月別アーカイブ: 2009年10月

あぶない、あぶない!

少年野球界は間違いなくオーバーワークです。

プロ野球界でも一時は良い方向に流れましたが
最近は昔に逆戻りの傾向です。

投手は投げ込みをしなければダメだ!
一日何百球を目標にしろ!

長く、たくさんやれば良いと言う問題ではありません。
もう平成になって21年なんですが・・・

お世話になっている方からメールがありました。
当てはまる方も多いと思いますので
紹介させていただきます。

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今回お便りさせていただくのは、常々佐藤さんがおっしゃってる
「ピークは高校生」という点です。

実は私はこの点について、理解していたつもりでした。
でも理解はしていなかったことに気がつきました。

最近こんなことがありました。

息子が先月の新人戦でフェンスオーバーのホームランを打ちました。
私が何年と少年野球に携わってきて
五年生が大会でホームランを軟式で打つのは予想外の事で
不覚にも親の気持ちに戻り、舞い上がりました。

これが間違いの始まりでした。

結果どうなったかと申し上げますと。

先日の6年生チームの大会があり
一日三試合という強行スケジュールでした。

その試合に息子を
第一試合 ファースト
第二試合 ピッチャー
第三試合 キャッチャー

今考えると、五年生の子供の耐えれる範囲を逸脱した!
・・・と、反省しきりです。

チーム事情で仕方ないとはいえ、私は指導者として
勝利を優先させてしまい何を今までやってきたんだと
自問自答いたしました。

結果日曜日に背中が痛いと、歩くのすら辛い状況になりました。
(幸い痛みは次の日に治まりました)

今は練習の手伝いのみで
一週間運動をしないでねと、息子と話をしました。

今考えると、春先から6年生に混ざりエース級の役割を担い
新チームではエースで四番で午前中にピッチャーをやり
午後はキャッチャーと、蓄積疲労が溜まったんだと思います。

本番は高校野球で甲子園を目指すのに・・・・

ダメな親です・・・

知り合いの高校野球の子供を持つ親の方に言われました。

「○○君、俺も息子が小学校の時は指導者として
勝つことが子供の為だと、思い指導をしたけど
今は間違いだったと感じているよ。 
少年野球で必要なのはバッターなら遠くへ飛ばす能力
ピッチャーならコントロールではなくて速い球を投げること!
そして、結果にこだわらずに野球を好きにさせることだよ」

と、しみじみ言われました。

早速息子以外のキャッチャーの育成に取り掛かりました。

でも彼の可能性の為に、キャッチャーもですが
サードもショートも外野もやらせておきたいと思います。

器の小ささ

「ボーク!」

中学生が延長に入り、ツーアウト3塁でボークを取られ
点数を取られて負けてしまったと報告がありました。

「どんなボークだったの?」

聞くところのよると、右投手の三塁へのけん制で
ステップの踏み出す方向が悪かったと言う話ですが
それほど不正なものではなかったと関係者は教えてくれました。

その生徒は、直後に審判を睨みつけ
マウンドを蹴って怒りをあらわにしたそうです。

「何だその態度は!」

審判は怒りを覚え、その子の通っている学校や
親にも回りまわって届くように
「どんな教育をしてるんだ!」と抗議したそうです。

皆さんはどのように考えますか?

私の周りのプロ経験者のほとんどが

「いいねぇーそのくらいの気の強さがないと!」
「将来楽しみだねー」

プロの世界でも「ボーク」はつきものですが
変なタイミングでボーク判定を言う人は決まって同じ人(^^;)

最終回の攻撃中で、どちらとも言えないハーフスイングで
「空振り」と判定し試合終了!

現・巨人軍原監督の引退試合で三塁を守る原さん!
1アウトランナー1塁で5-4-3のダブルプレーで
一塁が微妙なタイミングで「セーフ!」と判定する審判。

審判も人間!
しかし、どれも味がありません!

その中学生は野球に対して一生懸命取り組んでいます。
素直で人の話を良く聞いて実行しています。

なぜ、そのような態度を取ったのでしょう?
その原因は?

私は「人の何倍も一生懸命だから!」

そう判断します。

指導や教育って何でしょう?

警察の取り締まりではありません。

子供の野球です。

延長に入るまで一生懸命投げていたのです。
それまでの頑張りは否定できません。

ゲームを左右するそのタイミングで「ボーク」と
判定するのも教育!

試合後に「あれはボークを取られてもおかしくないよ!
しっかり踏み出すように!」
それも教育!

「どんな教育をしてるんだ!」

そう学校に訴える審判の器の小ささに
愕然としました。

商売繁盛・家内安全・大願成就☆

スクール生が参加する陸上大会を覗いてきました。
いつもとはまた違った表情がとても眩しく、光り輝いていました♪

「走る・投げる・飛ぶ」

スポーツの原点を見ることができました。
小・中学生の「野球ばっかり」は楽しくありません。

子供本来の能力を引き出すためには、野球ばっかりは
決して近道ではありません。

それでもやりたがる・・・
しかも大人は子供に「たくさん」やらせたがる!

指導者の中には子供達の苦しい表情を見て

「練習している」
「頑張っている」

と勘違いしている人がたくさんいます。

土台ができていればそれでも良いのでしょうが
基本も何も教えないで、ただ猛練習?

体がまっすぐ!
心がまっすぐ!
そして、スポーツが楽しくて仕方がない!

ここに子供の能力を引き出す鍵があるのでは?

私も野球を指導している立場の人間ですが
子供達には、たくさんのスポーツを楽しんでもらいたいと思います。

英才教育???

プロゴルファーの「横峯さくら」さんの伯父・横峯吉文さんが
鹿児島で保育園をひらき、超スーパー園児を育てているという話。
「エチカの鏡」で、すっかり有名になりました。

参考になる言葉を拾ってみました。

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「子供はみんな天才!」

女の子は生まれながらに「母性」という素晴らしい心を持っています。
でも男の子って、そういうものが備わってないんです。
だから大人へと成長する過程で、男の子は培って行くしかない!

男の子は男として育てないと男にはなれないんです。
大人が常に手を差し伸べて育てる・・・
そうじゃなくて、その子の将来のことを考えて
突き放してあげるべきなんです。

これこそが男の子を育てる上で「本当の愛情」だと思います。
男の子っていうのは抱きしめるんじゃないんですよ。
突き放してなんぼなんです。

「抱きしめましょう!」って、いつまで抱きしめるの?
男の子は心を強く育てなければいけない!

子供達が育ってないんです。
自立していないんですよ!

自立できずに喘いでいる青年がどれだけいると思います?
163万8千人です!(引きこもり推計)

何が原因か?
「過保護です!」

親がすることは何か?
「甘やかすな!」

天から与えられた才能は平等に持たされている。
特別な子供だけが特別な才能を与えられているんじゃない!

「教えて育てる」そうじゃなくて
将来の事を考えて天から与えられて才能を「引き出す」
これが「教育」だと思います。

大人の思い込みが子供の才能を潰すのです。

今の教育者があまりにも子供の事を知らなさすぎる!

1.子供は競争したがる
2.子供は真似したがる
3.子供はちょっとだけ難しい事をやりたがる
4.子供は認められたがる

子供はできる事は面白いんです。
面白いから練習をする。
練習すると勝手に上手になる。
次の段階に行きたくなる

子供にはそんな特性があるんです!

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このような素晴らしい教育方針でした。
参考になると思います。

しかし、最終的なゴールは保育園にいる「今」ではなく
卒園した後に、小学校~中学校~高校・大学と進む中で
ここからどんな大人に成長するか?
そこが最も重要な点であることを見失ってはいけません。
そこが最大のテーマで、答えはもう少し「先」のようです。

できれば18歳くらいまで一貫教育できる組織を作ったら
間違いなく鹿児島県から素晴らしい人材が輩出できるのでは?

時間と共に・・・

まずは「真っ直ぐに立てるように!」

そう言い続けて干支(えと)が一回り以上経過しました。

現実は・・・

「肘の高さ」
「腕の使い方」などの実技にまだまだ比重があるようです。

その点も大切ですが、その土台を作らずに指導していくと
故障に繋がってしまいます。

真っ直ぐに立たないと、方向が知らず知らずにズレてしまいます。
体の「開き」にも繋がります。

立てないから、崩れているだけの子供もたくさんいます。
スクール生以外にも

「教えてあげたい」

でも、それは残念ながら余計な事なんです(^^;)
そんな時は、スイッチをOFFにする事を覚えました。

「見ざる・言わざる・聞かざる」

紅葉に時期にあわせて、日光東照宮に行って見たい心境です。