スムーズな送球のために
本文は、ベースボールクリニックに掲載した内容です。(2006年7月号)
外野手は状況に応じて遠くに送球する必要があります。このページでは、強く正確なスローイングをするためのポイントを説明します。
前方で捕球する
前方で捕球する
前方で捕球することでスムーズに送球のための体重移動に移ることができます。
やや後ろから前に出ながら捕球できるとよりスムーズな体重移動ができ、より強い送球ができます。
※ここでは、捕球時に左足を前に出す形を例にとって説明しています。
×重心が後ろに残ってしまっている
写真のように重心が後ろに残った状態で捕球をすると、十分な体重移動がしづらくなります。
体重移動が不十分だと、強い送球がしにくいだけでなく、送球動作がワンテンポ遅れることにもつながります。
ステップ数を使い分ける
◆ 素早く送球するときは3歩のステップ
素早くスローイングするために、捕球しながら前に体重移動し、そのまま勢いをつけて送球します。
素早く送球する必要があるときは、3歩のステップで送球すると良いでしょう。
ほぼ一直線にステップしている点に着目
◆ 遠投の必要があるときは5歩のステップ
遠投をする必要があるときは、写真のように勢いをつけながら5歩のステップで送球すると良いでしょう。
※このページの説明は、左足を前に出して捕球するときの例で説明しています。
捕球時に右足が前のときは、ステップ数は偶数歩になります。
5歩ステップの注意点
ただし、この場合により勢いをつけようと下の写真のように4歩目を後ろに大きくステップをする選手を多く見受けます。この様なステップをすると肩が入りすぎて、暴投の原因になりやすいので注意しましょう。投げる方向に対して、肩が入りすぎると、送球が不安定になるので注意しましょう。
※背面キャッチができるくらい高度な技術のある選手は話が別ですが・・・