タイミングを合わせる (100分の1秒を大切にする)
(小学生のスイング)
写真は、小学生のインパクトの瞬間と、その100分の1秒前の写真です。
100分の1秒というほんの一瞬の間に、バットはこれだけ進みます。
つまり、100分の数秒というわずかなタイミングのずれで、ジャストミートと空振りの明暗が分かれてしまうのです。
ちなみに、まばたきは平均で0.1~0.15秒と言われています。
次の写真は0.1秒(100分の10秒)の間のスイングを表しています。まばたきしている間に、バットはこんなにも進んでしまうのです。
だからこそ、タイミングを合わせることは難しいのです。
タイミングを合わせるために重要なのが、「トップ」と「スムーズな振り出し」です。
トップでタイミングを調整する
構えた状態から、投手のモーションに合わせて、選手によって足を上げたり、または小さく前足をステップしたり、始動します。
選手個々によって、始動のタイミングは様々ですが、早めの始動をすすめています。
そして、前足の着地する「トップの形」で最終的なタイミングの微調整をして、スイングを開始します。
一度バットが動き始めたら、ほとんど調整はできませんので(高度な技術を持つプロ選手は別ですが)、タイミングで一番重要な役割を果たすのは、スイングを開始する直前の「トップの形」になります。
「トップ」の形がしっかりして、十分に力を蓄えた状態を作ることができると、タイミングを微調整することができるようになります。
タイミングを合わせるのが苦手だと感じている選手は、「トップ」の形をしっかり作ることをおすすめします。
(トップの形参照)
スムーズな振り出し
トップからタイミングを合わせてスイングを開始しますが、この振り出す動作に無駄な動きが入ったり、遠回りしたり、力が入り過ぎたりすると、簡単に100分の数秒タイムロスをしてしまいます。
タイムロスをなくし、タイミングがとりやすくなるためには、スイングの始動が自然にスムーズになることが大切です。
写真のように、後ろひじをうまくたたみ、グリップをボールにぶつけるような感じのスイングができると、時間のロスも少なく、ミートする確率が高くなります。
このようなタイムロスの少ないスムーズな振り出しの感覚をつかむために生まれたのがモンスタースラッガー MFTモデルです。
製造元(内田販売システム)と、100分の1秒にこだわって微妙な修正をしたMFTオリジナルの商品となっています。
オモリが動く素振り用バットですが、従来品と違い、オモリの滑りが非常によくなっていて、少しでも無駄な動きをすると、すぐにオモリが先端に移動してしまうため、スムーズで自然に振り出す感覚を身に付けることができる製品となっています。
ただし、バットが遠回りしても、左下の写真のように距離を取らず、小さな動きでそっとミートポイントにバットを出すと、オモリの移動を遅らせることができますが、それでは力強いスイングができませんので、「トップ」の形にもしっかり注意しましょう。