子供の野球スクールに携わりながら想う事があります。
それは子供の「体」の変化について!
指導のテーマは「身のこなし方」!
しかし、この「身のこなし方」に異変を感じます。
前転・後転・側転が上手に出来ません。
跳び箱・飛び込み前転・開脚前転に到っては危機感さえ感じます。
逆上がりができない子供が増加しています。
そして、体が固いのです。
股関節の硬さだけではなく筋肉の硬さも目に付きます。
この二点は決して野球だけではなく
子供達の運動能力低下に大きな影響があると考えています。
その原因は?
・学校体育の崩壊
スポーツより勉強
競争意識(順番)を植え付けない
怪我をさせたら大変
授業数の減少
必修科目から選択科目へ移行
・種目の固定化
野球だけ、サッカーだけ
・指導者、親の問題
長時間練習
精神的圧力のかけ過ぎ
技術の早熟
過保護
運動嫌いな子供を増やしている
コミュニケーション不足
その解決策は?
子供は、そもそも飛んだり跳ねたりするのが大好きです。
しかし「楽しくない」とその身のこなしをしなくなります。
精神的にも「怒鳴られてばかり」だと萎縮してしまい同じ傾向になります。
「飛ぶ」「跳ねる」は子供の運動能力に大きく関わってきます。
「いかに上手に遊ばせるか」が運動能力の差として現れます。
野球チームであれば勝負はウォーミングアップです!
マット運動能力と野球技術能力は一致します。
逆に運動能力が高ければ、あまり技術を教える必要はありません。
手取り足取りも必要かもしれませんが
「勝手に上手くなる選手」を増やしていくべきでしょう!
勝った負けた
大人がのめり込む
そんな事は後回しで良いのです。
優先すべきは子供の運動能力を向上させることです。
技術は後からついてきます!
将来大きな花を咲かせるためにも・・・
「子供の体」について考える時間が必要です。
その事に気が付けば
子供に対してのオーバーワークの恐さに気が付くでしょう!
なぜ子供が肘・肩を痛めるのか理解できるでしょう!
少年野球に携わっている指導者の方が
「朝から晩まで練習しています!」
「毎日夜間練習をしています!」
と自信満々で言う方もいますが、私はその瞬間に心が痛むだけです。