日別アーカイブ: 2009年9月1日

挨拶って?

先日、ある選手のビデオを見させてもらい
試合における動きの確認をしていました。

「順調!順調!」と安堵の気持ちで会話をしていると
たまたまそのタイミングで流れていたのが、試合後の挨拶の瞬間でした。

「おや?」

バラバラで子供達の心が「ひとつ」になっていません。
その品のなさには相当驚きました。
「ダラダラ」です!
スクールではきっちり挨拶の出来る子供なんですが・・・

ビデオを見てその子供のプレースタイルではなく
「チームの環境の悪さ」が気になりました。

私:「いつもこんな感じなの?」
子:「あーはい!」

私:「何も言われない?」
子:「いつも怒られます!」

母親に聞くと「しっかりやれ!」といつも怒鳴られているそうです。

私:「どうやったらいいかわかる?」
子:「わかりません!」

怒られてはいるものの、怒られるだけで何も指導されていません。

私:「その監督さんと××君は朝グランドで会ったらあいさつするの?」
子:「あんまりしません!」

私:「その監督さんとお母さんはどうですか?」
母:「基本、無視です!」

私:「なるほどー

日本人にとって「挨拶」は大切な文化です。
いや、世界共通・・・

私達はいろいろな挨拶を相手によって使い分けています。
国によってもその挨拶の仕方は異なります。
挙手、お辞儀、握手、抱擁、キスなどなど・・・

それが出来なかったり、使い方を間違えると
社会では「否定」されてしまいます。

大きな組織で動いている人ほど

「挨拶は人間の基本だ!」
「挨拶の出来ない人間は信用できない!」

スポーツの世界でも

「礼で始まり礼で終わる」と言われるように
武道精神やスポーツマン精神を大切にしています。

入学や入社試験の面接も挨拶を重視するでしょう!

挨拶をしないと対人関係が崩壊します。
それは人間として「存在」を否定されることに繋がってしまいます。

挨拶はするものの、素っ気ないと
「あいつは無愛想だ!」とこれまた否定!

挨拶はするものの、笑顔がないと
「あいつは暗い!」とまたまた否定!

生きて行く上で、「いかに上手に挨拶できるか」が
大きなポイントとなります。

しかし、こんな難しい御託を並べても子供には難しいでしょう!

本来は「挨拶するのは当たり前の世界」です。
挨拶するのに説明は要らないと思います。
心で自然に感じるものです。

しかし、残念ながら説明しないとわからない子供がいるのも事実です。

「挨拶したのに挨拶されなかったどうだ?」

「皆でバラバラの挨拶と綺麗に揃って挨拶するのとどっちがカッコイイ?」

「大きな声と小さな声ではどっちが相手に気持ちが伝わる?」

そんな話から大人が身をもって挨拶する姿を子供に見せるべきです!

一日の始まりの挨拶!
一日の終わりの挨拶!

親子であっても必要です。

それが野球のプレーに繋がるところに
野球の「深さ」があるのではないでしょうか?

皆さんはどう子供達に伝えていますか?