日別アーカイブ: 2010年9月10日

生意気?

ある子供の成長に目を細めました♪

その子は出会った時から
「はいっ!」
・・・っと、気持ち良く返事が出来る子供でした。

ただし、私とのコミュニケーションは
「はい!」
「いいえ!」
「違います!」
「大丈夫です!」
などの言葉では、会話は成り立たないので
小学生であっても、自分の言葉を探す必要があります(笑)

先日のレッスンで、こんな会話がありました。

私 : 「こうやったらどうだい?」
子 : 「ボクはこっち(私の指導とは逆)の方がやりやすいんですけど・・・」

その言葉を聞いた瞬間をイメージしてください。

指導者にもいろいろなタイプの方がいます。
もしかしたら・・・

「逆らっている!」
「素直じゃない!」
「生意気だ!」
「勝手にしろ!」

感情的になってしまって、その子を
「無視」する大人さえいるかもしれません。

私は
「それでいいよ!やってごらん!」
とだけ言いました。

実は、その子が言った「ボクはこっちの方が・・・」は
正しい身のこなしではありません。

今、それよりも大切なことは、
「感性・感覚」を磨くことだと考えます。

やっと芽生え始めた、その感覚の芽を
私が摘むわけにはいきません。

その子にとっては、ほんの少し遠回りになるかもしれませんが
「あれ?やっぱりこっちの方がいいかな?」
ということに気がつくはずです。

その「気づき」を大切に大切に育てて行きたいと思います。

子供が試合中に、ボールが飛んでくる気配を感じ
自分の考えでポジションを変更したら

「勝手に動いてんじゃねぇ~よ~!」

と、怒鳴られたそうです(by夢太郎さん談)

生意気ではありません。
素直じゃないなんてとんでもありません。

もっと私達大人は、子供たちの「感性」を磨くことを
真剣に考えるべきだと思います。

「俺の言ってることを聞かねぇ~奴は、試合に使わねぇ~」

そんな言葉を言っている指導者が現実にいるそうです。
ちょっと未熟過ぎませんか?

一歩前に出ようとする子供の杭を叩くのではなく
出る杭は伸ばしてあげましょう!

少年野球は、そこに関わる子供と大人が
「共に育つ」ことを知っていれば
もっと子供たちの感性は磨かれるはずです!