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野球の技術と身体の使い方教室

2月9日に夢グループ野球塾川越校にて、元110mハードル日本記録保持者の平岩氏と、元巨人の佐藤氏の指導による「野球教室」を行いました。

その内容を紹介いたします。

軽やかで素早い動き

平岩コーチの指導で、選手たちは前後左右様々な方向に、歩いたり、走ったり、様々なステップを繰り返します。

今回は、お父さんやお母さんもできる範囲で参加しています。

「タッタッタッタッ」
「トントントントン」

平岩コーチの掛け声とともに、選手たちの動きが軽やかになっていきます。
野球の技術と身体の使い方教室

地面に足が接している時間を「接地時間」と言いますが、これが短くなるほど、速い動きが可能になり、見た目にも軽やかになります。

着地をするときに、必要以上にひざや足首を曲げてクッションの役割をさせ過ぎてしまうと、接地時間が長くなり、スピードをロスしてしまいます。

しかし、「接地時間が短くなるように動きましょう」と言われても、子どもたちはどうすればいいかわからないでしょう。

平岩コーチは、子どもたちにもわかりやすい「トントントントン」「タッタッタッタッ」というリズミカルな掛け声によって、選手たちの動きを改善させていました。

足首の使い方も教わることができました。

着地の時に足首が曲がりすぎたり、地面から足が離れている時に足首が伸びすぎたり、足首の角度が大きく変わるとロスします。

一流のアスリートは足首の角度の変化が一般の人に比べ、非常に少ないそうです。

「足首の角度を保ちましょう」
そう言われたとしても、具体的にどうすればいいのかわかりません。

「シューズをタイヤのように丸く使う」
「足を上げたときにひざと足首をZの形に」

平岩コーチのちょっとした表現の工夫で選手の動きは大きく変わりました。

接地時間が短くなり、地面からの反力をもらい、子どもたちは軽やかに素早く動けるように変化していきました。

漠然と動かすのではなく…

次は腕を大きく回します。

漠然と腕を動かすのではなく、ペアを組んで肩甲骨の位置をお互いにさわって意識させてから、腕を回します。

肩甲骨から腕を動かす意識を持つことで、腕を大きく動かせるようになります。
野球の技術と身体の使い方教室

選手の動きが改善され、片足で立つバランスも自然に良くなったところで、佐藤コーチにバトンタッチです。

投げるためのバランス(真っすぐを意識する)

次は佐藤コーチによるキャッチボールの指導です。

実は、選手は無意識のうちに、ここまでの平岩コーチによる指導によって、片足で真っすぐ立てるよう姿勢が良くなり、キャッチボールの技術を習得するための下地ができていたのです。

最初は片足を上げ、軸足でバランスをとって静止します。
ボールを投げ終わった後も踏み出した足でバランスを取り片足で立ちます。

野球の技術と身体の使い方教室

最初は難しいかもしれませんが、日々の練習で意識し続けることで、軸ができて体重移動が安定し、キャッチボールの技術がどんどん上がっていきます。

この練習の詳細は、MFTスクールで行っている練習を紹介している下記ページを参照してください。

(参考 バランスを意識する

野球の技術と身体の使い方教室
真っすぐ歩きながら捕球して投げる練習

次は左足を前に踏み出しながら(右投げの場合)捕球をして、そのまま前に歩きながらボールを投げる練習です。

一見何でもない練習のように見えるかもしれませんが、これを繰り返すことで、投げる方向に自然に真っすぐ体重移動をして投げる習慣が身につきます。

キャッチボールの時に、捕球をしてから、斜め後ろに軸足を踏み出したり、投げる方向から右か左に少しずれて足をステップする選手が多くいます。

ちょっとした動きの習慣がくせになり、その小さなずれが、いざという時の暴投につながりますので、普段から「真っすぐ」を意識する練習を取り入れてみてください。

(参考 歩きながら投げる

ゴロ捕球時の「間(ま)」につながるステップ

再び平岩コーチの指導です。

「タタタタターン、タタタタターン」

特殊なステップの練習です。

筆者も参加しましたが、「ターン」の所で我慢できず、ついつい「タンタン」と余計なステップを踏んでしまい、左右が合わなくなりうまくいきません。

頭ではわかっていても体が勝手に余計なステップをついつい踏んでしまいます。

前へステップ、後ろへステップ、左右斜め前、左右斜め後ろ、とステップの方向が変化していきます。

少しずつステップができるようになったところで、速いステップ遅いステップ交互に、スピードを変化させます。

実はこれ、ゴロ捕球時の「一瞬の間(ま)」を作るための練習につながっていたのです。

「ターン」で片足でバランスよく我慢できるようになり、さらにスピードを自由に変化させられるようになることで、なかなか習得が難しい「捕球の間」を習得するためのリズムを身につけることができました。

柔らかい捕球

再び佐藤コーチの出番です。

どんな打球にも対応しやすくなるように、両手の力をできるだけ抜き、柔らかく柔らかくボールを捕球し、身体の中心から左右均等に「割れ」作って返球する練習です。

(参考 真の技術はやさしい球で

野球の技術と身体の使い方教室
ゴロ捕球は両手の力を抜いて柔らかく柔らかく!
捕球時に腕に力が入っていると、ロックされてとっさの反応が遅くなります。

身体の中心から左右均等に割ることで、バランスの崩れを防ぎ、安定した送球につながります。

(参考 守備の基本(中心から割る) 中心から割る練習法

ゴロ捕球の間

続いて、ゴロ捕球の間を作る練習です。

捕球をする前にほんのわずかに右足に体重を乗せて間を作り、捕球してから素早く投げる方向にステップする練習です。

「間」を作れるようになると、打球に対して早めに準備をして、「間」で捕球のための微調整ができるため、対応力が格段にアップします。

しかし、転がってくるボールに合わせながら、タイミングよく片足でバランスを取って「間」を作るということは、いきなり取り組もうとしても、同時に複数のことができるようにならなければいけないため、非常に難しいです。
野球の技術と身体の使い方教室
しかし、今回は平岩コーチの指導によって、すでに「間」を作るためのリズムと片足でバランスをとる練習はできていますので、あとはボールに合わせることに集中するだけです。

選手たちは初めて取り組む技術に対し、戸惑いながらもなんとか対応していました。

平岩コーチの指導により、野球の技術を習得するために必要な身体の使い方を身につけ、佐藤コーチの指導によって、ボールを使ったより実践的な技術を身につけるための練習ができました。

二人のコーチの連携のおかげで、いきなり難しいことに挑戦するのではなく、少しずつ段階を踏んで、新しい技術に取り組むことができました。

もちろん、この日一日だけで全てのことができるようになるわけではないですが、二人のコーチから学んだことを日々の練習に取り入れることで、体の使い方がどんどん上手になり、新たな技術を吸収しやすくなっていくことでしょう。
野球の技術と身体の使い方教室
参加された皆様、ありがとうございました。
佐藤洋コーチ

NPO法人日本少年野球研究所代表
MFT野球スクール代表
東北高校(甲子園 4 回出場)電電東北、読売ジャイアンツ ピッチャー以外のすべてのポジションを網羅するユーティリティプレイヤー


平岩時雄コーチ

陸上競技 110mハードル元日本代表、 元陸上連盟強化コーチ
高校野球、大学野球、プロ野球選手(個人契約)の指導歴 20 年
99%の人が速くなる走り方(筑摩書房)

日時 2019年2月9日(土) 13時~17時
テーマ 野球の技術と身体の使い方教室
場所 夢グループ野球塾川越校
室内練習場(人工芝)
川越市南大塚 2-11-12 (川越インター近く)
協力 夢グループ野球塾川越校、NPO法人日本少年野球研究所、アズプロジェクト、MFT
参加費 大人  5,000円   子ども  2,000円
親子参加の場合  6,000円
持ち物 グラブ、バット、飲み物各自

●参考ページ

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