指導する難しさを感じる日々ですが
同じ言葉や方法を使っても、感じ方は子どもによって様々です。
「なぜ伝わらない」
「なぜできない」
そう思った事のある方がほとんどで
誰しもが通る道なのかもしれません。
出来ないこと・伝わらないことを
何とか伝えようとあの手この手で試行錯誤をするのが
新たな発見を生むので、指導に関わる方は
この部分を楽しんでもらいたいと思っています。
しかも「イライラ」しないで・・・です(笑)
スクールやレッスンを通じて
そのケースは嫌というほど経験しています。
ではなぜ変化が起きないのか・・・
「今の使い方はいいじゃない!」と
大人は思ったとしても、子どもにしてみれば
頭の中は
「 ? ? ? 」
周りから見ていると、よく見えることでも
当事者からはその姿は見えないので
その「いいよ!」と言われたところは
窮屈で、そしてやりにくくて仕方がないのです。
「今のを忘れるなよ!」と言ったところで
窮屈でやりにくいのですから、継続できるはずがありません。
気づかせるには「映像」で見せるのが一番手っ取り早いのですが
それでもその感覚をつかめないケースも少なくありません。
何が足りないのか・・・
それは「信頼関係」
そのためにも、私は「コミュニケーション能力」が
必要だと考えています。
たとえば、一生懸命に子ども下半身の使い方を説明しても
子どもの目線は、上半身をボーッと見ているだけ・・・
「今説明したのは、どの部分?」
と聞いても「 ? ? ? 」
敵もなかなかの強者です(笑)
野球は人間がやるスポーツなので
どう考え、どう行動するかが大切な部分です。
子どもとの会話なしには、いい指導はできないと思いますが
ある子どもは、チームの指導者に
「はい」と「いいえ」以外に言うな!
と、指導されているそうです。
子どもの将来を思うと、「危険」な臭いがしますが
子どもの意見を聞くことは「逆らっている」と
判断する大人がいると思うと、切なくなります。
「子どもの意見を聞く」と言うことは
「甘い」とか「面倒なこと」ではなく
指導するうえでも、子どもの命を守るうえでも
私は不可欠なものだと考えています。