ボールの扱いに慣れる
アメリカでは、大人も子供も、これから紹介する様々なボールを使った練習を、「遊び感覚」で日常的に行っています。
サッカーのリフティングといっしょで、様々な形でボールを扱うことで、アメリカ人独特の柔らかいグラブさばきが自然に身についていきます。
ボールを捕球する時、ボールを持ち替えてスローイングに移る時、近くの選手にトスをする時、様々な局面で、その場に適した正しい手の使い方が要求されます。
そうした手の使い方(グラブの中の手の使い方も含めて)に関する練習は、少年のうちから、ここで紹介するような練習を繰り返すことで、メジャーリーガーのような、柔らかいグラブさばきを身につけることが可能になると思います。
ハンドリング
左右の手を交互に上下させて、瞬間的に空中にボールを浮かせて、持ち替えます。慣れてきたら徐々にスピードを速めてみましょう。【応用編】目をつぶって同様の練習を行ってください。
左右交互のトス
向かい合った二人が右手にボールを持ち、同時にトスをします。右で投げられたボールは、左で受け、そのまま左で投げます。その様にして2つのボールを左右交互に投げます。
最初は落とさないように、大事に捕ることを心がけてください。相手と呼吸を合わせること、そして相手の捕りやすいところに投げることを自然に学ぶことができます。
慣れてきたら、トスの高さに変化をつけたり、徐々にスピードアップしてください。壁当て
壁に跳ね返ったボールを左右どちらかの近いほうの手で捕球する練習です。
最初の段階で、両手を上に上げておきます。後ろからのトスのため、直前までボールが見えず、左右のどちらの手で取るかとっさに判断することが要求され、反射神経を養うことができます。
(写真では壁が低いため、捕球者はひざをついていますが、高い壁がある場合は、立っていても構いません。)
ひざをついてのゴロ捕球
ひざをついた状態で、ゴロを取ります。ボールを体の中心で捕るように体重移動を行ってください。身のこなしが良くなります。【応用編】近くに人を立たせて、捕球のあと素早くスローイングまで入れてください。
グラブトスpart1
互いに横向きになり内側から外側に向けてトスをします。【応用編】素手で慣れたら、写真と反対の向きになりグラブをつけて、グラブだけでトスをしてください。
グラブトスpart2
バレーボールの円陣パスの要領でグラブを使ったトスを行います。
グラブの甲の部分を使うのではなく、捕球面を使って行います。うまく行うコツは、グラブの中の手を握らないことです。
写真は2人で行っていますが、3~5人くらいで、何回続くか競い合ってみてください。