柔らかく流れるような動きをつくる2
真っすぐ立っているつもりでも、体が傾いていたら…
真っすぐ立っているつもりで、もし体が傾いているとしたら…
「自分の思ったとおりに体を動かす」事ができれば一流のスポーツ選手になれるのですが、実際には非常に難しいことです。
ビデオで自分のフォームをチェックしたら、イメージと全然違ってがっかりしたなんて経験のある人が、多いのではないでしょうか。
多くの選手は投げる度、打つ度に体の向き、傾きなどが微妙に違います。
これをできるだけ一定になるようにするにはどうすればいいでしょうか?
体の傾きを感知する足裏のセンサー足の裏には、「足底メカノレセプター」と呼ばれる、刻々と変化する体の傾きや地面の状況などを感知するセンサーがあります(上図参照)。
カカトや5本の指の付け根部分の他に、親指に集中してたくさんあることに着目してください。
カカトにしか体重がかかっていないと体の傾きに気づきにくい
前のページで説明したように猫背の人に多く見られるカカト側に体重がかかっている人は、親指や指の付け根からの情報が得られず、体の微妙な傾きに気づくことができません。
運動選手が、「指先で地面をつかむように」とか、「親指の付け根(拇指球)に体重をかけるように」と言うのは、足裏全体で体のバランスをより感じることができるようにという意味もあるのです。