「感性を育てたい」
そんな言葉を耳にします。
感性を辞書で引くと
「物事を心に深く感じ取る働き」とのこと・・・
では、その感性を育てるためには
どうすれば良いか、いまだに明確な答えが見つかりません。
しかし、野球を通じて「感性」という分野で
最近強く感じるものがあります。
それは「環境」が影響するのでは?
と言う点です。
※ 怒鳴って萎縮させる環境
※ 常に指示ばかりを与える環境
この2つの環境で育った子どもは
感性が育ちにくいのではないでしょうか?
感性のある子どもを観察すると
良い意味で「生意気な子ども」です。
自分の考えを持っているので
納得しないと言うことを聞かなかったり
自分の意見を言って、指導者が「逆らった」と
誤解されるタイプが多いようです。
あの子は素直じゃないんですよ!
そう言われてよくよく話を聞き出すと
しっかりとした自分の考えを持っています。
野球で言えば
指導者が「こうやって打ってみなさい!」と指導しても
やってみようともしません(笑)
なぜやらないか?
なぜできないのか?
その理由は
・指導者と選手との信頼関係がない
・親と指導者との指導方法の違いに戸惑っている
・自分のこだわりを持っている
などが上げられます。
もし「自分のこだわり」があるとしたら
「言うことを聞かない」と決めつけてしまっては
子どもの持っている感性を、殺してしまうことになります。
感性を育てるためにも
「お前の好きにプレーしなさい!」
と言える大人の度量の大きさが必要です。
仮にそのプレースタイルが間違っていたとしても
好きにプレーさせると、壁にぶつかった時は
感性のある子どもほど
「教えてください」と言ってきます。
特に技術の分野では、指導者は思ったままを
瞬間に口に出すのではなく、温めて温めて
言葉に出す必要性を感じます。
だからこそ、怒鳴ってばかりでは
感性は育たないのです。
「ほら、挨拶しなさい」
「暑いから脱ぎなさい」
「寒いから着なさい」
出来れば、子どもが自分で気付くまで
大人が口を挟まない方が良いのでは?
大人にも我慢が必要です。
野球は奥の深いスポーツです。
勝った負けただけではありません。