2008サマーキャンプ
少年野球界の現状は大きく変わってきました。
気になるのは野球を始める「低年齢化」が進んでいます。
野球だけに絞り、早い時期からチームに加入する傾向があり
長時間練習と必要以上な「形にはめた指導」により
技術の仕上がりが、かなり早くなっています。
以前は多種多様のスポーツを通じ、様々な身のこなしを自然に学んだり
野球が「遊びの延長」で公園や広場で遊ぶ程度でした。
私の地域には野球チームが存在しませんでした。
そのため、中学になってから初めてチームに入りました。
地域や環境により異なりますが「早熟」がどうも気になります。
「早熟の何が悪い?」
私の仲間の多くは、少年時代
ボールは速かったけどコントロールはダメ!
当たったら飛ぶけど空振りも多い!
足だけは速い!
と言ったように、どこか欠けているタイプが多いのです。
しかし野球の土台となるものは
「遠くに投げる」
「遠くに飛ばす」
そして「すばしっこい」
データも根拠もありませんが、この土台の上に
全てが乗っているのではないでしょうか?
早い時期に形にはめるよりも、年齢に応じて少しずつ伸びていった方が
大きな花が咲くような気がしてなりません。
大木を育てるなら、まず「根」を育てます。
水のやり過ぎは根を腐らせ、大地にしっかりと根はつきません。
そして、花はあとから咲くのです。
この事が野球と重なって仕方がありません。
少年野球を見ていると、枝葉や花ばかりに目が向き
一番大切な「根」を忘れてしまっているような気がしてなりません。
「あの子はどうした?」
「高校に行って伸びなかったみたいだよ!」
そんな声は聞きたくありません。