スクール生が写っている、昔の写真や映像を見ると
たった1~2年で、顔つきも体つきも大きく変化します。
キャッチボールを見ても
スイングを見ても、確かに力強くなっているのですが・・・
「柔軟性」
各チームでは、野球の技術練習ばかりに時間を割き
肝心の「体」についてのメンテナンスを、重視していません。
現状は、練習時間や量は豊富で
一見、子ども達は「技術面」で伸びているように思うかもしれませんが
肝心要の、「柔軟性」や「バランス能力」が心配です。
体が硬い
しっかり立てない
特に股関節の硬さが目に付きます。
産まれた時は、みんな柔らかかったはず。
これから寝返りを打ったり、ハイハイをしたり
つかまり立ちをしたり、歩いたり、走ったり・・・
その動きを体で覚えるためには
股関節は柔らかくなければいけません。
それが年々、硬くなっていくのが股関節。
スポーツマンにとっては、股関節の動きの悪さが
そのままパフォーマンスに直結します。
もっと子供の体を考えて、成長に見合う運動量や
柔軟性を高める動きづくりをする必要があると思います。
硬い人は硬いなりの動きにしかなりません。
「柔らかい捕球」や「柔らかいバッティング」を求めるのに
股関節の動きが硬くては、それを求めるのは至難の業です。
そしてその硬さが、故障につながります。
体が硬い人は、硬い動きしかできません。
軸のない人は、軸のない動きしかできません。
子ども達は、一生懸命言われたことをやろうとしています。
「あいつは素直じゃない」
「言ったことを、やろうとしない」
そうではなく、体が動かないだけです。
一生懸命やろうとしている子ども達に、罵声を浴びてても
何の解決にもなりません。
さらに追い打ちをかけて、親までが
イライラしてしまっては、打つ手がありません。
各チームでは、股関節を意識したウォーミングアップを
丁寧に指導することが、私は先だと思います。