2008サマーキャンプ
6月に入りました。
もう少しで1年の半分が経過します。
年齢と共に時間の経過速度がアップしているような気がします(笑)
昨日は、茨城県の中学校で指導する機会を与えていただきました。
檜山先生!ありがとうございました。
生徒の反応の良さにつられ、引き出しがどんどん開けられてしまいました。
「壁にボールを強く叩きつければ、その跳ね返りは強く
弱く叩きつければ、その跳ね返りは弱い」
私はこの原理原則を大切にしています。
昨日は、子供たちからのエネルギーの跳ね返りが強く
こちらも大きなエネルギーを返す必要がありました。
子供が「やる気」があるのに、その芽を摘むのは避けたいものです。
「いやぁー昨日飲みすぎちゃって・・・」
「いやぁー昨日は遅くまで仕事があって・・・」
大人の事情は様々ですが、たとえ正論であっても
子供の「やる気」を奪うわけにはいきません。
グランドに立つ以上は責任があります。
ユニホームを着る
グランドに立つ
そして、指導する
この行為は簡単に出来ることではありません。
決して軽々しいものではないのです。
もしかしたら、一人の子供を救えるかもしれません。
その逆に、一人の子供を潰す危険を兼ね備えているのも事実!
「いやいや、そんな難しい事じゃなくて野球を楽しみたいだけだから」
子供はそれで良いでしょう。
しかし、大人がそんな考えでグランドに立たれては
子供達が被害を被ります。
それは、大人のストレス発散のために子供を利用しているだけです。
せっかく「やる気」があるのに・・・
レギュラーだから?
補欠だから?
教えても上手くならないから?
それはまったく関係がありません。
本当に野球を理解している指導者は
チーム全体の空気に敏感です。
知らない人はレギュラーだけしか見えません!
本当に野球を理解している親は
自分の子供だけではなく、よその子供の心配をします。
知らない人は自分の子供だけしか見えません!
同じチームで同じユニホームに袖を通しているのなら
必要のない子なんているわけがありません。
その子の存在は必ず意味があります。
しかしながら残念ですが
「あいつは補欠だから・・・」
「教えても上手くなんねぇし・・・」
と、その子供に見向きもしない指導者がたくさんいます。
試合に勝つことだけに目を向け、一人の投手を酷使し続けます。
試合に出たくて「やる気」を持っている子供に
気が付くことさえできません。
チャンスを与えることを知りません。
三振したっていいじゃない!
エラーしたっていいじゃない!
打たれたっていいじゃない!
プロ野球選手だって、三振しない打者はいません。
エラーしない選手もいません。
打たれないピッチャーもいません。
監督だって、コーチだって失敗の連続です。
大人はしっかり失敗から学んでいるじゃないですか?
だったら「やる気」のある子供達や、野球が大好きな子供達に
小さな成功と失敗を経験させるべきです。
その結果、「大きな何か」を掴めるかもしれません。
チームで一番偉いのは、監督ではありません。
コーチでもありません。
もちろん親でもありません。
大人は全員、裏方さんです。
「人」が育っているチームは、そのことをきちんと理解しています。
踏ん反り返っている指導者
怒鳴り散らしている指導者の多くは、学ぶことが苦手のようです。