キャンプを終えて・・・③

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今回の合宿で気になったのは、「生活習慣」です。

今後の土台となる「躾」や「常識」においては
危機感を覚えました。

私達の合宿では、食事の準備は
「小学生」「中学生」「大人」の当番制で
ご飯や味噌汁を自分達で協力しながら準備をします。

小学生が当番だと時間は掛かりますが、見守ります。
極力大人は手を出しません。

中学生が当番で
小学生の目の前にご飯や味噌汁を運んでくれた時に

「すみません」
「ありがとうございます」

と言える子どもと、ピクリとも反応出来ない子どもに
分かれました。

食事中は、片膝を立てて座ったり
ごはん茶碗に箸を立てたり
準備や後片付けなど、苦手な子どもが見受けられました。

子ども達との会話の中で聞いてみました。

ご飯・味噌汁はどっちに置くの?
箸は?
片付けは?
チームの合宿では?

答えは・・・

「知らない」
「やったことない」

大人が全てやってくれるようです。
「野球に集中」の考えが、このような形で現れました。

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子どものために良かれと思った大人の行動は
実は「子どものため」にはなっていない一例です。

自分で出来ることは、自分でやらせる!
大人が手を出す部分と、見守る部分を判断する!

日頃の生活習慣がよく見えるのが合宿の良さです。
チームスポーツは、この点を無視できません。

家庭やチームにおいて、あるいは学校や職場において
ぜひご一考ください。

子ども達は天才です。
習慣になれば、良くも悪くも何でも身に付きます。

「野球ばっかり」は危険です。

6 thoughts on “キャンプを終えて・・・③

  1. かいとぱぱ

    とても心にグサリとくるメッセージです。
    今回のキャンプのコンセプトを充分理解しているつもりでしたが、まだ子煩悩の気持ちが現れてしまいました…
    先日、長男が、私が考えてるよりも考えて行動し、その状況を敏感に感じているということを、感じさせられる出来事がありました。
    私が反省すべき点が多々あり、今回のことで、大人のエゴがどれだけ子供に悪影響を及ぼすのか、改めて認識させられました。
    子供にしてきた指導や教育は、様々な場面で明るみに出てしまうんですね!

  2. 佐藤洋 投稿作成者

    かいとぱぱさん

    誰だって自分の子どもであれば可愛くて可愛くて仕方がありません。
    「可愛い子には旅をさせろ」とはよく言ったものです。
    「ライオンは谷底に突き落とす」と聞いたことがありますが
    なかなか出来ることではありません。

    であるならば、矢印を自分に向け、「自分を高める・磨くこと」により
    子どもに伝える道を選択するのもひとつだと思います。
    簡単には行きませんし、失敗の連続です。
    失敗を失敗と気づき、認めることができれば
    その方向は間違っていないと思います。

    そのために研究所の仲間がたくさんいるので
    大丈夫!何とかなりますから(笑)

  3. 小林 貴

    又今回も読ませて貰いました。私も佐藤さんに同感です。時代が変化して来ている事は事実です。ですが、変えてはならない事があります。自分の事は自分でやる 自分達の事 は自分達でやる確かに練習用具 グランド整備等大人の人達がやれば早く出来ます。ですがそこを(我慢)?して見てやるのが大人の人達の役割だと思います。挨拶に始まり礼に終わる躾 自分の事は自分でやる自分達の事は自分達でやる思いやり、協調性、自主性を伸ばしてやる事 それがチームの監督コーチ保護者の人達の役割だと思います。小林

  4. 川俣 英子

    サマーキャンプに母子で参加させていただいた川俣です。
    女性一人という事で、お部屋の方もお気遣いいただきまして、ただただ恐縮しております。

    佐藤さんをはじめ、大川さん、駒田さん、森さん、研究所のみなさん、大変お世話になりました。帰りにきちんとお礼とご挨拶もできず、申し訳ありませんでした。
    この場を借りまして、心からお礼を申し上げます。

    私は子どもの頃から野球が大好きで、私自身も野球の技術を学びたいと思い参加させて頂きました。息子よりむしろ私の方が、楽しみでワクワクしていたかも知れませんね。

    参加されていた子どもたちは伸び伸びとしていて、心から野球を楽しんでやっている。
    そんな姿がとても印象的でした。また、大人のチームワークの良さにもびっくりです。
    このような素晴らしい環境の中で、野球が出来る子どもたちって幸せだな~、って感じました。

    佐藤さんのメッセージは、かいとぱぱさんと同様に私もグサリときています。かいとぱぱさんより深いです。
    野球技術の向上とか消極的な息子を何とかしたいとか、そんなことばかりを思って来たのですが、生活習慣…   野球以前の話であったかと猛省です。

    息子が変わっていく姿、上手になっていく姿が気になって、見たくて、ついつい息子に近づきすぎてしまう。母子の距離… 手の出しすぎには気を付けます。
    キャンプ中、佐藤さんにしっかり見抜かれてしまいました(汗)

    3日間、本当にありがとうございました。心に残る、素晴らしい経験になりました。

    あっ!!最後にすみません。
    愚息が川用のサンダルを忘れたようです。届いておりますでしょうか?(汗・汗・汗)

  5. 佐藤洋 投稿作成者

    小林貴さん

    コメントありがとうございます。
    子どもは子どもらしく・・・が良いと思っています。
    早い段階で、必要以上に礼儀を重んじると
    これはこれで大人受けは良いのですが
    あまり良い傾向にありません。
    何事もゆっくり焦らずに、年齢にあった教育をして欲しいと
    願っています。

  6. 佐藤洋 投稿作成者

    川俣さん

    キャンプへのご参加ありがとうございました。
    野球を楽しむことは、難しいことだと思っています。

    親がお子さんの成長を楽しむことは必要なことです。
    その距離感は、答えのない永遠のテーマのような気がします。

    研究所の皆さんは、楽しむことを知っています。
    そして自分磨きが得意な方々です。
    いつも助けてもらってばかり・・・(^^;)

    時間がある時には、ぜひスクールに
    お立ち寄りください。

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