月別アーカイブ: 2016年4月

「大きな土台作り」って・・

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子どもたちの将来のために
心身ともに大きな土台を作ることが
大人の「大きな役割」であることに
異論を唱える方は少ないと思います。

しかし、その方法論となると
育った環境の違いなどから
考え方に大きな誤差が生まれてしまいます。

その誤差を少なくするためには
人間の生まれ持った特徴や、心理を知ることにより
考え方に変化が生まれるのではないでしょうか?

「それぞれの立場を知る」

 

【監督の立場】
チームが勝つためにどうすべきか
を常に考えている

なぜなら・・
監督の力量が勝ち負けで判断されるから

子どもが関わるスポーツにおいて
この土台がすべての誤差の始まりです。

勝利のためには
子どもを酷使するのは当たり前
ポジションを固定するのは当たり前
練習量・時間を増やすのは当たり前
失敗に対して怒鳴るのは当たり前
ゴロを打つのは当たり前
ストライクを入れるのが当たり前
エラーをしないのが当たり前

この当たり前の基準が
最初のテーマの「大きな土台作り」が
「小さな土台作り」を目指すことになります。

 

【選手の立場】
怒られるのは当たり前
エラーをしないのが当たり前
三振しないのは当たり前
理解していなくても返事をするのは当たり前
痛みを我慢するのは当たり前

バッティングで例えると
勝つためにはゴロを打ち
相手のエラーを誘うことにより出塁
すると、大人が褒めてくれる

すべてが「小さな土台作り」を
目指すことになります。

 

【親の立場】
他の子どもとの比較をするのは当たり前
子どもに対してイライラするのは当たり前
起用や采配に対して不平不満を言うのは当たり前
良い高校に子どもが入るのは当たり前

子どもにとっては
「小さな土台作り」を目指すことになります。

 

決してこの「当たり前」が間違っているのではなく
こう考えるのが一般的な人間の生まれ持った特徴です。

これらの「当たり前」は
主役の子どもたちにとっては
「失敗は許されない環境」となり
型にはまった小さな土台と繋がっていきます。

将来のための「大きな土台作り」のためには
たくさんの失敗経験が必要になります。

そして監督の立場での勝利至上主義は
小さな土台作りの入口です。

大人のイライラ・不平不満は
小さな土台作りの入口です。

子どもが三振やエラーが怖くて
思いっきりバットを振れなかったり
守備で委縮する環境は
小さな土台作りの入口です。

この「当たり前」が
普通の方と一緒で面白くない方は
ちょっと変わった「当たり前の世界」に
興味を持ち始め勉強されています。

子どもたちが、失敗を繰り返しても
野球を楽しみ、挑戦し続けることこそ
大きな土台作りへの入口です。

「勝つことがすべて」と考えてしまうと
その入り口に気が付くことはありません。

⚾サマーキャンプ情報⚾

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「今年のサマーキャンプはいつですか?」

そんな問合せがありました。
一年経つのは本当に早いです・・^^;

8月15日(月)~17日(水)

会場は例年通り
小鹿野町総合運動公園野球場 
埼玉県秩父郡小鹿野町大字飯田
2泊3日のキャンプです。

今年で10回目の開催となります!

野球ばっかりは怖い???

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競技によっては幼少期から型にはめて
英才教育をした方が良い競技が存在します。

「フィギアスケート」
「水泳」などがその代表例で
ピーク年齢が早い分
競技生活が短いのが特徴です。

野球は早い段階で
同じ動きを繰り返し型にはめてしまうと
一時の成長は目を見張るものがありますが
「伸びしろ」と言う点においては
あまり成長を早めずに「粗削り」な部分を
残しながら成長していく必要性を感じます。

ストライクは入らないけれど
速いボールが投げられる

たまにしか当たらないけど
強いスイングができる

エラーをするけれど
フットワークがいい

それで良いと思います。

決して体の大小ではなく
小さくてもバランスが良い選手
小さくても大きな体の使い方が出来る選手

を育成すべきと考えています。

「強い体」とは体の大小ではなく
心身ともに健康で、しっかりした軸を持った選手です。

「野球ばっかり」は危険です。
多くのスポーツを楽しんでください。