リリースの形
● 腕の振りと手首の向きを一致させる
一時的に手のひらが外を向いても、フォロースルーの最後にはほとんどの選手の手が下を向いています。
手首でひねっていないためです。
人は手のひらを外に向けようと意識すると手首や指先に力を入れて動かそうとするため、不自然な動きが加わってしまいます。
真っすぐ力を伝えて自然に腕を振り切ることを意識しましょう。
● 腕の振りと手首の向きがずれた例
佐藤がスピナーを投げた映像
効率良くボールに力を与えるためには、腕を振る方向と手首の向きが一致する必要があります。
腕の振りと違う方向にボールが出る選手は、手首の向きがずれている可能性があります。写真では、ボールを投げる瞬間の腕を振る方向と、手首の向き、そしてボールの飛び出す方向が一致しています。
そのため、効率良くボールに力を加えることができ、真っすぐな回転のボールを投げることができています。
スピナーを投げる映像
1/30の超スロー再生しています
(秒300コマで撮影し、秒10コマで再生)
● 手のひらはひねらなくても外を向く
1/30の超スロー再生しています
(秒300コマで撮影し、秒10コマで再生)
リリース直後に手のひらが外側を向きますが、これは肩とひじの両方が回るためです。
特にリリース時には瞬間的にひじが大きく回転するためにこのようなことが生じます。
前方に真っすぐ力を伝える自然な動きで、けっして手首や指先でひねっているわけではありません。
真っすぐボールに力を伝える事が一番大切です。
最後は手が下を向いている選手が多いのは?
ひじの回転はリリース後に止まるため、
手首の向きは自然な形になる
手首の向きは自然な形になる
手首でひねっていないためです。
人は手のひらを外に向けようと意識すると手首や指先に力を入れて動かそうとするため、不自然な動きが加わってしまいます。
真っすぐ力を伝えて自然に腕を振り切ることを意識しましょう。
腕の振りとボールの出る方向が
ずれた投げ方
ずれた投げ方
写真の2例は、手首が腕を振る方向とずれています。
そのため、力をロスしますし、回転も不安定になります。
また、コントロールをつけるのも難しい投げ方です。
腕の振りとボールの方向が
一致した投げ方
一致した投げ方