回転3
本文は、ベースボールクリニックに掲載した内容です。(2006年10月号)
親指側に体重をかけ回転を抑えている
足の甲が投手側を向いている
● 鋭い回転には足首が重要
回転で重要なのは、後ろ側の足首の使い方です。3枚の写真をご覧下さい。インパクトの瞬間の3種類の足首の形を表しています。
一番上の写真は親指側に体重をかけ、足首の回転を抑えています。こうすることで体の開きを最小限にし、後ろ足でしっかり踏ん張ることができます。
二番目の写真は、足の甲が投手側を向いています。小指側に体重がかからず親指側で回転していれば、後ろ足全体の筋肉を使ってしっかり踏ん張ることができる形です。
どちらでも自分のスイングしやすい方を選べばいいのですが、いずれにしても親指の付け根の拇指球(ぼしきゅう)を意識して回転することが大変重要です。
一方、一番下の写真は小指側に体重がかかっていますが、この形の場合後ろ足で踏ん張ることができませんし、形が崩れやすくなります。
試しに、小指側に体重をかけた状態で、二人でバットを持って押し合い踏ん張ってみてください。明らかに親指側に体重をかけている場合と比べて力が入らないことがわかると思います。
フィニッシュでは足首より、最後まで回転する(振り切る)ことを…
フィニッシュでは小指側に
足首が倒れても問題ない
足首が倒れても問題ない
「親指側」を意識するのは、打球に強い力を与える必要のあるインパクトから腕が伸びるくらいまでで良く、スイングの後半はしっかり回転し、振り切ることを重視して下さい。
フィニッシュ時には、後ろ足が小指側に倒れても問題はありません。
しっかり最後まで回転することを意識しましょう。