大間違い(^^;)

スクール生が
「肘が痛い!」と訴えてきた。

フォームは悪くなく
聞けば、単純に「投げすぎ!」でした。

ポジションはピッチャー!
能力が高く、他のポジションも守れます。
バッティングも素晴らしく、まさしくチームの中心選手!

彼が試合に出ないと勝敗に影響が出てしまいます(^^;)

さぁ、あなたが監督だったら
次の大切な試合!
彼をどう使いますか?

「・・・・・・」

どのような決断をされましたか?

その子のチームは
「ピッチャーは厳しいけど負担の少ない野手なら大丈夫!」
と、判断しました(^^;)

その判断が子供を潰す危険があり
その子から野球を奪う可能性があるのに・・・!
そんな権利は誰にもないでしょう!

本当は良い事ではありませんが
高校生以上なら、そんなケースもあるでしょう!
プロ野球選手なら皆どこかに持病を持ちながら
薬やトレーニングでごまかしながらプレーしています。

私は臆病者です。

その子が本当に活躍する舞台は「先」です!
であるならば、私はその子に

ボールを握る事を禁止します!

軽いキャッチボールなら・・・
距離が短ければ・・・

大間違いです!

あなたのチームが正しい決断をして
主役の子供が「先」につながる運営をされている事を
強く願っています☆

肩肘の故障発生率の年齢低下は
大人の判断ミスによるものです!

三位一体☆

「三位一体」を辞書で引くと

三つのものが一つになること。
三者が心を合わせること。

野球に置き換えると
選手・親・指導者の三つと言えるでしょう!

これが機能しないと一番の被害者は
選手(子供)である事は間違いありません(^^;)

残念ながら誰もがわかっている事なのに
現状は上手く機能していません。
それは、それぞれの立場に対して「尊敬の念」がないから・・・

最近のスクールでは「立つ」をテーマにして
キャッチボールで意識するよう指導しています☆

軸足で立つ!
フィニッシュでもしっかり立つ!
これを意識できれば・・・

この日はボールを持たず
長い棒を使っての身のこなしの授業でした。

詳細は来月号の「ベースボールクリニック」で掲載します。
ぜひ読んでみてください。

さて、スクール終了後の自主練習!
本来ここでは、今日教わった事の反復練習が効果的です。

もしグランドで親子でキャッチボールを始めるなら
「今日はどんな事を習った?」
「よし、それを復習してみよう!」
となれば子供の吸収するスピードは早まるでしょう!

しかし???

せっかくバランス良く立てたのに
肩を強くしようとしているのか大遠投が始まりました!

フォームはバラバラ!
それでも延々と大遠投!

バランス能力は低下!
一旦崩れたバランスを元に戻すのは大人でも困難です。

果たして本人の為になるのでしょうか?
親子の問題なので私が介入すべきではないと思いますが
故障されては困るので嫌われる覚悟で注意しました(^^;)

この時期は正しいフォームで
怪我をしない身のこなしが優先です。
体の成長と共に距離は自然に伸びてくるでしょう!

「あの子供は何メートル投げるから・・・」
他人との比較は必要ありません。
特に地肩は子供によってバラツキがあります。

親の経験の元、自己流は危険です。
他の人の意見を素直に聞くことも
子供を育てる上で重要な事だと思います。

すべてが子供の為にやっている事!
しかし一方通行は間違いの元ではないでしょうか?

それぞれの立場に於いて
「三位一体」を当てはめて
考えてみてはいかがでしょうか?

私自身が反省しなくてはいけない問題です(^^;)

子供の心理状態(^^;)

ティーバッティングの指導をしていて
トップで距離が取れない子供に聞いてみました。

私: 「三振したら怒られるの?」

子: 「すごくおこられます!」

私: 「試合の時は何を考えてるの?」

子: 「空振りしないように何とか当てようとしています!」

私: 「フライを上げたら?」

子: 「おこられるのでゴロを打つようにしています!」

私: 「ゴロを打ってアウトになったら?」

子: 「安心します!」

さて、皆さんはこの会話をどう思われますか?

子供達にバッターボックスでの心理状態を
聞いてみてください。
もしかしたら「当てる事」に必死かもしれません(^^;)

その心理状態が
「距離」と言う体の動きに関連してきます。
要注意です!

空振りしてもいいから
バットは思い切って振りましょう!
そして強い打球を打ちましょう!
さらに遠くに飛ばしましょう!

バッティングは楽しいものです☆
苦しみだすのはもう少し「先」の話です!

スケールの大きさ☆

野球チームに入って、技術を習う年齢がどんどん下がっています(^^;)
試合もたくさん組まれています。
練習もたくさんしています。

私はどうも解せません。

スクールに初めて来る子供を見て
「皆、上手いなぁー」と感じます。

その子がチームに入っていて
かなりの練習を積んでいる事や
誰か大人が教えている事はすぐに理解できます。

バッティングは、とにかくみんなコンパクト!
当てるのも上手だし、バランスも最高☆

ボールを捕るのも膝をついたり
何とか体で止めたりして
上手に捕ります(^^;)

でも私は好きではありません。
体の使い方が間違っているし
先の楽しみはありません!

今、打たなくても、捕れなくてもOK!

「当たったら飛ぶネェー」
「どこ行くかわからないけど球は速いねぇー」

「良く食べるネェー」
「良く寝るネェー」

プロ野球選手の少年時代は
そんな連中がゴロゴロいます。

インコースが、、、
アウトコースが、、、
変化球が、、、
ストライクが、、、

それらを解消する為
早い時期に子供のスケールを小さくし
今、打てるように捕れるようにして
目先の試合で結果を出して面白いですか?

もちろんその辺を理解したうえで
指導されている方々もたくさんいます☆

大きく大きくしたものは
高校になってタイプを変える事は可能です。

しかし、小さく小さくしたものは
元には戻りません。

人間の体は不思議です。

スクールでは、指先まで神経を通わせるよう
ウォーミングアップからこだわって
大きな、大きな動き作りをしています!

グランドの空気☆

野球界に問わず、それぞれのチームには
目には見えない空気が存在します☆

皆さんのチームはどんな空気ですか?
私たちがグランドにお邪魔すると
すぐにそのチームの空気が伝わってきます(^^;)

では、それはどこから来るのでしょう?

私は、指導者と選手の「取り組む姿勢」だと考えます。
指導者は、本当に選手を育てたいのか?
選手は、本当に上手くなりたいのか?

グランドに入った瞬間に匂います(笑)

ミーティングの雰囲気!
ウォーミングアップ!
ここまででほぼ伝わってしまうでしょう!

伝わった事が、決して良いとか悪いとかではなく
チームの「こだわり」が見えてきます。

明るく
楽しく
そして厳しく!

このバランスが大切だと思います。

一生懸命な姿には感動するし
何より野球人としてかっこいい!

そんなチーム・選手は思わず応援したくなるし
練習を長時間見ていても飽きる事はありません♪

私は目的もなくダラダラやっている野球は大嫌いです。
そんなグランドの空気を好む人はいませんよね?

しかし何がかっこ良くて
何がかっこ悪いのか?

チームにルールがないと
そのおいしそうな空気は生まれて来ないでしょう!