの練習試合の日に、体調が悪く登板回避を恐る恐る監督に申し出たところ、「チームのみんなに申し訳ないと思わないのか?」と言われて試合に投げ、結果が悪かったことでかなり叱責されたそうです。

それまでにも様々な伏線があったのでしょうが、それ以来、野球のある朝になると吐くようになったそうです。

見かねた父親の方から相談を受けました。
「うちの子は心が弱いのでしょうか?」

もちろんそんなことはありません。
責任感が強いゆえに一人で背負いすぎてしまったのでしょう。

その子の環境を変えるために、他のチームに移ることはできないかとたずねました。

ところが、そのチームは周辺のチームから有力選手を強引に引き抜いたことがたびたびあったそうで、現在はその地域内でチームを変わることを禁止されているとのことでした。

結局、指導者らから「裏切者」と言われながらチームを離れ、現在は野球をしていないそうです。

時がたち、その子の心の傷がいえて、再び野球の楽しさを思い出してくれればいいのですが…

ズルしてでも… 子どもの考え方に悪影響の可能性

子どもの野球に関わる方は、子どもの成長を願ってチームの運営をされていることでしょう。

基本をしっかり教え、子どもが上達してチームが強くなり、試合に勝てればみんなでいっしょに喜ぶことができます。

しかし、チームが勝利を優先しすぎる運営をしていると、まだ考えの幅がせまい子どもは「勝利」ということを極端に受け止めてしまいがちです。

失敗は許されないとプレッシャーでつぶれる子や、もしくはズルをしてでも勝ちに行こうと不健全な考えに染まる子も出てくる可能性があります。

将来、自分を受け入れられなくなる可能性

勝負にこだわりすぎる、強いチームに所属している子は、周囲を見下すようになる場合があります。

もちろん、これはある程度は子どもには自然な感情です。

しかし、中学、高校と進むにしたがって、常に常勝チームで活躍し続けられるとは限りません。

子どもの時に、周囲を見下す意識が強かった子ほど、勝ち続けられなくなった時に、かつて軽蔑していた存在に自分がなってしまったことを受け入れられずに、自分の中の矛盾に非常に苦しむことになります。

自分は野球で万能なはずだという気持ちを引きずり、うまくいかないのは周囲のせいだと周りに反抗するようになり、傷つくのがこわいがために自分では何もしなくなり、やがて挫折していく…

本来は、勝ったり負けたりを繰り返すことで、徐々に「自分を客観視できる」ようになっていくのですが、過度な勝利主義の元で、子どもは極端な考えに陥ってしまう危険があるのです。

大人が「結果よりも、努力やそこにいたる経緯」に着目して子どもに接することで、このようなことを避けることができます。
参照:努力する選手に育つほめ方のコツ

野球は健康な体作りにも役立ちますし、役割分担を覚え、チームで力を合わせることも学ぶことができます。

また、野球を通して、自分なりに様々なことを考え、試行錯誤をして工夫することを覚えることができれば、社会に出てからどんな分野に進んでもその経験は活かすことができます。

野球を通して子どもの成長のために、どんなことが考えられるか、長い目で見て、子どもの人生が素晴らしいものになるその礎(いしずえ)であってほしい、野球チームのあり方について様々なテーマで考えてみようと思います。

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