「野球は人間がやるもの」

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高校3年生にとっては最後の夏の大会。
13日(日)は、埼玉大会を観戦に出かけました。

サマーキャンプで出会った「ダイキ」は
背番号「1」を背負い、マウンドに立っています。

そのマウンドさばきは
見事なものでした。

何度となく味方のミスでランナーが出塁しても
粘り強く根気よく投げる姿を見て
結果は負けてしまいましたが
その成長した姿に感動しました。

グランドでの立ち居振る舞いを見ると
その選手の人間性や、日頃の取り組みなど
目には見えないものが見えてきます。

自分の置かれた立場を知り
自分が何をすべきかを考え

丁寧に
根気よく
粘り強く

そして
腐らずに・・・

マウンドでの立ち居振る舞いから
ビンビン伝わるものがありました。

レギュラーとか控えだとか
ベンチ入りとかベンチ外とか・・・

そんな物は小さなもののはずですが
多くの人が、その大切なものを忘れています。

それぞれの役割に「尊敬の念」を持てるようなチーム作りが、
子どもたちの将来の大きな財産です。

同じチームのユニホームを着ているのですから
グランドもスタンドも「最後の夏」を
みんなで力を合わせて戦い抜いて欲しいものです。

 

サマーキャンプまで、1ヶ月を切りました。
今年も、どんな出会いがあるのか楽しみです。

 

【第8回サマーキャンプin埼玉】

日 時:2014年8月12日(火)~14日(木)2泊3日

会 場:小鹿野町総合運動公園野球場

宿 舎:小鹿荘(埼玉県秩父郡小鹿野町三山243  TEL 0494-75-0210)

◆講 師◆
大川 章 (元ヤクルトスワローズ 投手)
佐藤 洋 (元読売巨人軍 捕・内野手)
駒田 徳広(元読売巨人軍 内・外野手)※12・13日参加
森 博幸 (元西武ライオンズ 内・外野手)※13・14日参加

http://mft.jp/school_2014campApplication.pdf
または
http://mft.jp/school_2014campApplication.doc

願いはひとつ・・・

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誰しもが・・・
子どもたちの成長を願っています。

しかし、その「願い」も
大人の考え方ひとつで、180度違ったものへと
豹変してしまいます。

一例としてあげたいのが
「チーム選び」です。

一般的ですが、あるチームでは
その年に全国大会に出場したりして
好成績を収めると新入部員が増え
負けが続くと少ないそうです。

判断理由が「強い・弱い」なので
誰しもが簡単にチームを選択できるのでしょう!

この場合陥ってしまうのは

親が子どもよりも熱くなってしまったり
他人と我が子を比較したり
チームの采配や起用に文句を言ったり
子どもの成績によって大人の機嫌が変わったり

どのチームでも、どんな人でも
思い当たる節があるような行動になってしまいます。

残念ながら大多数がこのパターンです。

私が追い求めたいチームは
「強いチーム」ではなく

子どもたちが生き生きしているか?
子どもたちが楽しそうか?
子どもたちが自立に向かっているか?

ここが出来ていて「強い」のであれば
それは本物です。

仮に弱くても勝てなくても
ここが出来ていれば、「いいチーム」であり
子どもを安心して預けることができるでしょう!

「チームのどこを見るか?」

この差は、子どもの成長に
大きく影響を及ぼします。

少年野球が、「勝利至上主義」に
なってはいけない理由のひとつです。

✩第2回研究会開催のお知らせ✩

第2回「研究会」を開催致します。

「あいさつ」は日本の文化においては
なくてはならないものですが、
大人が無理やり強要する傾向があり
日頃から
「ほらっ! ちゃんとあいさつしなさい!」
という言葉に疑問を感じています。

同じように「声を出す」ことも
スポーツ界では当然のように言われていますが
試合に負けた理由のひとつとして
「声を出さないから・・・」
という言葉を良く耳にします。

本当にそうなのでしょうか?

この2点をテーマに
研究を進めて行きたいと思います。

皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

◇テーマ◇
「心あるあいさつ」
「声を出す意味」について

◇日 時◇
平成26年7月26(土)
18時30分 ~ 20時30分まで

◇場 所◇
埼玉県熊谷市立石原小学校 2階会議室
埼玉県熊谷市石原3-1-1

◇参加資格◇
NPO法人日本少年野球研究所2014年正会員(年会費1万円)であること
または2014年準会員(年会費3千円)であること

※随時、会員・準会員を募集しています。
参加日にご入会いただけます。

※研究会参加料は無料です。
※室内履き(サンダル可)が必要です。

◇問合せ/申込み◇

mail: jbbl@mft.jp

ドミニカ共和国・・・

プロスペクト株式会社代表取締役
瀬野竜之介さんのブログ

「今を生きる」
http://www.prospect-baseball.com/daihyo-blog/archives/2461

瀬野さんの許可をいただき
引用させていただきました。

日本との考え方の違いに
納得できない方も多いかもしれませんが
他国の文化を学ぶことも必要なことです。

頑なに考えを変えない点も必要ですが
柔軟性を持って「見方を変える」ことのできる
バランスに良さが、大人としての成長へと
導いてくれるのかもしれません。

ドミニカ共和国・・・

 

 

人口1,000万人弱、
旧スペイン領から独立し発展途上国
小国でありながらメジャーリーガーを
多数輩出している国、ドミニカ共和国。

サミー・ソーサ、ペドロ・マルチネス、
マニー・ラミレス、アルバート・プホルス、
ロビンソン・カノーと、メジャーを代表する
「スーパースター」が次々と出ています。

中略・・・

その日は11~12歳、
日本の小学生に当たるチームの練習試合でした。

・思い切り投げる!ただし、コントロールはいまいち。

・思い切る振る!ただし、なかなか当たらない。

・エラーをするとふて腐れる、エラーした選手に文句を言う。

・ピッチャープレートより常に前で投げようとして、
何度も注意をされるピッチャー。

・試合の途中で、球場の売店でパンを食べる選手たち

日本とはかなり違う展開です。
もちろん、大人の顔色をうかがったりはないですし、
楽しそうにプレーしているのは言うまでもないですが・・。

私が普段目にする、日本の小学チームの方が相当うまいし、
試合をしたらきっと日本のチームが勝つだろう。
リトルリーグの世界大会を何度か観ましたが、日本は強いですね。

現地の日本人コーチ曰く・・・

「大きく育てるっていうか、
こっちは日本みたいに詰め込まないですね。
目先の試合にこだわりはなく、
彼らが目指しているのはメジャーリーガーなので、
今の時期は思い切りプレーさせて、失敗させて、
そうやって覚えさせる、気付かせる、です。」

ドミニカのプロ球団アカデミーコーチ曰く・・・

日本の現状に対しては

・練習時間が長い

なんでそんなに長いんだ?
そんなに集中力は続かないぞ?
身体が大きくならないぞ?

・ピッチャーの投球数の現状

つぶす気か?
それ、今すぐ止めた方がいいぞ。

・ジュニアでは勝つぞ!って言ったら。

そりゃ~そうだろ、
そんだけ詰め込んでるんだから。
ジュニアで強くて、だから何になるんだ?

「子供たちに野球を愛する気持ちをなくさせちゃいけないよ。」

「年上、年下、指導者、選手の立場で括らず、
仲間としての敬意を持つことが彼らとの信頼関係を作るんだ。」

少年野球界の課題・・・

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少年野球は、野球界発展のために
欠かせない位置にあります。

研究会で地域の生の声を聞くと
今の現状に危機感を覚えます。

一番大切な位置でありながら、
指導者育成システムが構築しておらず
サッカー界から大きく遅れをとっています。

サッカーの指導者が怒鳴っている光景は
ほとんど無くなったそうです。

しかし、野球のグランドでは
怒鳴らないチームを探すのが大変です。

指導者育成に連盟で取り組んでいる地域がある一方で
野ざらしの地域も少なくありません
指導者育成システムを、野球界も見習うべきです。

一例をあげると
公益財団法人日本体育協会では
公認スポーツ指導者養成の制度があり
テキスト「共通科目Ⅰ」の始まりに

・指導者の役割り
スポーツ指導者とは
指導者の心構え

など、指導者の資質向上や
社会的価値の向上について
学ぶことができます。

このテキストに目を通せば
「指導者として自分」
と、照らし合わすことができるでしょう。

野球界は数多くの組織・団体があるため
サッカー界のように、上から下まで
一本化するのは困難ですが
大きな改革が必要な時を迎えています。

「野球離れ」が深刻です。

その理由の多くは
「つまらない」から・・・

技術向上させる指導者はたくさんいますが
「野球の楽しさ」を伝えることの出来る
指導者が育成されていません。

そこが弱点であり、盲点です。

一生懸命教えてるのに・・・
子ども達に成長して欲しいのに・・・

思いは同じであっても、方法論を間違えれば
目指す目的地は変わってしまいます。

子どもを指導するのは簡単ではありません。
だからこそ、自分を磨く必要があります。