日別アーカイブ: 2014年8月22日

サマーキャンプを終えて・・・➁

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キャンプを終えてから、子ども達と再会すると

「お世話さまでした」
「楽しかったです」
「ありがとうございました」

など、響きの良い言葉が並び
空気が一気に澄んでいきます。

体験・経験することにより
「楽しい」という気持ちが心の中の多くを占めると
行動に変化が出てきます。

言われて動くのではなく
自らの判断で動くことが出来ます。

ここが変わると・・・

子どもは「自立」に向かいます。

当然、自分の考えを主張できるので
周りの大人の考えは、ここで2つに分かれます。

ひとつは、「成長したな!」
と、素直に喜べる大人。

そしてもうひとつは「逆らっている!」
と、自分の思い通りに行かないことに
不快感を感じる大人。

本来は自分で判断できるようになれば、
大人にとっても喜ばしいことなのに、
不思議と子どもの将来や考え方を
大人の言いなりに無意識にはめた日々を送っていると
ついつい「逆らっている」と受け止めてしまいがちです。

技術指導でもよくある話で
子どもの進路の問題でも、よくある話です。

チームの監督は「○○高校に行け!」と言います。

しかし「自立」した子どもは、自分でチームの雰囲気を感じ
指導者の資質までをも感じ取ってしまいます。

「僕は××高校に行きたい!」

そうすると大人は怒り出します。

何を考えているんだ!
せっっかく紹介してやったのに!
親は何を考えているんだ!

などなど・・・

本来は「お前が決めたのなら」と後押しするべきところを
親子を否定する不思議な方向へと向かうのです。

子どもは何も知らないのだから
大人が導いてあげるのは当然!

そう考えている大人は少なくありません。

しかし、それは子どもの人生ををパズルのように
当てはめているだけで、子どもの将来を考えた時に
親子関係を揺るがす「きっかけ」になる怖さがあることを
知っている人は少ないように思います。

言葉は悪いのですが

子どもには子どもの人生があり
自分(大人)には自分の人生があるのです。

子育てとは、子どもを立派に育て上げ
飛び立たせること!

いつまでも親元に置いておくものではありません。

子どもが自立に向かっているものを
親の「寂しい」という思いが支配すると
子どもが成長した時に「大きな反発」が起こり
親子関係にヒビが生じてしまいます。

そうならないためにも、育児は
「考え方」が重要になってきます。

このことは野球もまったく同じです。

野球を通じて、いかに自立させるか!
社会の役に立てるか!

馬鹿な発想かもしれませんが
こんな野球の形もあるのです。

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