「グランド整備したことある?」
「道具の準備、後片付けは?」
その子は首を横に振りました。
聞けば、すべて大人がやってくれると・・(^^;)
大人の言い分は
「練習に集中してもらいたいから」
その行為が「子どものため」というので
話はそこで終わり・・・
かける言葉も見つかりません。
「試合中にバット引きはある?」
「審判にボール運びは?」
その子はチームの主力!
経験がないとの答えでした。
『じゃぁ、誰がやるの?』の問いには
「ちっちゃな子、控えの子」
こんな環境で
「人に感謝しなさい」と言われても
本当の感謝を知ることはありません。
レギュラー選手だからこそ
今後の活躍を願い
裏方の仕事を経験させるべきです。
大人が勘違いしているのですから
子どもが勘違いするのは必然です。
レギュラー選手は試合に出て
控え選手が雑用をするのは当たり前?
勝負の世界は厳しい?
とんでもありません!
当たり前ではないことを
子どもたちに伝えてください。
人の気持ちがわからない指導は
人の気持ちがわからない子どもに成長します。
「試合終わったあと、バット引きした子どもに
ありがとうって言ったことある?」
その子の目に涙が浮かびました。
この子はこれで大丈夫。
いい選手になると思います。
裏方を知る子どもは
強い人間に成長します。