技術論は、たくさんあります。
正しいとか正しくないとか、そこが問題ではなく
その子に、その選手に
「合っている」
「合っていない」
そこが全てであり
自分の理論を押し付けることのないように
日頃から気をつけるように心がけています。
スクール生が、突然バッティングスタイルを
無意識なのに変わっていることがあります。
探っていくと、チーム全員で
「その打ち方」を練習しているとのこと…
チーム全員で?
同じ打ち方?
全員でノーステップ?
全員でツイスト打法?
「全員野球だから、やれ!」
「やらない奴は、試合に使わない!」
など、少しでも子どもが「こうしたい」と言えば
生意気のレッテルを貼られてしまいます。
子どもには、それぞれ特徴があり
体の柔軟性や強さ
手足の長さなどなど、一人ひとり顔が違うように
みんなバラバラです。
それなのに「みんな同じ打ち方」をさせるのは
本来とても勇気のいることで、危険を伴っています。
個性を消してしまうことにつながるので
「自分の中の絶対こうあるべき」はとても大切ですが
全ての人に、その「絶対」はあてはまりません。
子ども達が「自立」に向かって学んでいる今
大人の役割は
「努力する楽しさを伝えること」
「やる気を引き出すこと」
「野球バカをつくらないこと」
特に「野球バカ」とは、表現が悪い言葉ですが
これからの時代は、野球・勉強・遊びの
バランスが必要な時代だと考えています
朝から晩まで「野球野球野球」
は、私の中の絶対から消えてしまいました。
やる時は、人に負けないくらい努力しますが
やらない時は、やらない勇気も必要です。
今の少年野球を観ていると
常にエンジン全開で、回転数が上がりっぱなし…
いつかは壊れるに決まっています。
解決策は「楽しむこと」が
私の中にある「絶対」です。