よく怒られました(^^;)

「膝に手を置くな!」

そう、一昔前は怒られました。

その結果、腰は引け・・・
背中は丸まり・・・
体重はかかとにかかり・・・

最悪な姿勢です。

「構えを低く!」
「腰を落とせ!」

同じ類の言葉です。

股関節と背中の位置は野球に限らず
「運動能力」と大きく関係しています。

膝に手を置いた方が子供にはわかりやすいはずです。

子供には子供の生きる道が・・・

「親としての責任」

この言葉が頭に浮かんできました。

子供をどう育てるか?
親は頭を痛め、悩み、苦しんでいる人がたくさんおられます。

「子供のタメに・・・」

私もダメ親の代表であることに間違いはありません。
ただ、親には親の人生があり
子供には子供の人生があります。

親子ではあるものの、「個」と「個」の関係だと思っています。
子供の人生を親の「生きがい」にしたくはありません。

親が子供の行くべき方向を示し、すべてを準備してあげ
その道を歩ませることもひとつの道です。
しかし私は、その人生の選択は好きではありません。

生まれながらに代々続く家業や芸の世界では宿命という世界もあるでしょう!

理想かもしれませんが「自分の道は自分で切り開く」
子供達にはそうであって欲しいと願っています。

その為にできる事は「見守る」という術しか私にはありません。
そして「見守る」時の「距離感」が人によって
あるいは立場によって異なると思います。

子供はいつしか親を超え、自らの力で飛び立つ必要があります。
常々、どう自立させるかを考えなければならないと思います。

どうも少年野球の世界を見ると、その準備期間なのに
親が子供に「くっ付きすぎている」ような気がしてなりません。

前にも話題に取り上げましたが
子供は親から離れたがっているのに・・・です。

だから私のようなタイプの人間の目には
少年野球の親の姿が異常な光景に映ってしまいます。

その中に浸かっていると回りは見えなくなるし
「それの何が悪い!」とお叱りを受けるのですが
多くの方が「挫折」を経験してしまいます。

しかし「挫折」も関わり方が間違っていなければ
ゼロにはならず、今後の新たな道を歩む時には
大きな経験となって「野球」で学んだ事が力になるのです。

昔は「親はなくても子は育つ」時代でした。
今は「親はあっても子は育つ」時代です。

子供達には野球を通じてたくさんの仲間を作ってもらいたいと思います。
その邪魔をするのだけは大人は避けなければならないでしょう!

「子供の世界」には大人が入ってはいけない領域があります。
いつも土足で足を踏み入れ、問題を起こすのは我々大人です!

険しい道のり(^^;)

結婚式のスピーチで・・・

「人生には3つの坂があります。
 それは、上り坂・下り坂・そして、まさか!」

その他にも、人生で大切な「3つの袋」というネタもありました。
給料袋・堪忍袋!そして、おふくろ!

平成初期の結婚式では良く使われた言葉ですが
さすがに最近は聞かなくなりました。

言葉には時代の流れで、その時々のブームがあるものです。

野球の指導においても同じ事が言えると思います。
「基本」という大きな幹の部分は変わらないとしても
枝葉の部分は大きく変わってきています。

何十年も変わらない指導方法!
それはちょっと危険ではないでしょうか?

スクール卒業生に指導方法を「昔と変わってませんね!」
と言われるのは屈辱です(笑)

「僕達の頃は、こんな事はやってませんでしたよ!」

そう言われると「時代は流れてるんだよ!」と返しますが
心の中では当時の勉強不足を反省させられます。

技術指導は、「ひとつ」ではありません。
指導者は「引き出しを増やす作業」が必要です。

あの子には成功したから・・・
そう言って他の子供にも同じ指導をしてもうまく行くとは限りません。

それなのに、ひとつにまとめたがる人がいます。

「あいつは俺の言う事を聞かない」
「俺の言うとおりにやらない」

子供達には「合う・合わない」があります。
その事を踏まえて現場に立って欲しいと思います。

本気で取り組まないと・・・
子供に教えるのは本当に難しく、険しい道のりです。

あぶない、あぶない!

少年野球界は間違いなくオーバーワークです。

プロ野球界でも一時は良い方向に流れましたが
最近は昔に逆戻りの傾向です。

投手は投げ込みをしなければダメだ!
一日何百球を目標にしろ!

長く、たくさんやれば良いと言う問題ではありません。
もう平成になって21年なんですが・・・

お世話になっている方からメールがありました。
当てはまる方も多いと思いますので
紹介させていただきます。

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今回お便りさせていただくのは、常々佐藤さんがおっしゃってる
「ピークは高校生」という点です。

実は私はこの点について、理解していたつもりでした。
でも理解はしていなかったことに気がつきました。

最近こんなことがありました。

息子が先月の新人戦でフェンスオーバーのホームランを打ちました。
私が何年と少年野球に携わってきて
五年生が大会でホームランを軟式で打つのは予想外の事で
不覚にも親の気持ちに戻り、舞い上がりました。

これが間違いの始まりでした。

結果どうなったかと申し上げますと。

先日の6年生チームの大会があり
一日三試合という強行スケジュールでした。

その試合に息子を
第一試合 ファースト
第二試合 ピッチャー
第三試合 キャッチャー

今考えると、五年生の子供の耐えれる範囲を逸脱した!
・・・と、反省しきりです。

チーム事情で仕方ないとはいえ、私は指導者として
勝利を優先させてしまい何を今までやってきたんだと
自問自答いたしました。

結果日曜日に背中が痛いと、歩くのすら辛い状況になりました。
(幸い痛みは次の日に治まりました)

今は練習の手伝いのみで
一週間運動をしないでねと、息子と話をしました。

今考えると、春先から6年生に混ざりエース級の役割を担い
新チームではエースで四番で午前中にピッチャーをやり
午後はキャッチャーと、蓄積疲労が溜まったんだと思います。

本番は高校野球で甲子園を目指すのに・・・・

ダメな親です・・・

知り合いの高校野球の子供を持つ親の方に言われました。

「○○君、俺も息子が小学校の時は指導者として
勝つことが子供の為だと、思い指導をしたけど
今は間違いだったと感じているよ。 
少年野球で必要なのはバッターなら遠くへ飛ばす能力
ピッチャーならコントロールではなくて速い球を投げること!
そして、結果にこだわらずに野球を好きにさせることだよ」

と、しみじみ言われました。

早速息子以外のキャッチャーの育成に取り掛かりました。

でも彼の可能性の為に、キャッチャーもですが
サードもショートも外野もやらせておきたいと思います。

器の小ささ

「ボーク!」

中学生が延長に入り、ツーアウト3塁でボークを取られ
点数を取られて負けてしまったと報告がありました。

「どんなボークだったの?」

聞くところのよると、右投手の三塁へのけん制で
ステップの踏み出す方向が悪かったと言う話ですが
それほど不正なものではなかったと関係者は教えてくれました。

その生徒は、直後に審判を睨みつけ
マウンドを蹴って怒りをあらわにしたそうです。

「何だその態度は!」

審判は怒りを覚え、その子の通っている学校や
親にも回りまわって届くように
「どんな教育をしてるんだ!」と抗議したそうです。

皆さんはどのように考えますか?

私の周りのプロ経験者のほとんどが

「いいねぇーそのくらいの気の強さがないと!」
「将来楽しみだねー」

プロの世界でも「ボーク」はつきものですが
変なタイミングでボーク判定を言う人は決まって同じ人(^^;)

最終回の攻撃中で、どちらとも言えないハーフスイングで
「空振り」と判定し試合終了!

現・巨人軍原監督の引退試合で三塁を守る原さん!
1アウトランナー1塁で5-4-3のダブルプレーで
一塁が微妙なタイミングで「セーフ!」と判定する審判。

審判も人間!
しかし、どれも味がありません!

その中学生は野球に対して一生懸命取り組んでいます。
素直で人の話を良く聞いて実行しています。

なぜ、そのような態度を取ったのでしょう?
その原因は?

私は「人の何倍も一生懸命だから!」

そう判断します。

指導や教育って何でしょう?

警察の取り締まりではありません。

子供の野球です。

延長に入るまで一生懸命投げていたのです。
それまでの頑張りは否定できません。

ゲームを左右するそのタイミングで「ボーク」と
判定するのも教育!

試合後に「あれはボークを取られてもおかしくないよ!
しっかり踏み出すように!」
それも教育!

「どんな教育をしてるんだ!」

そう学校に訴える審判の器の小ささに
愕然としました。